自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2020/10/07
自粛生活が始まって8か月目に入りました。
環境の変化により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、メンタル疾患に陥ってしまうことが多くあります。不安になり心配なことが多く出てきます。
どこかが不調になると悩みも増える傾向にあります。
そもそも「悩み」とは何なのでしょう。
ある問題について、苦しみ、思いわずらっている状態が「悩み」です。その「苦しみ」が取り除かれ、あれこれと考えることがなくなれば、「悩み」は解決した状態になります。
あるカウンセラーは自分あての悩み相談のメールを分析して、ほとんどが同じ形式で書かれていることに気づきました。
「上司との人間関係で悩んでいます。どうしたらいいでしょうか?」
「うつ病で3年間治療していますが、一向によくなりません。どうしたらいいでしょうか?」
「朝起きるのがものすごくつらいです。何かいい方法はありませんか?」
つまり、「どうしたらいいか?」という「対処法」「解決法」を知りたいのがほとんどの「悩み」の共通点だというのです。
方法や対処法がわからず、今の状態から好転するメドが立たないので、不安だ。心配だ。気分が落ち込む。苦しい。同じ考えが堂々巡りする。それが「悩んでいる」状態です。
では、どうすれば悩みを解決できるのでしょうか。
そのカウンセラーによれば、悩み解決の手順は簡単だというのです。
対処法や解決法を知る(Know)。そして、それを実行する、行動する(Do)。それだけです。
対処法を知る方法は、「自分で調べる」(自力で解決)と「人に相談する」(他人の力を借りる)の2パターンしかありません。
こんな例を挙げていました。
濃い霧の中を歩いていると、目的地に到達できるか不安になります。「この先どうなるんだろう」「どうすればいいんだろう」という先行き不透明感です。
霧が晴れて、遠くに目的地が見えたらどうでしょう。
後は、そこまで歩いていくだけです。
「こうすれば、解決する」という明確な対処法、解決法が見えると、霧は晴れます。
目的地が行けそうな場所に見えてくるのです。
悩み解決法を「知る(Know)」だけなら、1日あれば十分です。
何日も、何ヶ月も何年も悩み続ける必要はありません。
悩みの解決には、「決まった方法・手順」があるようです。
つまり、その「決まった手順」を踏むことによって、誰でも「悩み」を消すことができるのです。
ではその手順はどうしたらよいのでしょう。
悩みを消す手順は、次の4ステップだと紹介されていました。
(1) 悩みを書く
(2) 対処法を調べる
(3) やってみる
(4) 評価する(フィードバック)
これを実行すればかなりの効果が現れてくるはずです。
私はこの4段階で(2)から(3)の階段がちょっと難しいかなあ、つまずきやすいかなあと思いました。
ですからそんな時「見ているよ」「一緒にやろう」と言ってくれる仲間や先生が必要なのだと思います。
ところがやってみようとする人を邪魔したり馬鹿にしたりする残念でかっこ悪い人も一部いるのは事実です。
正しいことをしていると、周りの人から煙たがられ、憎まれることが世の中ではしばしばあります。
正しい行いは、本人にそのつもりはなくても、時に“光”となって人を照らし、照らされた人の正しくない姿を明らかにするからです。
例えば、掃除をさぼっている人がいて、そのそばに、掃除を一生懸命している人がいたら、さぼっている人は、その人を煙たく感じるでしょう。
反省して、「自分もあんなふうにならなければ」と思えればいいのですが「なんだ、真面目ぶりやがって!」と憎む場合も出てきます。
でも本当は、わからないよりわかったほうが楽しいのです。
できないよりできたほうが気持ちが良いのです。
拗ねて斜めに構えている仲間にあきらめずに「一緒にやろう」と誘ってください。
それが聖書に書かれている「兄弟愛を行う」ということです。
私たちにはそれぞれ自分が置かれた場所があります。
人間関係があります。
その中で、人を愛することを心がけ、“小さな目標”を立てて、実践していきましょう。
嫌いな人に必ず挨拶(あいさつ)するとか、嫌なことを言われても、言い返さないとか、食当を一生懸命やるとか、困難を抱えている内外の人のために、毎週木曜日の献金を意識して献げるとか、日々の祈りの中で必ずだれかのために祈るとか、私たちにできる小さなことはたくさんあります。
それが悩みを解決する手順のステップ(2)から(3)への移行のコツです。
それが「言葉や口先だけでなく、行いをもって誠実に愛し合う」学園生活を送ることになるのです。