のぞみ寮通信

みぎわ館

2020/09/25

みぎわ館 122号《今日1日を喜んで感謝して眠る》

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 1年生のFさんは毎日日記を書いていることを礼拝のお話で紹介してくれていました。少しご紹介します。

 

 「みなさんは1週間前の今日、自分に何があってどう感じたのか、覚えていますか?1日過ごしていればたくさんの出来事があって、悲しくなったり、笑ったり、印象に残ることが起きたりします。それで私は中3から日記を書くことにしました。しっかり書かなくても、手帳の後ろのメモのところに毎日一言書いたり、お昼に何を食べたか、どんな天気だったかを書くだけでも十分日記になります。せっかくの毎日なのに、忘れてしまってはもったいないし、日記は後から読み直してもとっても面白いのです。学校生活、寮生活の1日・1週間・1か月、そしてきっと3年間はあっという間に終わってしまうので、少しでも形にして大切にしていきたいと思います」

 

 みぎわ館では礼拝のお話をしてくれた人に感想のカード(グリーンカード)を書いて渡すことが今年度から始まっています。Fさんはお話後、礼拝委員からみぎわっ子全員からのグリーンカードを受け取り、全部にしっかり目を通しました。そしてそのカードに3年生のCさんから「私は嬉しかったことをメモに書いてビンに貯めているよ。」と。Fさんはその日から早速真似を始めたのだそうです。自分が落ち込んだ日なのか、卒業後なのか、いつ開封するのかは決めていないけれど……とドラエ〇んの貯金箱に嬉しかったことを書いて貯めているのだと教えてくれました。寝る前に日記を書いて1日を振り返り、貯金箱に幸せ事を書き溜め、「今日もいい日だった」と思ってベッドに入ることができているのだそうです。いろんなことが起きる1日、嫌なこと辛いことに支配されるのではなく、振り返ってみるとたくさんの喜びや幸せが在ることに気づかされ、幸せな気持ちになって眠りにつくのだそうです。なんと素敵なことでしょうか。「Cさんに教えてもらったことで余計に1日素敵に終われるようになった」とFさんは教えてくれました。素敵!!

 

 みぎわ館の中ではこんなことが盛りだくさんです。自分の何気なくやっていることにみんなが「いいね!」と言ってくれ、周りのアイデアもサラっと教えてもらえ、より一層毎日を喜んで感謝して過ごせるようになるのです。すごいなぁといつも思わされます。互いに認め合い、持っているものを与えあい、温かく関わりあえるみぎわっ子たち。3年という期限付きのここでの生活で、たくさんの人や事柄との出会いを重ね、自分探しをたっぷりしていってほしいと祈ります。