今日のランチ

今日のランチ

2021/03/12

今日のランチ(2021.3.12)

バターロール・ビーフシチュー・野菜サラダ・牛乳・ぶどうゼリー

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 昨日の礼拝。宗教部の先生が「東日本大震災」発災から10年目の日であること。敬和では、2011年に入学した44回生を中心に、被災地支援労作を行い、3年次の修養会では宮城県七ヶ浜町、南三陸町を訪れ「語り部」の方々からお話をお聞きして、仮設住宅での労作に取り組んだ話に触れ、もう一度被災地を覚えて祈りを捧げてくださった。

 

 1か月前から44回生の修養会の文集を眺め返してみた。「実は行きたくなかった」で始まるものが多いのに驚く。「最後の修養会なのに被災地では楽しめなさそう」というものから「現地の人とどう接していいかわからない」という悩みまで理由は様々だ。200余名全員の気持ちが一つになることは難しく、事前学習も充分であったか、今では反省すべきことが多い。

 

 その中で「私たちが行くことに意味があるのか」「見たくないものに蓋をしてきた自分に気付かされるのが嫌だ」「何を学べばいいのか、教師も分かっているのだろうか」というものにハッとさせられる。確かに、開会礼拝で「行く」こと「現地」でしかわからないことがある的な話をした。深みの無い話だったかもしれない。

 

 しかし、その文集は「行ってよかった」「『またおいで』の言葉が社交辞令でないことがよく分かった」「3.11について考えているようで考えていない自分がいたことに気付いた」で結ばれる。そうなのだ。私たちは何かをして「あげる」つもりで現地へ赴き、現地の方々から何かを「頂き」帰ってきたのだ。10年目。改めて被災された方々を思い、感謝と願いを捧げた一日である。

(S・K)

 

 

※本日で本年度金曜日のランチレポートは終了です。拙文にお付き合い下さり感謝です。引き続き次年度も、コロナ禍の中奮闘する敬和生の姿をお伝えしたいと思います。