のぞみ寮通信

光風館

2020/12/10

光風 150号「カウントダウン」

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 3年生の卒業アルバムに載せる寮生の集合写真を撮りました。例年ですと、もっと早い時期に撮っているのですが、受験やら諸事情やらなんだかんだで、3年生が全員そろわずこんなぎりぎりの時期になってしまったのです。これから卒業まで、なんだかんだで残りも限られてきました。この限られた時間にアルバムを完成させるのですから大変な作業になります。寮の時間に合わせて写真を撮りに来てくださった田中ご夫妻(写真屋さん)は夕食から時間を共にしてくれ、遅くまで残ってくださいました。毎年、素晴らしい写真ができあがっているので、今年も楽しみです。しかしながら、例年のような卒業にかんするセレモニーを行えそうにないのが残念でなりません。

 学校の登校すべき日数もなくなってきました。そろそろあと何日のカウントダウンが始まる頃です。3年生との残された大事な時間を心から楽しみたいと思います。

 

 

 

礼拝のお話

1年 D・M(滋賀県出身)

 

「他者との関係作り」

 僕たちは寮生活を送っていくなかで、それぞれの日々の過ごし方が違います。そこには考え方や価値観の違いが有り、その違いからぶつかり合いが起こったりケンカをしたりします。今日はそんなことについて話したいと思います。

 ケンカは人と意見が合わなかったり、自分や友人の悪口を言われたなど、様々な理由で起こります。皆さんはケンカと聞いてどのようなことをイメージするでしょうか?親や友人との言い合い、物に当たったり、人を殴ったりなどを思い浮かべるのではないでしょうか。こういうイメージだけだとケンカはしない方がいいです。特に暴力は絶対ダメですが、僕は、誰かとケンカすることが全部ダメだとは思いません。

 皆さんは友人との言い合いで、「相手の気持ちを理解する事ができた」という経験はないでしょうか。そして、その気づきで、自分の悪かった所を知り、相手への思いやりや気遣いができるようになります。「ケンカするほど仲がいい」という言葉があるように、ケンカをしたあと前よりも仲良くなったり、以前は表面上のつきあいだったのが、相手の気持ちを理解できてよりよい関係を作ることができることがあります。。

 僕たちはこうして光風館での生活を過ごしていく中で、また学校生活をしていく中で、意見の食い違いから、時としてケンカが起こってしまうかもしれません。そこで単に自分の思いをぶつけるだけでなく、相手の気持ちを理解しようと努力することが大事だと思います。ぶつかり合うことも相手を理解するうえで大切なことです。

 今日はケンカという例えを使いましたが、いろいろな場面でこのようなことがあると思います。自分と相手のことを考えるということですが、自己中心的にならずに、他人に流されず、時にはそばに寄り添い、時には距離をとり、互いに思いやる関係ができるよう、自分の行動に責任を取っていきたいと思います。