クラブ活動

混声合唱部

2017/11/20

第28回コスモスコンサートを開催しました

 声楽部と男子声楽部シュビドゥヴァーズは11月3日(金)、定期演奏会であるコスモスコンサートを北区文化会館にて開催しました。祝日の夕刻にもかかわらず、保護者をはじめ在校生、卒業生、多くの関係者にご来場いただき、客席はほぼ満席になりました。

 今回のテーマは「かさなる声に」。重なり合う声、世代、想いが波紋のように広がり、美しい景色を見せてくれました。

 オープニングはライオンキングから「Circle of Life」。サバンナに多様な命が躍動するように、ステージの上に音楽を愛する獣たちの声があふれ、埋め尽くしました。女声合唱では神秘性、優しさ、郷愁、楽しさを感じさせる曲が演奏され、男声合唱では面白さ、哀愁と美しさが感じさせられる曲などが演奏され、OBを加えた民謡は迫力のステージとなりました。また混声合唱ステージでは大人数を生かした難曲を連発。混声ならではの幅広い音域、表現を楽しめるものとなりました。

 新企画イントロクイズにおいては、司会2人の楽しいトークと部員たちの生歌によるクイズに会場は和やかな空気に包まれました。ミュージカルでは有名な童話をアレンジし、笑いの溢れる楽しい劇が展開されました。

 今年も行われたOBOG合同ステージ。これまでで最も多い卒業生が参加し、90人近い大合唱が響き渡りました。またそこでは作曲家市原俊明さんに委託し編曲していただいた「ハナミズキ」が初演され、憂いと優しさに満ちた音楽が流れました。

 大会報告ステージでは子どもたちの未来について考えさせられる課題曲、死によって全人類を救い復活を果たしたキリストを描いた自由曲が演奏されました。混迷の時代の中で今をひたむきに生きる高校生たちがこれらの曲を演奏することの意味を深く感じ、また一夏を練習に捧げ、凝縮された想いと時間が解き放たれたような歌に、確かに光が差していることを感じました。

 3年生は引退し、世代はめぐり、新しい一年が始まります。しかしそれは全く0から始まるのでなく、それまでの歴史の積み重ねの上に新たな色が広がるのです。始まりと終わりは円を描き、螺旋となって上昇してゆく。その先に何があるのか、楽しみに日々を送りたいと思います。今年のテーマである「かさなる声に」は世代を超えて受け継がれる魂も意味します。ここまで歴史をつなぎ、あるいはOBOGとしてステージに立ってくれた先輩たち、そしていつも私たちの活動を見守り支えて下さる保護者の皆様、コンサートを聞きに来て下さった多くの関係者、観客の皆様。本当にありがとうございました。今後とも声楽部、男子声楽部シュビドゥヴァーズをよろしくお願いいたします。

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