のぞみ寮通信

光風館

2014/07/18

光風館通信 第425号(7月17日)

< 夏休みの宿題 >

 明日から待ちに待った夏休みになります。夏休みの予定は立っていますか?毎晩の礼拝の中でも夏休みの計画について話す生徒がたくさんいました。高校時代の貴重な夏休みを楽しみにしていることでしょう。いろんな経験をして満喫してきてください。しかし、原則にふれることは絶対にしないでください。それはひとり一人が判断したり、考えたりしなくてはいけないものです。帰寮日・開寮礼拝には光風館全員が顔を合わせて、第二学期をスタートするためにも必ず守ってください。

 私から夏休み中の宿題をひとつ出します。その宿題とは、『自分自身に自信を持てるようになること』です。具体的に言うと、夏休み中に何かに打ち込み、帰寮した時に「俺は○○をしてきた!」と私に胸を張って言えるようになってください。それは部活動での練習や合宿でもいいですし、食器洗いや洗濯などの家事をすることでもいいです。寮生活の食当であれだけの皿洗いをしているのだから、家族分の食器なんてすぐに終わります。洗濯はいつもよりは多いですが、いつも支えてもらっている家族の洗濯物を少し頑張ればいいだけです。寮生活での習慣が身に付いているので、今までよりも楽に出来ることでしょう。また、新聞を読むことやニュースを見ること、一日一冊読書すること。自転車で遠出したり、自分で計画して旅行したりすることでも構いません。3年生はオープンキャンパスに積極的に参加することも、小論文を書く練習をすることも必要です。決して、クーラーの効いた家の中で毎日ゲームやインターネットをして、ぐうたらに過ごしていることのないようにしてください。

 先日私が全校礼拝でお話したことですが、「平和」についても真剣に考えてください。ヒロシマ・ナガサキから平和を考えることも大切ですし、家族や仲間と過ごす時間こそが平和だと感じてほしいと思います。夏休みの中で、たくさんの人と出会ってください。たくさんの人と想いを語り合ってください。たくさん物事を真剣に考えてください。そして、たくさんのことを吸収して成長してほしいと願います。身体や事故にはくれぐれも気を付けてください。では、良き夏休みを!(片岡)

 

 

 

< 第二定期テスト お疲れ様!>

 今回もテスト期間中、光風館では寮務教師が3回夜食を作りました。以下、メニューです。

 7月2日(水)『ドライトマトとキャベツのペペロンチーノ』

 7月3日(木)『チーズリゾット』

   6日(日)『ドライトマトの冷製カッペリーニ』

 今回の夜食はイタリアンだけでまとめ、さらに今回は頂き物で工夫をしてみました。ドライトマトはなんと自家製です。フェスティバル後に、通学生であるN君(3年)から光風生へ大量のプチトマトをいただきました。そのまま食べてもめちゃ美味!しかし、それを見たI.K君(3年)が私の隣で「料理を教えて下さい!」と一言。「それならば…」と期待に応え、時間を持て余していたS.H君(1年)とS.Y君(1年)に手伝ってもらいました。トマトをカットし大量の塩を振りかけ、170℃のオーブンで約2時間焼くだけ。出来上がったら冷ましてオリーブオイルに漬け込みます。一番簡単な方法でとても美味しく出来ました。それを今回の夜食に使うことが出来たので、N君には大変感謝しています。また、チーズリゾットでは冨井愛先生から贈られてきたモンゴルのチーズを使用していますし、3年生が労作で作った玉ねぎをみじん切りにして飴色になるまで炒めたので、コクとうま味が出ていました。

 また今回の夜食作りでは、K.K君(1年)がすべてサポートしてくれました。こちらも感謝!写真を見て頂けると、美味しさや楽しさを感じてもらえるのではないでしょうか?食べた瞬間に自然と笑顔になってもらえる料理を作るために私は日々腕を磨いています。
 これからもたくさん美味しいモノを作っていきますので、乞うご期待!(片岡)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

O.N(3年) 

