のぞみ寮通信

光風館

2020/11/11

光風 136号「途中入寮T君の初めてのお話」

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 今日から、各階ごとにホールで礼拝の時間を過ごすことになりました。タイミング良く、先日入寮してきたT橋君が初めての礼拝のお話になります。そういえば、こうして礼拝のお話を紹介するのは久しぶりになります。また、時々アップしたいと思います。

 

 

「すれ違ったら挨拶!?」   聖籠町出身2年生

 皆さんこんばんは。僕が入寮してから1ヶ月が経とうとしています。まだ、人間関係は構築中ですが、寮の雰囲気には慣れてきた頃だと実感しています。このタイミングでお話しさせてもらえる機会を設けてもらえたので、自分が入寮するまでの経緯と寮に入ってから思ったことを話したいと思います。

 僕は寮に入る1週間前までは入寮することなんて考えてませんでした。2年生になって朝が起きれなくなり学校を休みがちになってしまいました。親と今後のことについて話し合っているときに、出された提案が入寮でした。毎日、他人と関わる寮生活なんてと、はじめは抵抗していました。しかし、父親が高校時代の寮に入っていた楽しそうな話や、寮以外に学校に行ける術はないと思った私は、入寮を決意しました。少しでも早く学校に行けるようにと、すぐに入寮の手続きをしてくれた親には感謝と同時に、これまで朝起きれないという理由で休んで迷惑を掛けていたのが恥ずかしくなりました。

 入寮して、光風館に入ったとき、緊張はしませんでした。以前1週間の寮体験プログラムに参加したことがあるからです。細かいことは分かりませんでしたが、大まかな過ごし方は分かっていたので不安はありませんでした。私よりも早く入寮していた1年生は、寮生活においては私よりも先輩になりますが、挨拶をすると元気よくかえしてくれたので、中学時代のバスケ部で後輩になめられていたというトラウマは消えました。同級生の2年生はあまり話したことのない人と親しくなれたり、他の部屋にお邪魔することが多くなったりして楽しいです。先輩の3年生達は知っている人が少なくはじめは怖かったのですが、話しかけるとどなたも気さくに話してくれたり、分からないことを優しく教えてもらっています。入寮して1ヶ月ですが、まだ全く話したことのない人やどんな人か分からない人もいるので、機会があったら積極的に話をしてみたいと思います。

 結論ですが、僕はすれ違うときの挨拶が人と関わるときの一歩だと思いました。寮に入るとき、「すれ違ったら挨拶」はルールだと聞かされました。同じ寮で過ごしているのに、そこで過ごしている住人に挨拶するのが絶対だという、社交辞令に最初は戸惑いました。しかし、これをうまく利用すれば話したことのない人とも挨拶という名の会話ができ、その人のことを何も知らなくても、自分の思い込みに過ぎませんが、何となく距離感が近くなり気軽に話しかけられたりするようになるのではないかと思いました。これからも挨拶から話しかけていきたいと思います。