敬和の教育

教育方針

個人の尊重 ~ 一人ひとりを大切にする。それが敬和学園の教育。

03_01-10 「記憶力がよい、スポーツができる、テストで高い点数がとれる」が学校においてその人の評価になりがちです。それとは違って、その人が今そこに存在していること自体に価値があるとの考え方や評価の仕方があります。
 キリスト教の学校である敬和学園は、そうした考えに基づいて教育を行います。
 そこで敬和学園は、「一人ひとりを大切にする学校」「個人を尊重する学校」と呼ばれるのです。

本校の「いじめ防止基本方針」

 

全校礼拝 ~ 自分を見つめ、社会を見つめることから始まる敬和学園の一日。

03_01-5 敬和学園の一日は全校礼拝から始まります。礼拝では賛美歌を歌い、聖書を読み、お話を聴き、祈ります。
 お話を通して、その日一日をどのように過ごすのか、自分がどのように生きるのかを考えます。一人になって心静かに過ごすこの時間が内面的成長を促してくれます。また、持つべき社会性も養われます。
 全校礼拝は考える人になってもらうことを願う敬和教育の出発点となる時間です。

 

聖 書 ~ 生きる力と希望を持った生き方を聖書から学ぶ敬和学園。

03_01-11 聖書はずっと古い時間に書かれました。しかしその内容は決して古いものではありません。現代に生きる私たちが、特に若い人たちが聖書を学ぶ意味は大きいものがあります。
 それは聖書が、現代社会が忘れがちになっている今を生きるために必要な知恵と行動とは何かを明らかにしてくれるからです。
 聖書の言葉に触れることによって生きる力と希望が湧いてきます。

 

労 作 ~ 生きる喜びと働く楽しさを知る敬和学園の労作授業。

03_01-3 敬和学園が大切にする授業と活動に「労作」があります。使われている漢字が示す通り「働く」時間です。
 頭脳を活発に働かせるためには、座って学ぶだけではなく手指そして体全体を働かせることが必要です。人間の頭脳は手指を動かせるようになってから飛躍的に発達しました。
 体を動かし、手指を働かせ、汗を流す労作が肉体だけではなく心を成長させます。働く喜びや尊さを実感できる貴重な時間です。

 

小人数制による小規模クラス編成

03_01-12 敬和学園は1学年200人を6クラス編成にしています。1クラス33、4人がホームルームクラスです。クラスの人数が少ないことによって、それぞれの持っている違いや個性が大切にされます。クラス単位の取り組みではお互いが大切な存在になります。必要とされる自分が自覚できることによって自ら学ぶ意欲が出てきます。
  1年生はすべてホームルームクラスで必修科目を学びます。必修科目とは敬和生としての学習の共通基盤となる科目です。なお、英語と国語は習熟度別クラス編成を行っています。

 

個人選択制カリキュラムと選択科目

03_01-4 敬和学園は2年生からは個人選択制カリキュラムになっています。いわゆる特進クラス、文系理系などのコースによるクラス分けしません。それはさまざまな個性と違いを持った人が集まる普通クラスで培われる共同性のなかに教育の大切なものがあると考えるからです。 
 個人選択制カリキュラムによって一人ひとりの進路(大学進学)に対応することができます。選択科目とは一人ひとりの興味・関心、進路に応じて選択して学習する科目のことです。学習する科目を自分自身で選ぶことによって、主体的に学習に取り組む姿勢が養われます。特色ある多くの選択科目が開講されています。

 

一人ひとりの成長を支える行事・集会/部活動

03_01-6 敬和学園は通年の行事・集会を大切にしています。それは行事・集会への取り組みを通して、人間的な成長ができると考えているからです。
 フェスティバル、賛美歌発表会、全校修養会は多様な個性を持った人が集まり、人格的なぶつかり合いを経験しながら、自主性と活動力を養いながら共に育ち学びあう場所と時間です。それぞれの行事・集会は発案から準備、運営、実行まで生徒の実行委員会が中心に行います。
 また部活動は自主的に集まった生徒たちが仲間をつくり、集団的な自治と協力について学びながら、それぞれの目標に向かって励む場です。教職員は活動をサポートします。

 

進路(進学)指導も一人を単位として行います

03_01-7 一人ひとりが自分にふさわしい進路を見出すことが、敬和学園の進路指導の目標です。そのために、1年次よりクラス担任による個別面談や「進路アンケート」によって進路意識を高めます。
 さらに進路講演会や進路説明会、大学や専門学校の分野別の説明会を開き、進路に関する正確な情報を伝え、一人ひとりが自分の進路を考え、自分で志望を決定していくことができるようにしています。模擬試験を一斉に行わず、希望者にのみ実施していますが、これも一人ひとりの主体的な取り組みを大切に考えるからです。
 敬和学園を進路実績から見ると新潟県内有数の進学校であることがわかります。95%以上の生徒が進学希望です。その内の85%が現役で合格を決めています。
03_01-8 現役合格者の約半数が「指定校推薦」で、40%近くが公募制推薦やAO入試で合格しています。特にミッションスクール(ICU・青山学院・明治学院・関東学院・玉川・関西学院・同志社など)からの「指定校推薦」や「キリスト教同盟校推薦」で進学する生徒が多いのも特色の一つです。
海外留学も毎年数名の希望者がいます。
さ らに学内校の敬和学園大学には特待生制度と推薦制度を使って進学することができます。
特待生は年間の授業料が免除になります。推薦制度を使えば入学金が免除になります。

 

一人ひとりをケアーする

03_01-9 近年、高校生をとりまく問題は多様かつ複雑になってきています。敬和学園は従来の保健室での相談活動に加えて相談室を設けよりていねいな対応を行っています。保健室はより多くの生徒の健康状態を把握するため、気軽に来室できるようオープンスペースを広くとっています。相談の多くは友人関係、家族、寮生活のことなどですが、精神的な課題を抱えた生徒には、相談室と密接に連絡をとりながら対応しています。また個々のケースに応じて、担任や寮、保護者、その他関係機関と協力しながら心身の健全な発達を支援しています。