のぞみ寮通信

みぎわ館

2015/06/10

みぎわ館 第222号(6月4日)

これぞ先輩!

 先日の夕食当(夕食時の食事当番)の時のことでした。1年生は洗い場の先頭にある大きなシンクに沈むたくさんの食器(800枚は余裕で超えます!)をとっても手際よく引き揚げ、大きな業務用食器洗浄機に並べ入れる3年生にパスしていました。そして長さ2メートルほどの洗浄機から滑り出てくる食器を、とても素早くキャッチして食器かごに並べ入れる2年生たち。それぞれが持ち場の役割をしっかり果たし、とってもスムーズに片付けが行われていました。

 ところがです!先頭のシンクが空となったあたりから、それまでのスムーズさがどこへやら。1年生がキョロキョロし始めました。でも2・3年生はそれぞれの作業に集中していて、1年生のそんな様子には気づいていないようでした。なんとなく、なんとな~く動いている1年生に、ようやく一人の3年生が気づき、「2年生、サポート入って!」と指示を出してくれていました。当然、そこからは2年生の的確なサポートで作業がはかどったのは言うまでもありません。

 食当終了後、洗い場の外に出てからいつも円陣を組みます。「お疲れ様でした!」と解散をするのですが、ここで時に注意を受け、時にほめられます。「もっと周りを見て動いてください。」「自分で仕事を見つけてください。」「今日はとっても早くできてよかったです!」などです。注意される時、実は「ん~、でもなぁ……」と、いつもなんだかすっきり聞けない私がいます。だって、きっとみんな周りを見ているつもりなんですもの。だってきっと、みんな自分で仕事を見つけているつもりなんですもの。もっとやり方・伝え方もあるんじゃないのかなぁ……。と思っていたりもするのです。そして、この日の集合時に予想通り、一人の3年生が口を開きました。「注意されちゃうかな」と思った私ですが、彼女が口にしたのはこんな言葉でした。

 「1年生、ごめんね!困っているのをもっと早く気づいて声かけたらよかったです。朝の食当と夜の食当は動きがちょっと違うんだよね。夕食当は今日が初めてだったよね。配慮が足りなくてごめんね!不安にさせてしまったね!気を付けます。そしてわからないことがあったら、気軽に聞いてね!私たちもわかっていると思いこんで、今日みたいに困っていることに気づかない事多いから。」

 すご~い!!!ステキ~!!!そう!そうなの!そういう事だよね~!と、聞いていた私がとっても嬉しくなりました。「やらない、やらない」と怒るのではなく、なぜ出来なかったのかと考えてくれた3年生。1年生が入寮してまだ2カ月だということに気づき、夕食当が初めてだったと思い至り、先輩に聞くことをためらう気持ちを理解し、言葉をかけてくれたこと、そんな心を持っている3年生に感激しました。

 毎日当たり前のように見える寮生活の中に、たくさん感動の場面があります。そこに立ち会わせてもらえる私たち、寮務教師。寮生の心の在り方に感激し、私たちの心が震わされ、私たちも学び、育つチャンスをもらえています。幸せです!ありがとう!(森口)

 

 

 

 

お菓子づくり~「お菓子の家?!」in~ティディーベア!

  みぎわ館内が良い匂い!ワクワクしながら近寄ってみると、そこには、お菓子の家が!クッキーのお家が!どうやら、作り主さん曰く、通学生の友人から、「お菓子の家」が作れるセットをもらったのだとか。プラスチックの型に溶かしたチョコレートを流し込み、出来上がったパーツを組み立ててのお菓子の家が出来ていました。考えてみればそんなに難しくない物ない事に気付かされました。

 出来上がると間もなく屋根、壁、チョコレート部分、クッキー部分がはがされて美味しく頂いてしまいました。同時にHさんのお母様からの差し入れのいちごと、枝豆もご馳走になりました。皆さんの美味しい話題とご馳走が、週末のひと時をゴージャスにしてくれました。(榎本)

 

 

 

礼拝の話

3年 K.M

  今年度が始まり、早2ヶ月。時の流れは早いものですね。そして、フェスティバルは2週間を切っています。皆さん、それぞれの部門、合唱練習や競技練習など、おのおの準備を進めている事でしょう。私にとって、高校生活最後のフェスティバルですが、この準備期間、自分に出来ることを模索している日々です。しかし、考えれば考える程、各チーフにこんなアドバイスをしなきゃ。これは絶対しなければ!こんな事もしたいなと、やらなければいけない事、やりたいことが山ほど見つかります。当たり前の事ですが、自らの体が2つ以上あるはずもなく、一つ一つ実行していくしかない現実にフェス活動が本格的に始まった当初はもどかしさを感じていいたように思います。

 Fクラス担当の津野先生は、そんな私のオーラに気付いてくださったのか、「ほどほどに、目の前の出来る事を一つ一つこなしていきましょう」と言葉をかけて下さいました。そんな先生のアドバイスを聞き、約1年前程でしょうか。学校の礼拝での津野先生のお話を思い出し、ハッとさせられました。「忙しいと言う字は心を亡くすと書く、つまり、忙しい時は、心の余裕がなくなりがち、折角充実していても、もったいない!」という内容でした。フェスティバルが近づく現実、私は先のことばかりみていて、心の余裕をなくし、合理的に行動する事を重要とみなしてしまっていたのかも知れません。我に返った私は、折角のフェスティバル、当日は勿論楽しみたいけど、準備期間から同じクラスの仲間、後輩達、連合を超えて相談に乗ってくれて、一緒にフェスティバルを盛り上げていっている46回生の皆と共に活動をして楽しまなきゃもったいない!と考えることが出来ました。

 私たちは一日一日自分達に出来る事を一生懸命になり、確実にこなしていき、なおかつその活動の中に、楽しみ、喜びを見出していくことが大切なのではないでしょうか。衣装のその日のノルマが完成したり、ダンスが一曲みんなで完璧に踊れたり、合唱がそれまでで一番上手く歌えたり……忙しいと言えばそれだけに聞こえるフェスティバル期間ですが、考えてみると、たくさんの喜び楽しみで溢れ返っているように思います。私自身、振り返ってみると、話した事のない後輩と関わることが出来たり、クラスのチーフ達と本番の話をして盛り上がったり、他にも各部門で頑張っているチーフとワクワクしたり、思い出したらきりがありません。同じ連合の人と共に協力し合い、活動する。これだけで、ステキな事ですが、もっと素敵なのは一緒に楽しみ、笑い合うことだと思います。すべての人は、自らの働きを楽しむ事が許されており、様々な事の中で、そこに幸せを見つける事こそ、人が受ける「分」なのではないでしょうか。