のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/06/27

みぎわ館 第50号(6月27日)

<ミッションは何ですか?> 

 

 今年度第一回目の部屋替えを行った6月18日、数人の2年生からこんな質問を受けました。「今回の部屋での私の役割は何ですか?」と。この質問には驚きましたが、同時にとても嬉しくなりました。どの部屋も必ず意味があっ0627_01て部屋組みをしています。自分をなかなか出せない人と、人に対して愛情をがっつり表現する人を同室にしたり、勉強の習慣をつけて欲しい人にはよく勉強に取り組む人と、整理整頓が苦手な人は得意な人と等、その部屋によって様々です。毎回、「誰と同じ部屋になるの?」という質問は飛び交いますし、部屋発表を見て落ち込む人には「あなただから、この部屋を任せたんだけど・・・」と話し合ったりしていました。しかし、第一声が自らのミッションを問うものだったというのは、今回が初めてだと思います。とても嬉しい事態です!

 
 「仲間との新たな出会い」を願っての部屋替えです。「え!何で私がこの人と同じ部屋!?」という声には、出会いの多さを予感し嬉しくもなります。しかし、この言葉のニュアンスはいささかマイナス。耳にした当事者はどんな気持ちになるでしょうか。きっと嫌われていると感じてしまうでしょう。そうなると、新しい部屋をスタートする瞬間からお互いの心に壁が出来てしまい、容易に理解しあえるような事柄さえも、気付けず、分かり合えるまでに過剰に時間を要してしまいます。これでは非常にもったいない。それを察してか、または積極的に新部屋の仲間との関わりを考えてか、先の質問をしてきた2年生の成長に心打たれた瞬間でした。

(森口)

 

 

 

 

 

 

<思った事は話してよ。>

 

0627_02 同じ部屋に住む仲間同士、当然ですが、時にはぶつかることだってあります。しかし、ぶつかったまま放置しておく事が出来ないのが、寮生活のいいところなのです。学校だけでなく、食事時やお風呂、洗面所、ホール、玄関、廊下といろんなところで出会ってしまうから、放置しておくと自分も相手も気まずいし、周りまで巻き込んでしまうのです。しかし、しかし、放置はダメだ!解決せねば!と自ら動き出せるまでには、やはりそれなりの時間がかかります。つまり、寮生活をしっかり行い、自分の生活の基盤を寮に据えられて初めて取り組めるものなのです。…と私は思っていました。

 
 私の考えを覆してくれたのはみぎわ館の末の妹たち・1年生でした。ある日の礼拝前、事務室でみんなでおしゃべりを楽しんでいた時、2人の1年生が「先生、ミーティングがしたいのですが。」と声をかけてきました。「うん!もちろん、いいよ!」と答えたものの、一体何を話し合うのだろう?と私の頭はクエスチョンマークだらけ。普段は何についてミーティングを持つのか話をするのですが、そんな時間もないまま、ミーティング突入となってしまいました。
半分ワクワク(期待)と、半分ドキドキ(不安)が入り混じった、複雑な私の心境の中スタートした初の1年生自主的ミーティング。その始まりから私はとても驚きました。「これから3年間、一緒に暮らしていく仲間だからこそ、思った事は話して行こうよ。溜めて、不満や悪口に変化していかないように。」と言う言葉から1年生ミーティングが進められていったからです。1年生は、自分らしく生活することと自分勝手である事の違いを教えられながら、「周りの事を考えて生活しましょう」と毎日のように先輩たちから声を掛けられつつも、自分の事で精一杯。それが常だと思っていました。ですから、こんなに早い時期に、本気の仲間となるために、みんなで知恵を出し合おうとするミーティングが開かれるとは思ってもいませんでした。1年生が先輩たちの後姿をしっかり見てくれている事、また先輩たちが毎日を通してしっかり伝えてくれている事を知り、みぎわ寮生のすごさをまた実感させてもらいました。

 
このミーティング後、2年生たちからの「仲間作りを日々していくんだよ」という声掛けに、1年生たちが動いた話し合いだった事を知りました。「自分たちで考え、話し合う」という方向へ導いた2年生のすごさと、その言葉を受けとめ、動けた1年生の感受性・行動力の素晴らしさに、私の興奮は増すばかりでした。

(森口)

 

 

 

 

 

 

<礼拝のお話> 

 

*S.H. (3年生)
 先日「夜回り先生」の本を読みました。その中にあった、『言葉』というキーワードについてお話したいと思います。
 普段私たちが何気なく使っている言葉には命が宿っています。言葉は凶器にもなるし、癒されたり、嬉しくなったり、悲しくなったり、言葉によって人の感情は左右されます。また、言葉はそれを使う人の心を染め、人格や性格も変えてしまいます。醜い言葉はその人の心や容姿まで醜くするし、優しい美しい言葉はそれを使う人を輝かせます。

 

 

