のぞみ寮通信

大望館

2017/10/10

大望館通信 2017年10月10日 第254号

<白熱の選挙>

 9月3日(日)大望館にてブロック長・副ブロック長選挙を行いました。特に副ブロック長の候補者数は4人。例年には見られない白熱した選挙になりました。今週ののぞみ寮第41号で取り上げていただいたように、今年の選挙は推薦責任者を立て、候補者、推薦者の双方に演説してもらい、その後投票を行う方法をとりました。そして、今回の選挙で、驚いたことがありました。それは推薦責任者のうち3人が上級生、そしてそのうちの2人が3年生だったことです。

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 候補者O君に「なぜ3年生の彼にお願いしたんだい?」と尋ねました。するとO君は「僕の推薦責任者にMさん以外考えられません。Mさんは僕に『俺に任せておけ』と言ってくれました。僕の1番信頼している先輩のその言葉に全てをかけます!」と自信に満ち溢れた表情で答えました。当日、2人の絆が生んだ最高の演説を披露してくれました。
 また、候補者K君のやり取りを目にしました。K君は推薦責任者を3年生H君にお願いをしていました。そして3年生H君はK君にこう言いました。「お前の副ブロック長になりたいという熱意と本気をこの紙に書いてこい。」K君は文章を書くことがとても苦手です。そんな彼が、何度も何度も文章を書いては書き直し、1枚の紙に向かって、葛藤している姿はとても印象に残りました。そして、選挙当日。その3年生は推薦責任者として演説を行っていました。

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 候補者Y君とS君は、選挙前日まで選挙に出るか出ないか葛藤していました。選ばれなかった時の恐怖、周りの人は自分のことをどう思っているんだろうか、1年生同士で感じる、ピリピリとした雰囲気。「この選挙がきっかけでお互いの仲が悪くなってしまったらどうしよう」選挙の日が近づくにつれ、様々な不安が大きくなるなる中、選挙当日を迎えました。演説では、何か吹っ切れた様子で、堂々と演説をしていました。

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 今回の選挙にテーマをつけるのであれば『責任感』です。自分の責任を持って推薦者に演説を依頼する。また、依頼された推薦者は、候補者のために「下手な演説は出来ない」と責任をもって取り組む。この緊張感が生徒たちの葛藤を生みだし、かつてない盛り上がりをみせました。この経験が様々な場面で生きることに期待しています。(山﨑)