自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2017/10/17
10月4日(水)~6日(金)、2泊3日の日程で今年も敬和学園は全校修養会を行いました。50回生である1年生は新潟県津南町にあるキャンプ場へ出かけ、講師のお話を聞き、また自炊活動を通して仲間との関係をさらに深めあっていたようです。
50回生のみなさんへ
50回生1学年主任 小松 英雄
みなさんはクラスメイトを外見や、言葉遣いからくる特定のイメージや、入学当初からの決めつけた印象で見ていませんか?
入学から半年経った1年次の修養会では、メールやラインに頼るのではなく、顔を見て、目を見て、言葉選んで会話をして、互いを本当に知り合っていますか、仲間の真の姿を知っていますか、と問いかける機会としたいと考えています。その場所には不便な環境を選びました。この不便は、みなさんにとっては辛抱を強いる困難や試練になるでしょう。不便な生活では、皆で力を合わせずには、皆とつながらなくては何事も成し得ません。
そこで今回の修養会のプログラムは、皆さんにクラス単位はもとより、班単位、実行委員単位で準備段階から様々な準備をしてもらっています。準備を進める中で、それぞれの単位で異なる困難や試練にすでにぶつかっていることでしょう。しかし、この困難や試練は、皆さんが成長するチャンスです。困難に向かうなか、自分と向き合い、仲間を認め、新しい仲間と出会い、自らの視界を広げ、自分の可能性を伸ばして欲しいと考えています。
また、皆さんは、一人ひとり全員が、異なる神様からの素敵な賜物(=才能)をもっています。ぜひ修養会で自分の知られざる賜物に気づき、それを仲間のために用いてください。互いの賜物を認めあい、助け合いながら、自らに与えられたさまざまなプログラムを真剣に行うことで、仲間とともに困難や試練を乗り越えて欲しいです。
皆さんは生まれたときからスマートフォン、携帯電話が普及し、自部屋にテレビ、自宅にインターネットがあり、お腹がすいたら24時間いつでも開店しているコンビニエンスストアでお弁当を買って、電子レンジで温めて食べるという環境です。また、窓を閉め切ったエアコンの効いた清潔な建物の中で生活を送ってきた皆さんに、知ってほしいものがあります。自然の静寂や、秋の早朝の霧の冷たさ、朝露の清澄さ、突然の雨、雷、地面からただよう土や草の匂い、照りつける太陽、決して止まないうるさいほどの虫の鳴き声、そこで命をはぐくみ、必死に生き抜いている野生の動物や鳥の鳴き声です。私は、皆さんに野生や、自然を知ってほしいとも願っています。
学年全員で作り上げる1年次修養会では講演を聞き、自然のなかでのさまざまな困難や試練を乗り越えて、自分の賜物に気づき、仲間の賜物を見つけ、実り多いものとなりますよう願っています。