のぞみ寮通信

みぎわ館

2020/09/18

みぎわ館 116号《一人で。みんなとも。》

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 最近、新聞に目を通しているみぎわっ子をよく見るようになりました。主に3年生ですが、学年関係なく広げている人たちがいます。そして素敵なのは興味を持った記事について「ね~知ってる?」とシェア出来るチャンスがあること、そのチャンスを存分に活かしてくれることです。授業で調べておいでと言われたことがきっかけで新聞を読む習慣がついたSさんは「最初は知らないことばかりが書いてあってチンプンカンプンだったけど、毎日覗くだけでもちょっとずつこういうことかな?と分かるようになってきて、分かると面白いんだよね。」と言いながら慣れた手つきで新聞を広げていました。Yさんは天声人語を毎日読むようにしているそうで、「この最後のところなんだけどさ、このオチがわからないんだよね。誰か教えてくれない?」と。新聞を通してもコミュニケーションが生まれています。政治にも世界情勢にも、地域の情報にも、いろんなことに興味を持ち「どういうことだろう?」と立ち止まって考え、自分なりの意見を持ち、発信するみぎわっ子たち。こんな時間もみんなと一緒に大事にしていきたいなぁと思います。楽しいことだけでなく、真剣に世の中で起きていることを共に考えることができる仲間がいることって素敵なことです。

 

 寮生活、音楽を聴いたり新聞を読んだり、料理をしたりピアノを弾いたり、いろんなところで一人で過ごすことができます。でも同時に誰かと一緒に過ごすこともできます。一人で過ごし、後に誰かと共有することだってできる。なんだってできる。みぎわっ子みんなを見ているとそんな風に思えます。私が高校生の時、家で過ごしている時は一人でするしか選択肢のないことがたくさんありました。選べず一人。でもみぎわ館では一人もみんなでも選べます。一人になりたいと願っても神様が仲間を与えてくれる時だってあります。のぞみ寮ってやっぱり素敵です。こんな特別な環境下で格別かわいいのぞみ寮生たちと、みぎわっ子たちと今を生きていること心から感謝です。