のぞみ寮通信

大望館

2021/03/02

大望館通信 第284号 「寮修了・卒業おめでとう」

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 例年より1ヶ月早く執り行われた寮修了礼拝・卒業祝福礼拝からしばらく経ち、大望館内も少しずつ変化が見られます。先輩が大好きだったN・T君(1年)も寂しさを感じていた涙の日々から変わり、表情が明るくなって前を向いているようです。その中でも、先輩にとことん可愛がられたG・H君(1年)の変化が一番大きいのではないでしょうか。「俺もあんな先輩たちになりたいし、進級目指して生まれ変わるよ!」と意気込んで自ら坊主頭になりました。身長も伸び始めたらしく、S・K君(2年)と背比べをして「この俺が優等生のS・Kさんに勝てる日が来るとは……!」と喜び、その場をピリつかせました。

 館内でのゴミ出しの量もめっきり減っているし、冷蔵庫がパンパンになることもないし、そこら辺に脱いだ服がそのまま放置されていることも減っています。私が「静かにしなさい!」と声を張り上げることも少なくなりました。でも、なんだか物足りず寂しく感じ、あの日々を懐かしく感じています。改めて大望館51回生が大きな存在だったことに気付かされています。彼らが後輩をとことん可愛がってくれたからこそ、今の雰囲気があります。彼らのエネルギーがあの賑やかさとなり、先輩・後輩の縦の繋がりを築き上げてくれていました。彼らの寮生活はここ大望館で命が紡がれていたひとときであったことを感じています。改めて大望館51回生へ感謝したいと思います。本当にありがとう。

 卒業祝福礼拝へ向かう朝、後輩の花道で先輩を送り出しましたが、館内だけで終わらず校舎まで続いた“エンドレス花道”には笑いました。笑いで送り出すことも大望館らしさだと感じ、心温まるひとときとなりました。