敬和の教育

校外授業

英語特講選択「平和と命の大切さ」

 3年生の選択授業である英語特講では、1年間をかけて、広島の被爆証言集や平和祈念資料館の資料にまつわるお話を英文で読み進めながら、平和と命の大切さを学んでいます。夏休みには広島へフィールドワークに出かけ、被爆者の方々から実際にお話をうかがったり、被爆の痕跡が残る建物を見たりしています。
原爆展
 この授業の総まとめとなるのが、原爆展です。生徒が企画立案し、約4週間をかけて準備していきます。

 この年の目玉は、マネキンを改造して作った被爆直後の人々の様子、小さなきのこ雲を発生させて体験してもらうコーナー、被爆者の証言にもとづいて作った大型絵本、原爆を落としたエノラ・ゲイ号の模型、劣化ウラン弾ができるまでを実物模型つきで解説しその被害に苦しむ人々の様子を書いたコーナーでした。

 そして英語特講では毎年8月6日の「広島原爆の日」に合わせて、『ヒロシマ碑めぐりの旅』という課外授業を実施しています。今年も12名の生徒が参加しました。

 私たちがなすべき事は、原子力が持つ人智をはるかに超えた力を最初に浴びたヒロシマ・ナガサキの被害やその後の影響を知るとともに、戦争へ歩んで行った日本や世界の歴史の真実を学ぶこと、それを踏まえて現在の世界の状況を広い視野で見つめ、どのような世界を子孫のために創り出すのかを考えていくことだと思います。その足がかりとすべく、毎年課外授業として広島への旅を実施しています。80歳を超える高齢になられた被爆者の方々と少人数で膝を交えてお話を伺うことができる機会はだんだん少なくなっています。またこれからの自分の生き方を考える上でも大切な経験となります。