のぞみ寮通信

光風館

2020/09/30

光風 117号「重要な時期」

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 新しい週の始まりです。そういえば、コロナ前は週の始まりの日に全員がそろって始まる日が少なかった気がしますが、ここのところ全員が集まって新しい週の始まりを迎えられています。当たり前のようなことですが、他の館は色んな事情から全員が集まることができていません。仕方の無いことなんですが、それだけでもものすごく恵まれている気がしてなりません。

 さて、いよいよ3年生が重要な時期を迎えています。学校では予定されている日に推薦会議なるものが開かれています。担任の先生達が奮闘しくださっています。先週も遅くまで会議が開かれ、その結果を就業時間なんてとっくに過ぎているにもかかわらず、寮生にすぐに伝えてくれていました。先生方には本当に感謝です。

 しかし、所定の会議が終ったからといって安心はできません。それは始めてもいいですよという、スタートラインにしか過ぎないのです。そこからが大変です。従来の願書を取り寄せて、期日までに銀行に行って振り込んで、証明写真を撮って、志望動機等々を書き込み、色んな形の推薦枠で受験する者はそれに加えて、小論文だったり、自己アピール分だったりを作成して願書と一緒に、書留で郵送する。ってのは私も何度も手伝ってきているので、手慣れたものです。しかし、このコロナ騒ぎと、ペーパーレスの社会の流れに乗ってインターネット出願なるものを数名の3年生は行なっています。便利だから……でしょうが、これが難しい。確かに銀行に行く手間がなくなるのはありがたいですが、とにかく分かりづらい。しかも彼らはそのためのスマートフォンを持っていないんです。メールのアカウントなんかもはじめから作らせたり、つくったらアドレス忘れたり、パスワード忘れたりでてんてこまい。しかも本当に出願できたのかが心配でなりません。こうなると便利さよりも確実さを選びたくなります。で、出願してから推薦書や自己アピール文のデータをダウンロードして作成して調査書と一緒に結局郵送しなきゃならないので、二度手間、三度手間に感じてなりません。まあそれは慣れればなんてことないのでしょうが、何よりも、願書作成の進捗状況が見えづらくなっているのが心配の元です。

 彼らのほとんどが、指定された書類を相手に送り届けることが何よりの受験になります。きちんとしたものが期日までに届かなければ、受験失敗。私がのぞみ寮に赴任して18年間。そういう不備による受験失敗は過去に1名だけです。今年も当たり前が当たり前に行なわれるよう、光風館3年生をしっかりと見ていきたいと思います。