のぞみ寮通信

みぎわ館

2010/05/22

みぎわ館 第44号(5月22日)

<いつもと違っていつもと同じ> 

 
 部屋ごとに当番が回ってくる毎朝の登校チェックは、重要な仕事の一つです。

放送機の前に立つ1年生は、後何分で登校時間かを知らせてくれます。玄関前の階段下に立つ2・3年生は、大きな声でカウントダウンをし、後何秒で登校時間かを知らせてくれます。また、在寮と不在を示す名札を観て、全員が登校したかを確認してくれます。
 その日の登校チェックは、少し様子が違いました。一人は、カウントダウンするための時計を片手に「コラーゲン、グリシン、プロリン・・・」と何やらつぶやき、もう一人は、「あああ!話しかけないでください。葉緑体・・・。」とノートにかじりついていました。
 そうです。第一定期テスト2日目の朝のことでした。いつも通り朝の仕事をこなしながら、数時間後に控えるテストのため、覚えたことの確認か、最後の賭けかは分かりませんが、とにかく必死にやっていたのです。

 
 ほとんどの生徒が、遅くまで勉強をし、半分寝ながら朝食を食べ、朝の掃除やゴミ捨てをして、勉強した内容をつぶやきながら登校していきました。皆を見送った後、各部屋の見回りすると、いつも通り(いや、いつも以上)に、きれいに片付いている部屋が多く、さすがだなあと思いました。
 賑やかなみぎわ館でも、テスト期間中は、すごく静かでした。自習時間には、開放してもらった友愛館の大きなテーブルで勉強する人がたくさんいましたし、消灯の点呼の時は、どの部屋も勉強モードでした。毎晩のように、髪の手入れをしながら「おやすみなさい」と返してくれる生徒も、このときは、真剣な表情で机に向かっていました。自由時間の事務室では、「ああー止まらない。」とお菓子を食べたり、誰かが踊りだしたのに合わせて「私も踊れる」とアニメのダンスをしたりして、気分転換している姿もありました。

 
 新年度始まって一回目のテストはいかがでしたか?私は、いつもと違う姿を観て新たな喜びをもらい、いつも通りの姿を観て感心しました。次に控えるのは、フェスティヴァルですね。いつも通りのことをしながらも、フェスティヴァルに熱中・集中することと思います。どんなフェスティヴァルを創り上げるのか楽しみにしています。 

(冨井)

 

 

 

 

 

 

 

 

<サプライズ・プレゼント!?> 

 
 のぞみ寮には毎日(日~木曜まで)自習時間があります。礼拝終了後の8:00頃から9:30までのおおよそ1時間半は自習時間です。他室への訪問はもちろん、洗濯機の使用やお風呂に入るのも基本的には禁止で、自室で静かに勉強をするのです。と言ってももちろん、自室ではおしゃべりに花を咲かせたりすることもありますが(本当はダメなんだけど…)、その声が隣近所に邪魔になるようなレベルでは行いません。それに、自室で「明日、英語の単語テストがあるんだ!」なんて人がいるときには、同室の人たちみんなで協力して勉強できる環境を作ってくれます。こんな気遣いができるなんて、やっぱり寮生ってすごいなって思います。そんな静寂の時も9:30まで。自由時間に突入すると、購買やパソコン、お風呂へと一目散です。一気に賑やかな寮へと変貌します。

 
 しかし、テスト期間中は違いました。自由時間になってもしばらくシ~ンと静まり返っているのです。「勉強に集中しすぎて、時間を忘れているのだろうか?」と思うほどの静寂ぶり。5分、10分と過ぎてようやく、一人二人…と降りてきます。「あ~、もう!疲れた!テストやだ~!」なんて叫びながら事務室のソファーに倒れこむ人。「疲れた脳に栄養を!」と購買でお菓子を買う人、いろんな人が現れますが、共通して言えることが『なんだかいつもよりみんな落ち着いてる』という事なのです。しっかり勉強し、テストに向かうためには、心を落ち着けて取り組む事が必要なのだという事を、みんな分かっているのです。これも寮生のすごさの一つです。

 
 そんな風にがんばって取り組んでいるみぎわ寮生へ、冨井先生と私からサプライズ・プレゼントをしました。一升のご飯を使って鍋を振ってチャーハンを作り、夜食を用意したのです(色気がなくてゴメンナサイ。笑)。1時間以上もかかって作ったチャーハン。完食してくれるまでに要した時間は30分もなかったかも!?みんなの食欲に驚きつつも、「おいしい!」と喜んで食べてくれる姿に私たちも嬉しく、心が満腹になりました。この食欲が勉強意欲につながった事を願いつつ、みんなのテストが返ってくるのを楽しみにしています!よ!

