のぞみ寮通信

めぐみ館

2022/02/10

めぐみ館140号「仲間の言葉に励まされて」

 のぞみ寮では、一週間の始まりの日の夕礼拝は4館合同の全体礼拝を行います。そして、平日の夜は各館で礼拝を守っています。しかし、先週はスペシャルな1週間となりました。日曜日の全体礼拝だけでなく、2月1日(火)、2日(水)そして4日(木)と計4日間も全体礼拝を行うことができたのです!

 本来2月の一週目はスキー教室に行く予定でした。しかし、コロナウイルス感染が新潟でも広がっており、残念ながら延期となってしまったのです。各学年がスキー教室に行っていれば、寮に残っている学年で全体礼拝をすることになっていました。各館から代表で話をする生徒が決まっていましたし、話も考えてくれていました。そのお話を聞かないなんてもったいない!2月の一週目は、「仲間の話に耳を傾ける一週間にしよう!」と礼拝委員会が呼び掛けてくれたのです。

 めぐみ館からは、2年生のKさん、そして1年生のSさんが、全体で話をする機会を与えていただきました。それぞれが日頃感じていることや考えていること、また寮生活で成長していることをそれぞれの言葉で語りました。二人のだけでなく、今回話をしてくれた寮生一人ひとりの言葉を聞いて、本当に励まされました。のぞみ寮生一人ひとりは、ここで一生懸命生きていること、自分の成長を実感しながら、そして支えてくださっている人たちに、いつも感謝の気持ちをもって生活しているということがストレートに伝わってきました。仲間の話に真剣な表情で耳を傾けるめぐみっ子の姿も印象的でした。「仲間の話に耳を傾ける一週間」。とっても素敵な一週間になりました。のぞみ寮生と共に、礼拝を守れたこと、心から感謝します。

 

 

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【全体礼拝のお話より】

「3年間という時間を……」 1年 T.S

 時計を見てボーっとしていた時、私は変な疑問をもちました。「時間」って何なのだろう。こうやって話をしている間も、時間は止まることなく進んでいます。人間は、時間を見て行動しています。時間は、みんな平等だというのを色んなところから耳にしてきました。時間が足りないから時間が欲しいと思っても、一日は24時間で終わります。本当に時間は平等なのでしょうか。時間は誰にでも平等に見えていますが、命が尽きる時間は人によって違います。百歳以上生きる人もいれば、若くして死んでしまう人もいます。

 そもそも、時間とは誰がつくったものなのでしょうか。私たちが生まれた時から時間というものは当たり前にありました。「時間は存在しない」と、インターネットにはそう書いてありました。でも、時計というものがあって、人間は時間にそって生活しています。考えれば考えるほど分からなくなってきてしまう問題です。

 私は、私たちは時間に支配されている、と考えます。朝起きたら時計を見て、授業中にも時間を気にしながら早く終わらないかと思ったり、無意識に時計を見ていたりすることもあります。寮生活をしていると、時間はとても大事なものだと思います。決まった時間にご飯を食べに行き、毎日の礼拝も時間までにみんなが集まり始めます。消灯時間も決まっています。では、時計が無い生活だとどうなるのでしょうか。おそらく起きるタイミングはみんなバラバラ。礼拝だってみんな集まらない。集団生活で時間とは欠かせないものだと思いました。

 時間は不思議です。授業をしている6時間と睡眠の6時間。同じだけど、感覚的に睡眠の6時間の方が早く過ぎている気がします。授業中の残り5分はすごく遅く感じます。でも、2度寝した時の5分や休み時間の5分はすごく早く感じます。でも、時計の針はずっと同じリズムで動いています。

 人間は、大人になるにつれ、時間が経つのが早く感じるそうです。小さい頃は、毎日が発見の連続とも言えるくらい新しいことを学んだり感じたりしますが、それが大人になるとパターンが決まった生活になり、新しい発見も少なくなるのだそうです。困った問題が起きても、過去に経験のあることが多いので、対応の仕方も自分なりに思いつくので、小さい頃のように、いい意味でも悪い意味でも、ドキドキやわくわくした気持ちが少ないのです。何事にも集中すると感じる時間は早いということだと思います。

 3年間はあっという間に終わってしまいます。限られたその3年間でたくさんのことを経験して、たくさんの想い出を作って、楽しい時間にしていきましょう。

 

 ※2年生のKさんの礼拝のお話は、「今週ののぞみ寮No.48」に掲載されています。

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