 1・2年生は点数アップ、3年生は進路が懸かった最後のテストなのでしっかり取り組みましょう。

 さて、本日は「夏休みの過ごし方」について話したいと思います。テストが終われば、夏休みが近づいてきます。合宿や旅行、家でゴロゴロ、ゲームで友達と遊ぶなど様々あると思います。ここで僕の過ごし方を紹介したいと思います。

 僕は自転車が好きです。自転車を自分好みにカスタムするのがマイブームなのです。夏休みなどは、改造しては走り込み、調整をしてベストに仕上げる。これがおもしろくてたまりません。改造費10万円以上を確実に超すほど、ハマっています。東京都は交通機関が非常に便利であるため、交通機関を使っていることが非常に多いです。消費税が上がったため金を毎日使って、さらに人混みラッシュ。僕はこれがバカらしく感じてきました。例え、道路に出ようとも交通渋滞があります。そんな時に自転車がとっても有能なんです。電車はほとんど地下鉄のため、見える景色が少なくなります。ですが、一本路地を入ると下町の歴史的風景が味わえます。

 僕の家は、便利な場所にあります。東京駅、スカイツリー、ディズニーランド、お台場、浅草などが自転車で15〜20分以内の距離にあるため、自転車を利用する機会が増えたのも理由の一つです。そしてECOというのもウリです。こうして乗り続けていくとある理論が生まれました。自転車にとってのエンジンは乗り手であり、乗り手にとってのエンジンは自分自身であること。自分自身のエンジンとは一体…?この疑問にみなさんはどう考えますか?人は車のようにキーを回したら、すぐエンジンがかかるとは限りません。何かを一日の燃料としてエンジンをかけませんか?一日の燃料を入れていないとエンストしてしまいます。僕は最近、ストレスや不安で家に帰りたいと思う時がよくあります。疲れてダウンすることもあります。ある時は、精神がピークに来て親に「家に帰りたい」と電話したことがあります。そこで母が言った言葉があります。

「どうでもいいことは適当にやればいい。本当に大切なことだけ一生懸命にすればいい。」

 人は常に全力でやると身体が保たなくなります。回転数を上げすぎて、エンジンが壊れることを専門用語で「オーバーレブ」と言います。フェスティバルなどで頑張ってオーバーレブした人はおそらくいると思います。僕もオーバーレブして、39.2℃まで体温が上がりました。無理しすぎない息継ぎも必要です。一日のガソリンが見つからない人は、この言葉を思い出しましょう。

「探しなさい。そうすれば見つかる。求めなさい。そうすれば与えられる。門を叩きなさい。そうすれば開かれる。」(マタイによる福音書 7章7〜8節)

 僕は最近、この言葉を大切にしています。素人が100万円の自転車に乗ってもすごくありません。競輪選手がママチャリに乗った方が、まだオーラと風格が感じられます。つまりはその人次第です。その人の持つエンジンが肝です。燃料切れになっても、好きな趣味や事柄で何もかも忘れて熱中して取り組んで、自分に新しい燃料を入れる。それを出来るガソリンスタンドが夏休みです。夏休みの過ごし方を自分なりに考えていくのがいいと思います。ショッピングして遊んだり、夜更かしして一晩中友達とバカ騒ぎしたり、何でもありだと思います。夏休みじゃなくても探してください。燃料を超えたニトロが付くかもしれません。今日も明日もレギュラー満タンでいきましょう。

 

I.K(3年) 

 いよいよ明日からテストが始まります。3年生は人生が決まると言っても過言ではないという位、大切なテストです。2年生もまたここでいい点数を取っておかないと、来年の今頃に後悔することになるでしょう。1年生は明後日からテストになりますね。1回1回のテストに全力で臨むことは、確実に自分の未来を広げることに繋がります。そんな大切な定期テストの前日、テストへのやる気を高めて頑張りましょう。

 みなさんは「2chサイト」を知っていますか?2chとは、国内最大の匿名掲示板サイトのことです。その2chに「人生は神ゲーだ。」というスレがあります。人生は最高におもしろいゲームであると考えた記事です。今日は、もし本当に人生がゲームだったと仮定してみましょう。あくまで私が考える人生ゲームの話です。

