敬和の学園生活

日常の風景

2018/07/12

<図書委員会>「文学歴史散歩」

 7月7日(土)、図書委員会の行事『文学歴史散歩』が行われました。

 図書委員会の呼びかけに11名の生徒が参加し、新潟県南魚沼の文学と歴史についての学びに出かけました。

 まず、一か所目の鈴木牧之記念館では、『北越雪譜』の著者鈴木牧之の雪国に関係する資料を見学しました。鈴木牧之は、越後の雪深い生活を伝えるために40年の歳月を費やして著書『北越雪譜』を刊行しました。その本は、雪国の生活を知らない江戸の人達の興味を引いて、ベストセラーになったそうです。

 次は、近隣の塩沢つむぎ記念館を訪問しました。そこでは、『北越雪譜』にも登場する塩沢の特産品である織物が出来上がる工程を見学し、希望者は機織り体験を行いました。高機という織機は、手足を使った複雑な動きで、一反織るのに半年はかかるのだそうです。しかし、機織り体験をした人たちは、すぐに慣れてあっという間に織り進んだ人もいました。           

 ランチをとった後、最後に訪ねたのは、池田記念美術館です。そこには、日本の説話を題材とした『怪談』で有名な小泉八雲の展示室があります。日本人以上に日本文化を愛して研究し、今では日本人なら誰でも知っているお話を後世に残しました。生徒の中には、前もって八雲作品を読み、その世界に魅了された人もいました。

 今回は、敬和と同じ新潟県にありながら、もっと雪深い魚沼を訪問しました。

 折しも、前日に「雪の市民会議in南魚沼」が開催され、全国から多くの方が来られていたとお聞きしました。美しいだけではなく、災害も引き起こす事のある雪ですが、自然を畏敬し辛抱強く雪と共に生活してきた魚沼の先人たちに思いをはせるとともに、今回の学びをしっかりと心に刻みたいと思いました。

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