自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2017/09/22
きのこごはん・イカ照焼・おひたし・坦々スープ・牛乳・ミニクレープ
また部活動の話になるが、今年の夏休みの練習で、プロの指導者の方から、
「みなさんが、なにをしたいのか、何を感じているのか、どうしたいのか、ようするに、みなさん自身とその思いが伝わりません」と言われた。
部員は呆然としてしまった。
今年のメンバーは、いわゆる良い子が多い。
言われたことはきちっとやるし、やる気もある。勤勉で、努力家でもある。
しかし、ジャズの演奏に一番大切なこと、つまり、「自分自身をさらけ出し、思いを全力でぶつけること」が苦手だったのだ。
「自分はこうしたい!」という熱い思いがなかった。
俺は指導者としてとても恥ずかしかった。
自分の言うことを良く聞く良い生徒であることに満足していたのだ。
しかしジャズでは、大人や先生の言うことを良く聞くことが大切なのではなく、自分がこうしたい!ということがなければ何も生まれない。
なぜなら、ジャズとは演奏そのものが個性のぶつかりあいであり、そうして生まれた化学変化こそが創造性であり、それがジャズを生きた音楽にしているからである。
学校の先生は、しばしば、自分の言うことを聞く生徒を「良い子」と呼ぶが、それは、「先生にとって都合の良い子」でしかない。
指示してくれる人と、褒めてくれる人がいなければ何もできない。
そしていつの間にか「自分はこうしたい!」という気持ちを忘れてしまう。
でもそれじゃジャズの演奏ができないんだ。
そして恐らく楽しい人生を送れないだろう。
坦々スープのように、少し生意気で、強烈な個性を主張できる子を育てなければ!
(T.H)