 私の人生ゲームは生まれる前に神様から100ポイントを授けられるところから始まります。この100ポイントを生まれる時に持っていたいモノや環境に割り振ります。例えば、運動神経・記憶力・読解力などの個々の能力から金運・恋愛運・健康運などの運、生まれる家柄・親のネーミングセンス・周囲の環境など、様々なモノが無数に存在します。頭が良くなりたければ、記憶力・計算力・理解力に20ポイントずつ振ってみたり、友達が多くほしければコミュニケーション能力・ユーモアのセンスなどに振ってみたりするのもいいでしょう。よく考えて割り振ったら、いよいよゲームスタートです。

 新鮮な気持ちでプレイ出来るように、プレイ前の記憶は一時的に消させます。私は割と平凡な家に生まれました。親のネーミングセンスにもしっかりポイントは割り振っていたようです。楽しく順調に人生を歩んだ私は、ある時大きなミスに気付きます。それは、容姿にポイントを振り忘れていたことです。思春期の私にとって、そのミスはあまりにも大きく、私は絶望しました。「きっとこれは神様が俺のキャラデザインをミスったんだ」と考え、私は鏡を嫌いになりました。そのうち、自分の様々な欠陥に気付きました。そして、それを隠したいと考えました。運動神経の無さは、とにかく走って動いているように見せ、誤魔化しました。コミュニケーション能力の無さは、自分のコミュニティを狭くすることで、人気者を演じました。しかし、この「容姿」だけはどうしようもありませんでした。年々強くなるブサイクの重圧、小学校の通学路で叫ばれる「ともきもい」というネーミングセンスに溢れた素敵な年上の男子からの罵倒。その経験値をためてレベルを上げた能天気とプラス思考でやり過ごした私は、ある日悟りを開きました。「ブサイクで何が悪い」と…。

 ブサイクとは、「容姿が整っていないこと」という意味の他に「ものを作るのが下手なこと」という意味があります。つまり、神様が不器用だったのです。私を愛した神様は、きっと私の顔をいじりすぎたのです。つまり、この顔は不器用な神様の愛の結晶なのです。ということはブサイクとは、「お前は神様に愛されている」という意味になります。

 私は毎朝、その男子たちからこんなに大切なことを教えてもらっていたのです。ブサイク万歳!

 こうして私は17年間楽しくゲームをしてきました。私にはきっとまだ数十年のゲーム時間が残されています。私は自分の人生ゲームのグランドクエストである「誰よりも幸せな死」を目指して、これからも素晴らしい神ゲーを楽しくプレイしていきたいなと思います。

 みなさんはどうでしょうか?はじめのポイントをあなたは何に振りましたか?その選択に後悔している人はいませんか?そんなあなたに朗報です!実はこのゲーム、はじめの100ポイントはプレイ中の様々なクエストをクリアすることで、あとから増やすことが出来るのです。

 その一つは、第二定期テストと言います。これは各々に割り当てられた科目という名の魔物を倒すというクエストです。問題を解くことによって、その問題の難易度に準じたダメージを魔物に与えることが出来ます。しかも、大体の魔物はライフポイントがたったの100しかないのです。パズドラならば数百万、ポケモンだってもっと高いライフを持っています。つまり、雑魚モンスターばかりなのです。この魔物を討伐することによって、自己評価・学力・周囲からの評価・未来への可能性など、様々なスキルが上がります。倒せなくても、その準備過程で集中力・忍耐力・自信なども上がります。つまり、今はスキルアップのチャンスなのです!スキルが全てのゲームではありませんが、スキルがあるに超したことはありません。いずれはこれが金力に繋がり、容姿がレベルアップすることもあるかもしれません。さあ、魔物を討伐し、このクエストをクリアするために、今夜は経験値を荒稼ぎするとしましょう。このろくでもない素晴らしき神ゲーをクリアするために。