学校案内

校長挨拶

自分探し -未来のあなたに出会うために-

校長 中塚詠子

 敬和学園は創立以来52年間、「敬神愛人」を建学の精神として歩んできました。教育の柱として「小人数教育」「個人の尊重」「キリスト教に基づく人格教育」「国際的視野に立つ教育」「労作教育」「寮教育」を大切にしています。これらの教育を総合的に行うことによって、一人ひとりは確実に人間的成長をとげます。同時に国際社会の主体的一員にふさわしい人格を身につけていきます。

 敬和学園は3年間の学校生活を「自分探し」と呼んでいます。この自分探しによって、自己中心的ではなく共に生きるダイナミックさを持った人に、生きる喜びと一生学び続ける姿勢を持った人に、そして自分の使命を見出せる人に、なることができます。

 敬和学園でぜひ充実した高校生活を過ごしてください。

 

一人ひとりを大切にする敬和学園の3年が、
 あなたの糧となり 人生を大きく拓きます。

多様性に富んだ「敬和の森」
 敬和学園は豊かな自然の中に建てられた学校です。学園創立以前、新潟市から市の中心部を候補地として示されました。しかし太田初代校長はそれを断りました。教育には豊かな自然と広い敷地が必要だと考えたからです。現在も四季折々にたくさんの種類の植物が花を咲かせ、葉が茂ります。虫や鳥、小動物も賑やかです。
 敬和学園の特徴の一つは多様性です。動植物だけでなく、生徒・教職員も多様性に富んでいます。その様子を生徒が「敬和の森」と表現したことがあります。生物の命を循環させながら森が存在するように学園の一人ひとりがその個性と持てる力(賜物)を影響し合い、刺激し合い、理解し合い、補い合い、共感し合うことで教育の森が形成されていくというのです。生徒の素晴らしい表現に感じ入りました。
 そこで思い出したのが大好きな絵本の一冊『はらぺこあおむし』(エリック・カール 偕成社)です。その絵本のあらすじはこうです。ちっぽけな“はらぺこあおむし”が毎日意外な食べ物を食べていきます。それでもおなかはぺっこぺこです。たくさん食べてお腹をこわしながらも“はらぺこあおむし”はさなぎになりちょうちょとなって羽ばたいていきます。その“はらぺこあおむし”の姿が生徒と重なって思われたのです。

 

『はらぺこあおむし』のように
 何かが足りない、こんなはずではなかったと思うあなたは心がはらぺこなのかもしれません。敬和学園での学びは意外なことや予定外のことが展開します。生徒のみなさんには“はらぺこあおむし”のように一つひとつのことをおなかいっぱい心いっぱい食べて味わってほしいと願っています。
 悩んで立ち止まって動けなくなる時もあるでしょう。けれどもそれはもしかするとさなぎの時かもしれません。動けない時はちょうちょになるための準備期間かもしれません。だからきっと大丈夫。敬和の森には休むにふさわしい場所も心を潤す泉もいたるところにたくさんあるのですから。
 もしかするとあなたは“はらぺこあおむし”ではなく、森の中に静かにたたずむ木の小枝の先にある一枚の葉かもしれません。取るに足りないと自分で自分のことを認められていないかもしれません。しかし敬和の森ではきっと仲間があなたの良さを見つけてくれます。光合成で生み出された酸素で森の仲間が生かされていることや、木陰で涼を取れたことに感謝されることでしょう。枯れて土に返り、新しい青葉の養いとなるかもしれません。
 あなたはあなたのままでいい。あなたがあなたらしく生きることが他の人を支えることだってあるのです。そのままの自分の存在意義と存在価値を敬和学園で見い出して欲しいのです。

 

一枚の葉が糧となり、未来を変えていきます
 いつおなかいっぱいになるのでしょう。いつさなぎになるのでしょう。いつちょうちょになるのでしょう。その日その時は私たちにはわかりません。一枚の葉が誰かの糧へと姿を変えるにはたくさんの時間が必要です。ゆっくりとそしてじっくりと流れるその時間の中で変化していくからです。敬和学園での3年はそんな風に時間が流れていくことでしょう。
 誰かからかけられた言葉や仲間に支えられて過ごす日々があなたの糧となり、人生を大きく拓いていきます。同時にあなたの存在と思いが誰かの糧となり仲間の未来をも拓いていくのです。そんな3年を一緒に過ごしませんか。敬和学園はあなたを待っています。