のぞみ寮通信

光風館

2020/11/16

光風 138号「彼の成長」

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 先週の事です。女子寮の先生に「澤野先生、大変だよ!ほらこれ!!」と寮本部の倉庫から袋を見せられました。ん?もしやそれは、もう配ったかのように思われていた、ハロウィンのお菓子ではないか?

 先月のハロウィンの少し前に女子寮の行事委員たちが相談に来たんです。「このコロナの中で、色んな制限があってみんな疲れているから、何か楽しいことをしてみんなを喜ばせたい!!」じゃ、何をする?話し合った結果、ハロウィンの時にお菓子を配ってみんなをびっくりさせようと言うことになったのです。時を同じくして、光風館のある保護者から、何か寮生達を喜ばせるために使ってくださいと多額の献金を頂きました。その保護者の思いにほんのちょっとでも答えることにもなるしということで、さっそく次の日に、行事委員の女の子達をスーパーと100円ショップに連れて行きました。わたしのかわいい光風館の行事委員の二人は、部活を優先。なんだよ!とちょっと残念な気持ちでいたんですが、買ってきたお菓子を100円ショップの包装用紙に全寮生分てつめて用意するという、地道な作業にはちゃんと参加していたようです。でもやっぱ、あんまり乗り気でない気がしたんです。だからですよ……。

 で、女子寮はハッピーハロウィンにキャッキャッ楽しむことができたんでしょうが、光風の息子達は袋詰めをしたら満足したのでしょうか?バレないように倉庫に保管して、ハロウィン当日もその存在を忘れて、他人に教えてもらうなんて……。で、世間に遅れること2週間、ハッピーハロウィンです。お菓子だけでなく仮装もということなのでしょうか?お顔にお絵かきしてもらう、行事委員の彼。そういえば、彼が敬和に転校してきて光風生になった頃、「メチャメチャまじめで気むずかしいカッチカッチの男」だったんですが、いつの間にかふにゃふにゃに柔らかくなっています。彼曰く、「光風館のせいで僕は変わったんだ」違いますよ。「光風館のおかげ」です、これこそ成長ですよ。あのままカチカチだったら、生きづらくてたまりません。ほどほどの柔らかさが人には必要なんです。でもちょっと柔らかくなりすぎたかも……。