毎日の礼拝

毎日のお話

2019/01/10

與那城 初穂(聖書科)

コヘレトの言葉 1章2~8節  先輩牧師と、オウム真理教の死刑囚の接見をした事がある。彼は、生きる意味を探している時にオウムに出会い、社会から引き離された。今日の聖書には、「空しい」という言葉が38回も出てくる。オウム真理教は、現実から目を背け、世界を力で自分中心の世界に変えようとした。コヘレトは、自分も含め、生きる人々をつぶさに見、声を聞き、一緒に頭を抱えた。そして、神から与えられた命を楽しみ、一緒に喜ぼうと言った。生きる事に不安になる時、答えを急ぎ狭い世界や人間関係に閉じこもらず、そこから連れ出してくれる仲間を持ち、色々な姿を見、声に耳を傾けようとしてほしい。