(森口)

 

 

 

 

 

 

 
<みんなにどうぞ!> 

 
 5月9日の母の日に帰宅をしていた2年生のM.M.さん、帰寮時に大量のクッキーを焼いてきてくれました。大きなハート型やクジラの形、バニラ味にココア味とバラエティも豊富です。大きなタッパーにどっさり。
 「事務室に、Mさんが作ってくれたクッキーがあります。みなさん、食べに来てください。」の放送がかかると、ダダダーと階段や廊下を駆ける足音が聞こえ、事務室は満員御礼状態になります。「わぁ、すごい!」「え!Mさんが作ったの!?」「たくさんある~!」などなど、クッキーを選びながらの喜びの声が飛び交います。形も様々、味も2種類あると、どれをいただくかも頭を悩ますポイントなのです。
 選んだクッキー、一口ほおばって「おいし~!!!」。「もう一個もらってもいい?」「どうぞ!」なんて会話をMさんとみんなで交しながら、ほっこり幸せなひと時を過ごしました。Mさん、ありがとう!ごちそうさま!

 
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 みぎわ館ではこうした光景が時々見られます。ホットケーキを一口サイズで山盛り焼いてきてくれたり、パウンドケーキを作ってきてくれたり、お土産をお祖母ちゃんが持たせてくれたから…とお菓子の箱を差し出してくれたり。休日や帰宅した際に、リフレッシュしている瞬間にも、みぎわ館のみんなの事を想い、きっと「喜んでくれるかなぁ」なんて、半ば不安?期待?を抱きながら、みんなの分まで作ったり持ってきてくれたりする優しさがとっても嬉しいです。愛情をひしひしと感じます。
 もちろん、みぎわ寮生同士の愛情を感じるのは、食べ物を貰ったときだけではありません!事務室の端っこの椅子にポツンと座っている後輩の姿を見つけ、「どうしたの?」と言いながら頭を優しくなでている時や、パッとしない表情の同級生に対して「最近ど0522_03う?」とさりげなく近況・心境を問うている時、八つ当たりでしょう!と言いたくなるような接し方をされても、きっと今辛いことがあるんだろうと察し、受け流してくれている時、などなど、みぎわ寮生同士が信頼しあい、それぞれが愛情を持って関わりあっている、ということを事あるごとに確認できるのです。みぎわ寮生の『愛情』に気づくたび、私たちの心も優しくなれている気がします。

(森口)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<礼拝のお話>

 
O.A.(2年生)
 みなさんは最近ケンカをしていますか?親とのケンカであったり、兄弟とのケンカであったり、友達とのケンカであったり…色々あると思います。それに、「ケンカ」の中身にも、口喧嘩やお互いが無視しあうようなケンカ、暴力的なケンカなど様々なパターンがあると思います。
 私はよく考えてみると、親とも兄弟とも友達ともあまりケンカをしたことがありませんでした。ケンカになりそうな言い合いは何度もありました。しかし、私はケンカになるのが嫌だったので、いつも自分の意見は言わないで謝ったり、ふざけておかしな事を言ってみたりと、なんとかその場の険悪な空気とケンカから逃げていました。「自分の意見を言ったら、また言い返されて言い合いになってしまう、ケンカになったら気まずいし、仲直りできるか分からないから怖い。だったら相手の気が済むようにしたらいい。とにかく、気まずくなりたくない。」そんな風に思っていました。

 
 しかし、敬和に来てから、寮生活をするようになってから、ケンカをすることが増えてきました。ケンカまではいかなくても、自分の思っている事・感じている事を相手に伝えることが前より少しは上手くなった気がします。だから、私もケンカができるようになったんだな、と思います。
 以前は仲直りができるかどうか、不安に思っていましたが、今では、お互いが相手を想う気持ちと、受け止める心を持っていれば必ず仲直りができるのではないか、と考えられるようになりました。
 感情的になって言い争うのはあまり良くないとは思いますが、時にはケンカをすることもお互いの事をよく知るよいチャンスなのではないかと思うようになりました。そして、自分も相手も、思っていることをきちんと伝えなければ、受け入れあわなければ、まともなケンカはできないのではないかと思います。冷静に現状と相手の意見を受けとめて、そして自分の意見も大事にしながら、みんなとの絆を強めていきたいと思います。

(5月19)