クラブ活動

混声合唱部

2017/10/11

<混声合唱部>銀賞受賞!救いと祈りの世界 関東大会報告

 混声合唱部は9月30日(土)、静岡県アクトシティ浜松で行われた全日本合唱コンクール関東大会に出場し、銀賞を受賞しました。

 今年の課題曲は、谷川俊太郎作詞、三善晃作曲の「子どもは・・・」でした。混迷を極める時代にあっていつでも人々の希望であり、喜びであった子どもたち。その尊さと守り抜く意志を、そこへむけられるまなざしの優しさを、三善の深いサウンドが鳴らします。

 自由曲はBruckner作曲の「Christus factus est」。名曲中の名曲と呼ばれた、王道の重厚な宗教曲です。全ての人々を救うためにキリストが死に、そして復活する姿がドラマチックに展開します。厳かに、骨太に、しかしこの上なく美しく、死の中にすら希望を見出す。ごまかしの効かない曲の展開の連続に挑戦していきました。

 今年の2曲の共通テーマは「救い」であったのかもしれません。不条理と暴力によって支配、翻弄される弱き人々。かれらに希望をもたらすのは未来の象徴たる子どもたちであり、救うのはそのために死すら厭わなかったキリストなのです。この夏、救いのある音楽の世界を求め、練習に打ち込んできました。そのなかで様々な葛藤、疲労、困難を覚えたでしょう。しかし同時に乗り越えるための希望を、光を確かに感じていたはずです。今年、全国大会を目指して取り組み、結果は銀賞に終わりました。結果だけを見れば達成できなかったわけです。しかしその過程において生徒たちは非常に粘り強く、熱心に努力を重ね、音を上げることなく練習に取り組みました。その姿勢は素晴らしく、確かに光が彼らを内側から照らしていたのです。素晴らしい取り組みをみせた、特に三年生たち。この先困難な時代を生きる彼らですが、一人ひとりのうちにその光がある限り、しっかりと道を歩んでいけると確信しています。

 ここまで支えてくださった多くの保護者の皆様、OBOG、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。様々な場面で支えていただき、ありがとうございます。また当日会場に足を運んでくださった皆様にも感謝いたします。今後とも、よろしくお願いいたします。

2017seigaku_kanto