のぞみ寮通信

みぎわ館

2020/12/14

みぎわ館 152号《平和のために私たちが出来ることって?》

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 12月5日(土)、1・2年生はお休みの日の朝、全館3年生たちは朝から慌ただしく登校準備をしていました。この日は3年間で最後の修養会の日。いつもは2泊3日の泊り行事ですが、今年はコロナの影響で日帰り修養会です。それでも開催されたことを喜び出かけていくみぎわっ子たち。出来ないことを見て嘆くのではなく、出来ることに目を向けて喜び、挑んでいく彼女たちは本当に素敵です。1日修養会で心打つ出会いがありますようにと祈りながら見送りました。そしてふと横を見ると男子寮1年生のRくん、Nくんが「いってらっしゃーい!」とバスに手を振り先輩たちの見送りに寒い中来てくれていました。嬉しい!!!ゆっくりと動き出すバスに向かって元気に手を振る二人。目を凝らしてバスの窓に目を向けたら、バスの中から大きく手を振ってくれているたくさんの3年生たち!嬉しすぎるーーー!!!毎年、可能な限り修養会の見送りに出てはいますが、今年ほど元気に、みんなが手を振り返してくれた年はありません。これは絶対RくんとNくんのおかげ。いつもは3学年同時日に開催されるため、見送りは先生たちだけ。私たちが振る手に答えてくれる人たちももちろんいますが、手の振りは小ぶりです(笑)。二人のおかげで例年にない3年生の元気いっぱいの出発を見送れ、とっても嬉しい1日の始まりとなりました。

 どんな学びをして帰ってくるのだろうかと、帰寮を待ちわびていました。「ただいま~!」とちょっと疲れて、でも元気に無事にみんなが帰ってきたら、それだけでまずはほっとします。夜の点呼の時、ある3年生のお部屋で熱く語りあう姿が見られました。何を話しているのか耳を傾けていると、「なんで戦争するんだろう。だって、だれも幸せじゃないじゃん。勝った国の人たちにもたくさんの犠牲が出て、きっと戦争に行った人たちは心に深い傷を負って、一生苦しむよ。」「平和ってなんだろう?」「私たち、今平和?」「平和のために私たちができることって?」と語り合っているのです。修養会で心揺さぶられ帰ってきたのでしょう。その揺さぶられたものを吐き出し、共に考え、味わうことのできる仲間がいるここは本当に素敵。その環境を存分に活かすみぎわっ子たちは本当に・本当に素敵。そして、学んできたことをよその話とするのではなく、自分の話として考えているみぎわっ子。とっても・とっても嬉しくなりました。

 聖書の言葉に「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイによる福音書5章9節)とあります。のぞみ寮で、みぎわ館で親元を離れて仲間と共に暮らす毎日を通して、かかわりを通して、隣人を愛せる人、平和を創り出す人になってほしいと日々祈っています。その大きなきっかけを修養会でも得て帰ってきたのだなぁあと感激させられました。