自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2014/11/07
9月13日から15日の3日間、「にいがた総踊り」に敬和学園よさこい部『祈愛』の一員として参加しました。圧倒的な感動と情熱、そして、参加するすべての踊り子の思いを演舞にて発信する「にいがた総踊り」でした。総踊りを終えた今、感動は一人の力ではなく、踊る仲間と観客の力によって生まれるものだったと実感しています。
私は昨年に続き、2回目の総踊りに参加しました。昨年までは、ただただ先輩についていくだけでしたが、今年は副部長という立場で臨みました。昨年の3年生のように、わかりやすく振りを伝えることは、理想とは裏腹になかなか難しく、本当にこれでよいのだろうかと自問自答を繰り返す日々でした。
しかし、新入部員を迎え、活気が増したよさこい部には、意欲的に練習に取り組む部員たちの姿がありました。家で練習するためにビデオを撮る人、部活がない時も自主練習に取り組む人、そんな部員一人ひとりに励まされ、今、自分にできることはみんなが持っている力を存分に出せるようサポートすることだと気づかされました。
暑い夏の練習を乗り越え、本番が近づくにつれて練習にも熱が入りました。納得のいく振り付けができたのは本番二日前。本番前日の最後の練習では、部員たちの肉体的、精神的疲れはピークに達していました。しかし、そんな中でも弱音を吐かず、本番に向けて黙々と練習に取り組む部員たちの真剣な表情が印象的でした。
迎えた本番。2曲の演目、3日間で計8回の演舞をステージやロードで披露しました。2日目、5回目の演舞前の円陣で、コーチの言葉が忘れられません。「技術よりも今日、この場でたくさん見に来てくださったお客さんの心に響く踊りをするんや」。初心を思い出し、一人ひとりが何のために踊るのか再確認できた瞬間でした。
演舞を重ねるごとに部員の心が一つになっていき、技術面だけでは決して伝えることのできない、それまで努力を積み重ねてきた部員たちの魂のこもった舞いを、私自身大いに感じることができました。たった5分弱の演舞一回一回に部員全員のたくさんの思いが詰まっていました。また、観客の方々の温かい声援と会場の一体感を全身で感じながら、笑顔で踊ることができました。演舞後に「本当に良かったよ」「みんな生き生きしていたね」などと声をかけてくださる方、差し入れを下さった方、私たちの演舞に涙を流し、盛り上げてくださった卒業生の方々など、心温まる一つひとつのことが嬉しく、強い感動となりました。
私の周りの人たちの存在の大きさに改めて気づかされ、何のために踊るのか、目指すべき踊りはどういうものか、踊る自分の原点を見つめ直すことができた有意義で濃密な三日間となりました。今後も一人でも多くの方々の心に届く踊りを目指し、素敵な仲間とともに、高校生らしくパワフルな演舞を重ねていきます。そして、私たちを支えてくださる方々への感謝を胸に、これからも平和を願う熱き思いを伝え続けていきたいと思います。
2年K.M