のぞみ寮通信

大望館

2016/11/15

大望館通信 2016年11月14日 第251号

<今回の通信で思う事>
 この通信を作りながら、自分の意志の弱さが嫌になった。思い返せば、いつぞやの礼拝のお話で、高らかに宣言した目標(定期的にランニングをする)をサボりにサボっていた。あれだけ走ることへのポジティブな言葉を並べて、自分でもその爽快感にハマりかけていた時期がありながら、気付いた時にはその一歩が踏み出せていない自分が情けない。
 なにやら下の二つの文章は、そんな私に訴えているかのように思えてならない。大望館の新しいテーマ、礼拝のお話。毎日の生活の中に自分自身を振り返り、どのように行動し、どうあるべきかという問いを与えてくれる機会が、敬和にはたくさんある。
 自分で決めたことは実行しなければいけない、走らなければいけない。下の文章を読んで同じように自問自答し、これからの生活の糧にするのは私だけではないはずだ。「行動力」の大望館……今後が楽しみである。(堀越)

 

 

 

JUST DO IT>      T.Y (2年) 新潟県長岡市
 みなさんは大望館に、スポーツマン、おしゃれ、頭がいい、イケメンなどのイメージを持っているかもしれません。その通りなのですが、そんな大望館にも課題があります。例えば、うるさい、まとまらない、行動が遅い、汚いなどです。時にそのせいで物事が悪い方向に向くことや、後になって取り返しのつかないこともありました。なので、2年生でミーティングをし、この課題をどうしていくか、これからどうしていきたいかを話し合いました。その中で、もっと行動を早くしていこうという意見や、もっとまとまりを持った方がいい館になるという意見が出ました。このミーティングの結果、大望館の新しいテーマは『JUST DO IT』に決定しました。

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 知っている人もいると思いますが、JUST DO ITはスポーツメーカー「ナイキ」の企業スローガンです。ですが、これを真似したわけではなく、この言葉の意味が気に入ったのです。JUST DO ITには「思い立ったらすぐ行動」という意味があります。今の大望館に特に必要なものだと満場一致で決まりました。
 今までの大望館48回生は、何をするにも文句を言って動かなかったり、いつかやればいいと先延ばしにすることがありました。その中で、なかなか行事などがうまくいかなかったり、ミーティングがうまく話し合えなかったりということがありました。しかし、JUST DO ITの合言葉があれば今までのようになりません。まずは、2年生からJUST DO ITの言葉通りの行動をしていきます。その姿を見せて、私たちのやる気と行動力を大望館全体に浸透させていきたいです。

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<礼拝のお話>

「出来る、出来ないではなく、やる」        S.Y (1) 長野県松本市 
 皆さんは自分の事をできる人だと思いますか?それともできない人だと思いますか?それは勉強、趣味、将来の夢、スポーツなどたくさんあると思います。僕はこれまで自分を「できない人」だと思っていました。例えば勉強です。小学校、中学校と自分は勉強ができないと思い込んで、テスト前でも机に向かうこともなかったです。それは今でも続いています。もちろんテストで良い結果が出ることもなく、やっぱり自分は勉強が出来ないな、と思い込んでいました。しかしそれは一日経てば忘れてしまいます。忘れてしまうのは自分が出来ないということを認めてしまっているからかもしれません。
 しかし僕は最近気がついたことがありました。それは、僕はできないのではなくて、何もやっていなかったのです。今まで勉強が出来る人は自分とは脳が違うのだろう、スポーツなどでは才能があるんだな、と思い込んでいました。でもこの寮に入って、友達などの姿を見ていて、いわゆる「出来る人」というのは本当にやっている人、ということに気がついたのです。僕がボーっと音楽を聴いたり、寝ていたりするときも、できる人というのは問題を解いていたりしているのです。このことに最近ようやく気がついた僕は、現実を突きつけられたような気がしました。
 このことは勉強だけではありません。自分の好きなことや、将来の夢もまったく同じです。皆さんにも自分の好きなことや、将来の夢があるように、僕にもあります。その中には、誰かに憧れてという気持ちもあるのではないでしょうか。しかしその憧れが、ただの憧れで終わってしまう人もいると思います。これは逃げているように思えませんか。自分が憧れている人や、こうなりたいと思うような人はみんな、『できる人』ではなく、『やってきた人』だと思うと、自分ももっと頑張らなければと思います。皆さんも出来る、出来ないを気にしないで、『やる』ということを大切にしながら、自分の目標に向かい、頑張って生活してみてはどうでしょうか。まずは毎日の自習時間に「机に向う」ことが、その第一歩だと思います。