のぞみ寮通信

めぐみ館

2016/05/12

めぐみ館通信 2016年5月10日 第53号

共に参加できた感謝 
 「うちのA、かわいいでしょ」ある2年生がにこにこしながら、同室の1年生を私のところへ連れてきてくれました。隣で少し照れているのは、寮祭の出し物のために着替え、先輩にメイクをしてもらった1年生Aさんです。「うん、かわいい!とってもかわいい! 」Aさんのかわいさと、姉のように自慢しに来てくれた2年生の姿に、つい笑顔にならずにはいられませんでした。
0510_me01 今回の寮祭を振り返るにあたって、私がめぐみ館のみんなに伝えたいのは「めぐみ館の出し物に、私を参加させてくれてありがとう」という感謝の気持ちです。ただ、舞台に立てたからという訳ではなく、一緒に取り組んで行く中でみんなの新しい顔をたくさん見られたからです。1、2年生は、ただでさえ忙しい寮生活の中で、上手に時間を作って毎日練習に励んでいました。部活の都合で、残念ながら当日参加できない子もいましたが、「本番出られないから、その分それまでの準備と練習をがんばる」と言ってくれたり、「あかねちゃん、忙しいでしょ」と、私の台詞を少なめにしてくれたり、と心づかいを嬉しく思う場面が多くありました。
 49回生にとっては、初めての寮祭です。のぞみ寮生全員と保護者の方々の前で劇をするなんて知って、1年生はドキドキしてるだろうな、練習も結構大変だしな、そんなことを思っていました。しかし、さすがはこの1ヶ月無遅刻、ほぼ欠席なしでやってきた逞しい49回生です。初めての本読みの段階からすでに「おおー」と、2年生から感嘆の声があがるほどの演技派、しかも、これまでのめぐみ館での生活の中で見えてきた、49回生一人ひとりの良さを引き出すべく2年生が考えてくれた脚本、というすてきなタッグにより、私の心配を吹き飛ばしてくれました。反対に、最後の最後、寮祭当日まで「一番の不安要素!」と言われていたのは私でした。ごめんなさい!
 そのおかげで、と言ったら2年生の演技指導さんに起こられてしまいそうですし、本来なら私がかけるべきだったのですが「よかったよ」(少しにやにやしながら)「間違えなかったね」「お疲れさま」など、みんなからたくさん言葉をもらうこととなりました。素直に嬉しかったです。みんなの一言一言が、こんなにも私の心に響いていたこと、知らないでしょう。何気なく放ったかもしれない言葉に救われる人もいます。そんな、人を助ける、支える言葉を普段から何気なく発せるみんながすごいと思いました。(村田)

 

 

 

寮祭から <食事準備・会食編・お楽しみ会>

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<礼拝のお話>

「変われるチャンスのある場所」   2年 T.A
 私が入寮した時のお話をしたいと思います。私は中学の頃、周りの人との人間関係が上手くいかず、それが原因で学校に行けなくなってしまいました。そんな中敬和に出会い、また一からやり直そうと入学することを決心しました。最初の頃は学校や寮の友だちとどう接すれば良いかわからず、焦りと不安でストレスがたまる一方でした。
 しかし月日が経つにつれ、お互いの弱さや強さを知っていくごとに、他人に対して身構えなくて良い事を感じることができてきました。
 実は私には少し悪い癖があります。それはよほど親しい人でなければ名前など呼べないことです。特に意識しているつもりはないのですが、中学のことも引きずっていて、無意識に人との壁を作っているのだと自分では思っています。
 私はこの癖を2年生のうちに直したいと思い、最近はできるだけ学校の人に対して話しかける時に名前で呼ぶようにしています。
 敬和は自分が変われるチャンスがたくさんある場所です。皆さんにもこれから自分が変われるチャンスがたくさん訪れると思うのでぜひ積極的に挑戦していってください。

 

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 新しい出会いから1ヶ月。1年生も2・3年生に温かく支えられながら寮祭に向けて取り組みました。2年生15人で、1年生の寮祭での晴れ舞台の準備を整えてくれました。春休み前から準備をはじめていましたが、2年生同士の中でのやり取りに時間をかけながら、準備に励んでいました。準備をしていく中で見えてきた、2年生同士の関わりの課題に向き合いながら、上級生としての責任を果たしていけるように、サポートをしていきたいと思います。
 3年生は、寮生活をリードしながら、フェスティバル、進路に向けてこれから忙しくなりますが、彼女たちの持っている優しい力を1.2年生に伝えていってほしいと願っています。(小菅)