自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2020/07/31
混声合唱部はこの度、テレコーラス・プロジェクトに参加し、当該ホームページに合唱の動画を掲載しました。これは、合唱の様々なイベント、大会が軒並み中止になる中で、離れていても行える、新たな合唱形態を模索するために立ち上げられたプロジェクトです。
例えば一人一人が歌ったものを合成して動画にしたり、一人が多重録音したものをアップロードしたりと、通常の合唱と比べ、より自由度の高いものが掲載されています。敬和学園混声合唱部もこの企画にエントリーしました。手法としては本校のチャペルでマスク着用、換気徹底、十分な距離を保って歌った様子を撮影していただき、それを編集したものです。マスク着用ではありますが、生徒たちの活き活きと歌っている表情、様子がよくわかると思います。
今まで当たり前のように過ごしていた合唱の日々は、疫病の広がりにより大きな打撃を受けました。3月に予定されていたアンサンブルコンテストの関東大会、4月以降の合唱祭や、果ては夏の二つの大会まで消え、普段目標としていたものを喪失した、何とも言えない空洞が心の中にがらんと空き、妙に風が吹いて痛むのです。決して大会がすべてではない、しかし、誰かの前で歌うことができない、誰かの心に歌を届けることができないことが、大きな痛みを与えました。しかしそこから生徒たちは立ち上がり、次世代のために繋ぐ、という思いで新入生を迎え入れ、そしてあらたなバーチャルの発表の場に向けて準備を進めたのです。本当に強く、たくましく、その魂の輝きをまぶしく感じます。このようなバーチャルの場での演奏は、本来の合唱の形ではないのかもしれません。しかしバーチャルだからこそ、瞬間は永遠に刻まれ、今まで出会ったことのない人の目に、耳に届き、新しい世界が広がっていくのを感じています。
今後どのような形で合唱が続いていくかはわかりませんが、たとえ目の前でも、遠く離れた場所であっても、歌う私たちと、聞いて下さる方々がいる限り、音楽の幸福を誰にも縛ることはできないのです。この動画を作成するにあたり、多くの方々のご支援を頂いたこと、深く御礼申し上げます。そして敬和学園の混声合唱部を応援してくださっている全ての方々、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
動画はこちらから