 私の口癖の中に「キモイ」「ウケル」「無理」という言葉があります。いろんな人に「キモイは本気で傷つくから止めた方がいい」と言われ、気をつけていますがなかなか直りません。別に気持ち悪くないときや面白いときにも「キモイ」とつい言ってしまいます。知らない間に沢山の人を傷つけているやっかいな口癖です。
 「ウケル」は人の話に対してや、他人がドジをした時に口から出ます。しかし、よく考えたら別に大笑いしている訳でもないのに「ウケル」と言っている自分に気が付きました。みなさんも、笑っていないのに、「ウケル」と言っている時はありませんか?
 次に「無理」と言う言葉です。これは本当に直したい口癖NO,1です。私は1年生の終わり頃に男子バスケ部のマネージャーを辞めて器楽部に入りました。しかも一番上達が遅いと言われている楽器・トランペットを選んでしまいました。案の定、ただでさえ遅れを取っている私は、1年間様々な演奏会やステージに呼ばれる度に、先輩や先生に言われたとおりのクオリティーの高い吹きマネを、いかにバレないようにやるか、というのに挑戦していました。それほど私は吹けなかったのです。後輩が入部してきた時も自分は吹けない、後輩はみんな経験者で私より上手だし・・・もう無理、本当に無理と諦めて、何度も部活を辞めようとしました。辻元先生にも「もう無理なんです。」と相談しました。その時辻元先生に「お前は無理って言って努力してないだろ。最初からできる奴なんていないんだからな。」と言われました。その言葉に励まされ、そこから私は「無理」と言わずに地道な努力を積み、今では吹けるようになりました。

 

 言葉は本当に人を良い方向へも悪い方向へも導きます。私の嫌いな言葉は「疲れた」「死ぬ」「無理」「嫌い」「ヤダ」です。私もこの言葉達をよく使ってしまいますが、とてもマイナスな言葉であり、周りにも重たい空気が流れます。好きな言葉は「ありがとう」「好き」「嬉しい」「楽しい」「ヤッター」「可愛い」「幸せ」「美味しい」「キレイ」です。これらの言葉を口にするときは自然と笑顔になれると思います。
 私は入学するとき、自分と一つの約束をしました。それは「悪口やマイナスな言葉は言わない」ということです。1年生の最初の頃は守れていて、とても楽しい毎日が送れていましたが、その約束を破ってから上手くいかない事が増え、嫌な言葉を口にしている自分に嫌悪感を抱くようになりました。このお話をきっかけに、またこの約束を守っていこうと思います。
 みなさんも、毎日頑張っているので疲れている日もたくさんあると思いますが、そんな時こそ「疲れた」と言う言葉を「今日も一日頑張った!」とか「疲れるほど動けるって幸せな事だな」などプラスの言葉に変えてみると、気持ちまで変化してくると思います。たくさんプラスの言葉を発すれば絶対に中身も外見も美しい人になれますよ!みんなで真の美人になりましょう!

(6月7日)

 

 

 

 

*K.N. (2年生)

 
 感謝という事についてお話したいと思います。みなさんは、親がどれだけ私たちを心配してくれているか考えた事がありますか?私は春休み明け、寮に戻ってくる時、お母さんと喧嘩をし、仲直りをしないまま帰寮しました。喧嘩の原因は、今考えると単なる意見の食い違いによるものでした。私はお母さんに対し、いくつかの暴言を吐き、困らせ、傷つけました。寮での生活が始まり、ある日お母さんから電話がありました。私はイライラしながら電話に出ました。電話の内容は、喧嘩の事・頑張って生活をしているかどうか・必要なものがあったら知らせてなど、私の事を心配し大切に思ってくれている内容でした。私はお母さんに対してイライラしていましたが、お母さんは私の事を考えてくれていました。

 

 それからお父さんとお姉ちゃんから手紙が届きました。内容は、お母さんが心配している事でした。私はそのお姉ちゃんからの手紙を読んだとき、涙が止まらなくなりました。そこには、こう書かれていました。「春休み(敬和に帰る時)、お母さんと喧嘩しちゃったんだってね。仲直りできたから良かったわ。いつも支えてくれているお父さんとお母さんへの感謝の気持ちを忘れないでね。お母さん、お姉ちゃんに会う時はいつも野菜を持ってきてくれるよ。なんかね、大学生活を送って、すごく最近になって分かったり思ったりするんだけど、こうやって欲しいものが手に入ったり、希望が叶ったりして、当たり前のように生活できるのって、やっぱり両親のお陰だなって思う。私たちのために今までたくさんのお金をかけてここまで育ててくれて感謝だし、すごいよね。将来は二人で両親を支えていこうね。」
 この手紙を読んで、私がお母さんに言った事は最低だったなって思いました。皆さんも、両親への感謝の気持ちを忘れないで生活してください。そして、いつでも両親が私たちのことを思ってくれている事も忘れないで下さい。

(6月15日)