自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/06/15
ワカメごはん・豚肉生姜焼・もやしソテー・味噌汁・牛乳・米粉ドッグ
また失敗した。
先日終わったフェスティバルの二日目。
野外プログラムでは、グラウンドで生徒たちがダンスや競技にいそしむかたわら、
テントが並び、保護者会や寮の先生たちがバザーをやる。
美術室はケーキやクッキー、コーヒーを販売するカフェになる。
その中に、卒業生の保護者組織である、ゆかり会が毎年とうもろこしを焼く屋台がある。
体育準備室入口前が定位置で、フェスティバル二日目の名物になっている。
朝一番にのぞくと、「五平餅一本四百円」とあった。
ゆかり会のご婦人たちが準備に忙しそうだ。
みなさん、紫外線対策で、帽子を目深にかぶり、首にはタオルを巻いて、やる気満々。
「あれ、五平餅?」と俺が聞くと、
「一本四百円よ、先生、後で買いに来て」と元気のいい返事。
「おいしいわよ、売り切れる前に買いに来てよ」と別の声。
「今年はとうもろこし売んねえの?」と重ねて聞くと、
「売るわよ、まだ準備中」と答えた顔を見てびっくり、
なんと校長先生だった。
大きめのサンバイザーに、ジャージ、首タオルで分からなかった。
「あれ、校長!」と叫ぶと、
「似合うでしょ。あたしゃ、校長歴よりバザー歴の方が長いからね、カカカ!」と豪快に笑うのだった。
あの人は大物だな。
(T.H)