のぞみ寮通信

光風館

2020/11/28

光風 144号「なぜ?」

礼拝のお話 

「与えられた宿題」 1年S・U君 神奈川県出身

  皆さんこんばんは。テスト前ですが、準備はできているでしょうか?できている人もそうでない人も、まだ時間は少しあるので最後の最後まで粘りましょう。それでは本題に入ります。

 人は何故この世に生まれてきたのか考えた事はありますか?礼拝のお話でこんな事を問うのもなんですが、今日は人が生まれてきた意味について私なりに話したいと思います。

 私は小さい頃から教会に行っていました。そこで牧師さんからある話を聞きました。それは、誰でもこの世に生まれてきたことには意味があるということです。人は皆、神様から宿題をもらい生まれてきて、それを果たさなければならないそうです。その宿題が何なのかは人それぞれでわかりませんが、それを見つけるのが人生とも言っていました。そして、その宿題を果たせない人はいないのです。それは、たとえハンディを背負っている人や、重い病気を患っている人も例外ではありません。

 話は変わりますが、私は祖父を5年前になくしています。祖父は脳の病気で寝たきりの状態でした。週に2回程度お見舞いに行っていました。お見舞いに行くたびに感じていましたが、寝たきりで辛そうで、祖父につながっている機械で無理矢理生かされているみたいで、かわいそうに思っていました。時々、まだ小学生だった私は、祖父は生きている意味があるのだろうかと感じさせられることもありました。当時の私はまだ物事をきちんと理解できていなかったので、いっそのこと楽にしてあげればいいのに……と思うようになっていました。徐々に祖父の病気は悪くなっていき、お見舞いの回数も増えるようになりましたが、祖父は息を引き取りました。

 お葬式の時、あんなに苦しんでなくなる祖父がかわいそうでならなかったです。私は祖父の死で落ち込んだし、せめて苦しまずになくなる方法はなかったのかと悩みました。

 少し経ってから、あの牧師さんの言葉を思い出しました。「人は生まれてくる理由がある。宿題を持って生まれてくる」その話を思い返し、祖父が病にかかり辛そうになくなっていったのにも必ず意味があると感じました。祖父は私に「人が生まれてくるのには意味があるんだ」ということの本当の意味を教えてくれたのだと思います。祖父の死を通して心からそのことを感じました。さらにはそれこそが祖父の神様から与えられた宿題だったんだと確信しています。

 私は祖父が大好きです。なくなってしまったことは本当に悲しいですが、その死を通して感じたこと、牧師さんから教えてもらったこと、この2つのことを心にとめます。そして、私に与えられた、神様からの宿題を、この3年間の敬和生活で全力で探したいと思います。

 

 

 

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「なぜ?」

 テスト前になると部屋が汚くなります。写真を見てもらったらわかると思います。週に2回ある部屋チェックがテスト週間に入るとなくなるからです。しかし彼らは、自分の身の回りがどんなに荒れようが、いっこうに気になりません。寝床さえあればいいんです。これこそが、たくましく生きるための生命力……。そしてテスト週間が終った最初の部屋チェックの日には、これまでコレクションしていたゴミが一気に放出されるのです。そしてそれを私がせっせと収集場まで運ぶというわけです。やっぱりテスト週間にも部屋チェックを導入した方が良いのかしら?整美委員のK希君と相談します。