毎日の礼拝

毎日のお話

2020/10/20

佐柄 静香(養護教諭)

コリントの信徒への手紙 Ⅱ 4章18節  10年以上前、よく保健室に来る耳に障がいのあるAさんと筆談をした。生きる事や死ぬ事についても話すようになり、Aさんの苦しさについて考えてみる事もあった。卒業して5年後、Aさんは近況報告にやって来た。ファッションやその話しぶりから、セクシャリティについて自分らしく生きられるようになって満足そうな様子が感じ取れた。高校生の時に気付いてやれなかった事を恥じた。保健室の担当として大切な事はいくつかあるが、目に見えない事に想像力を働かせる事の必要性を知った出来事だった。