自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/02/28
エビピラフ・包み焼ハンバーグ・フライドポテト・コンソメスープ・牛乳・ケーキ
48回生と一緒にランチを食べるのは今日で最後。
敬和のランチは3年間、終業日以外はほぼ毎日あります。
敬和のランチはただの「空腹を満たすもの」ではなく、食育の場でもあります。
心も、マナーも育てるものです。
「ご飯は左側、汁物は右側、お箸は手前、デザートは後ろ。」
「あぁっ、また、野菜全然食べてない！一口でもいいから！」
「えー。だって野菜苦手だしー」
「あぁっ！ニンジン残してる！もうちょっと頑張ってひとかけらでも、食べるのー」
「箸の持ち方はね、こうなのよ。毎日練習すれば１か月」
「食べ物であそばないのー」
この3年間、何度このやりとりで嫌われたでしょうか。
あなたに大事な人ができて、相手のご両親に大事なお話をしに行ったら、きっと食事を共にするでしょう。
いつかあなたがそのときに、箸の持ち方やマナーで困らないように。
あなたに、あなたによく似た野菜が苦手なこどもができて、
その子がなかなか野菜を食べようとしないなら、
きっとあなたは少しでも美味しく食べてもらえるよういろいろ工夫するでしょう。
だからさ、今のうちにいろんなおいしい野菜料理を少しでも食べて味を覚えておこうね。
老婆心。余計なお世話。わかっているんだけどね。
まだ高校生だもの、この気持ちは伝わらないよね。
ねえ、知ってる？
食事って、一緒に食べる相手とか、場所とかで、状況で、全然味が違うのよ。
みんなと笑って食べた。
だから、おいしかった。
本当にありがとう。
友愛館が建って、もうどのぐらいになるだろう。
この友愛館を飛び立っていった彼らは、いま、誰と、何を食べているのかな。
そして、もうすぐ、私は48回生のことも、そんな風に思いを馳せるのだろうな。
しんどくなったら、ご飯食べにおいでね。
48回生学年主任 真野 泉
