クラブ活動

混声合唱部

2019/11/08

<混声合唱部> 第30回コスモスコンサート報告

 歌が流れている。11月3日の日曜日、新潟市北区文化会館。今年もこのホールに、様々な感情を乗せた歌声が、響いている。このコスモスの秋咲きの時期に、もう何度この風景を目にしてきただろう。30回のコスモスコンサート、何一つとして同じものはない。30回30通りの涙と、笑顔と、感謝と、喜びと、別れと、そして出会いが風のように吹き抜けていった。そして今年も、やはりコスモスは風に揺れ、涙に滲んだ。

 三年生の集大成の演奏は、もう何も言う必要が無いほどに成長を遂げていた。3度目のコスコン。本当に声も、表現も、内面も、一年前は言わずもがな、3ヶ月前と比べても目に見えて立派になって、自分たちのメッセージを、歌を、観客の一人ひとりに届けるために、全身と魂とを共鳴させ、歌っていた。そして1、2年生。まだ未完成であったとしても、自分たちが出来る精一杯を表現していた。まだこの先の道のりは長く、チームとして向き合わないといけないことは多い。だからまだ、きっと実感はできないだろう。なぜ3年生がこうも晴ればれと引退を迎えられたのか。涙と笑顔に溢れていたのか。しかし、3年生が歌いながら背中で伝えようとしていたメッセージを、きっと受け取っているはずだ。ここが新たな始まりとなる。

 皆コスモスコンサートによって出会い、そして卒部していった。ここが心の中に咲くもう1つの故郷になってくれていることを心の底から願っている。そして良いコスコン、演奏にするために必要なのは良いプロセスである。つまりそれまでの一年間の間、生徒も顧問も泣き笑いし、苦しみ、支えあい、共に乗り越えてきたか。それが一番大切なはずだ。コスモスの花言葉は「愛情」。今後もあたたかく愛のあるコンサートにすべく、今日の一歩一歩を大切にして進んでいきたいと思う。

 そしていつも変わらぬ愛情を注ぎ、私たちに寄り添い支えてくださる保護者の皆様、OBOG、観客として共に時を過ごしてくださる全ての方々に感謝申し上げます。ご来場、誠にありがとうございました。

cosmos30th