のぞみ寮通信

のぞみ通信

2022/02/07

今週ののぞみ寮 No.48「全体礼拝ウィーク」

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聖句

私の助けは来る天地を造られた主のもとから。

(詩編121章2節)

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<全体礼拝ウィーク>

 本来であればスキー教室を実施している1週間でした。このまま何もしないのは、なにか物足りないと言うことで、礼拝委員が新しい試みにチャレンジします。いつもは1週間に1回の全体礼拝を何と今週は、3回も実施します。名付けて「全体礼拝ウィーク」です。

 月曜日、火曜日は、各館の2年生が代表してお話しました。めぐみ館のKさんは、「個性」についてお話してくれました。お話を聞いていて、「自分の個性とは何だろう?」と考えさせられました。彼女の「周りの個性を愛する。大切にする。」という言葉には、驚きと同時にとても共感させられる、私にとってとても心温まる時間となりました。

 大望館のG君は、みぎわ館Aさんのお話に衝撃を受けて、話を作り直したそうです。彼自身の言葉で、魂のこもったお話を聞かせてくれました。

 今回、この「全体礼拝ウィーク」を提案してくれた、礼拝委員会に感謝です。(山﨑)

 

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全体礼拝のお話から

「個性を大切に出来る仲間の中で」 Kさん

 

聖書箇所:

「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神様のさまざまな恵みのよい管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。(ペトロの手紙Ⅰ 4章:10節)

 

 「あなたの個性は何か」と聞かれたら、みなさんは何と答えるでしょうか。私は、「包容力があること」と答えます。

 個性とは、調べてみると、「ある個性を特徴づけている性質・性格」と出てきます。日本では、個性と聞くと、マイナスなイメージを持つ人の方が多いようです。悪い意味を持たせて遠回しに話すことのできる、とても便利な言葉だからです。一方、海外では、「他にはない」や「自分らしい」など、プラスの意味として使われることが多いそうです。私も敬和に来る以前は、「個性」と聞くと、そんなに良いイメージは湧きませんでした。

 小中学生の時、学校の先生に「みんなの個性を大事にしよう」と言われました。でも、私は、「そんなのただのきれい事」だと思いました。友達がクラスの子に、「あいつ何か変だよね」とか、「あの子って何かみんなと違うよね」と言っているのを聞いて、その時は共感していました。そして、いつからか、周りと違うことはダメなんだ。自分もみんなと一緒にならなければ……と、感じるようになりました。発言もいっさいせず、したとしても友達に合わせ、周りの子と自分との間に、何か少しでも違うものが生じれば、それを直そうとまた友達に合わせる。中学に入学する時も、新しく習い事を始める時も、変に自分の姿を出して、何か言われるのなら、みんなと一緒の自分をつくって生活した方が安全だと思っていました。だから、みんなの前で大きな声で笑うことも、本音を言うことも、誰かに頼るなんてことも出来なくなりました。いつしか、本当の明るい自分の姿はどこかに消えて、偽りの自分が完成して行きました。周りの人が怖い。信用できない。そう思い、幼馴染みの友人にも本当に思っていることは言えなくなっていきました。本当は「嫌だ」と言いたいのに、「嫌だ」なんて言ったら嫌われる。そう思い、断ることはできませんでした。本当の自分を隠さずにみんなと話したい。でも、受け入れてもらえるか分からない。ずっと私の心の中にあった悩みでした。

 そんな悩みを抱えて自分の本当の姿を隠して生活してきた私が、「個性」という言葉をプラスな意味で聞いたのは、敬和に来てからが初めてでした。敬和に来る人が個性が強いのではなく、敬和の雰囲気が、ここにいる一人ひとりみんなの個性を引き出しているのだと思います。敬和に来て、色んな人と関わっていくうちに、考え方が少しずつ変わり、個性は沢山ある方がステキだと感じるようになりました。

 敬和に入学したての頃は、新しい環境で不安だったこともあり、最初は自分を隠して過ごしていました。ですが、いろんな経験をしてきた人や、先生との関りを通して、徐々に自分を出せるようになりました。先日、大好きな友達に「いい意味で、1年生の頃から変わったね。どんどんいろんなKが知れて嬉しいよ」と言われました。私は、その言葉を聞いた時、本当に嬉しかったのを覚えています。自分を変えたい、そう思って入学した敬和で、私は少しずつ、一歩一歩変わっているのだと思います。人は、そう簡単に変わることはできないと言われる中で、私が変わり始めることができたのは、本当の自分を受け入れようとしてくれて、私自身と向き合い、変われる雰囲気、変われるチャンスをつくってくれた皆さんのおかげだなと思います。

 本音で話し合い、本気でぶつかって、心の底から一緒に笑える仲間もできました。私の声や表情、雰囲気を感じ取って、心配してくれて、励ましてくれる、私を受け入れてくれる人がいることを知りました。

 私の周りには、個性で溢れている人がたくさんいます。笑い出したら止まらない人、ノリがおかしい人、話し方が変わっている人、勉強大好きな人、1年中同じ服装をしている人、歌が好きな人、笑いのツボがどこか変なところにある人、世話好きな人、マイペースな人、笑い方が独特な人。本当にステキな個性だと思います。私は、そんなみんなが大好きだし、みんなの個性も大好きです。

 誰も持っていない、自分だけの個性を大切にしてください。そして、周りの人の個性も大切にして生活できるといいですね。

 

 

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【2月5日(土)の夕食】

*お雑煮

*海苔ごまチキン

*サラダ

*ヨーグルト和え

 コロナ禍以前は、この時節に「のぞみ寮餅つき大会」を開催していました。和気あいあいとしたとても楽しい時間です。餅つきが出来ないことが残念でなりません。少しでも雰囲気だけでも味わってもらえたらと、管理栄養士の五十嵐さんが、「お雑煮」をメニューにしてくださいました。美味しかったことは言うまでもありません。残食もほとんどありませんでした。

 のぞみ寮生のことをいつも思って食事を考えてくださること、ありがたいです。

 

 

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誕生の祝福

 東寮長先生から今週お誕生日を迎えるのぞみ寮生の祝福をしていただきました。

 お誕生日おめでとうございます。