自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2016/11/05
去る10月28日(金)にPTA健全育成部主催の学習会が行われました。例年専門の先生をお招きし、高校年代の様々な問題に保護者としてどのように向き合うか学びあいのときをもってまいりました。本年は心理学の先生をお招きし、保護者、教職員70名余が参加して行われました。
・講師先生 碓井真史 先生
新潟青陵大学大学院教授。博士(心理学)。TeNYテレビ新潟番組審議委員。社会心理学をご専門とされ、内発的動機付け、犯罪心理学、自殺予防など、ご活動は多岐に渡ります。TVにもご出演される一方、新潟市スクールカウンセラーとしてもご活躍です。
先生からは「巣立つ子ども達のために」と題してご講演いただきました。以下ご講演の抜粋です。
子どもは「天からの授かりもの」ではなく「天からの預かりもの」。愛を注ぎ、豊かな経験をさせ、そして自立させることが、親の役割。自分のものではなく、社会へお返しする、一人で生きてゆけるようにするのが親の務め。いい親とは、ほどほどな親。子育てはもっと適当でいい。馬鹿も休み休み、というが、子育ては「正直も休み休み」。正論をぶつけても分かっている子どもには逆効果。子どもと馬鹿話をする余裕を持とう。
結果ばかり重視して褒める子育てをすると、子どもは「勝てる試合」「点数を取れるテスト」だけに取り組むようになる。バッターボックスに立たず、口ばかりの評論家になり、子どものパフォーマンスは低下する。大切なのは過程を本気で褒めること。
能力が高くても低くても、ユニークさを活かすためには、受容することと訓練することが必要。癒しの場と活躍の場。抱きしめる愛と手放す愛が大切。子どもが自分自身の人生を歩めるように。
あっという間の1時間半の講演でした。講演後も、先生の周りには保護者が集まり様々なお話を交わしていました。それぞれが悩み抱えた問題を、ふっと軽くしていただいたようなご講演でした。碓井先生に改めて感謝申し上げ、ご報告といたします。