自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2015/07/08
< 勇 気 >
ある日、「自分が集団の中に入る勇気を持ちたいのに一歩踏み出せない」、そんな話をしに来てくれたみぎわ館の生徒がいました。彼女の話はこうです。「せっかく出会った集団にも関わらず、そこに個々に別れて、結局集団の交わりやつながりになる事ができないで過ごしている自分をなんとかしたい」と。
話は続きました。「学年の人たちは引きこもりがちな私に心から働きかけてくれているのは十分わかってはいます。でもどうしても、自分から一歩踏み出せず、結局、いつものメンバーに固執してしまう」と。学年が嫌いな訳でも、イジメがあるわけでも、更には、避けられている訳でもない。こんな事でつまずいている、繰り返している、それが、彼女の悩みでした。
彼女の眼差しは真剣そのものであって、そこには、恨みや、ネガティブさではなく、自分がどう向き合えばいいのか、とても前向きな姿の彼女を見ていると、勇気を持って来てくれたのだなあ、と胸が熱くなりました。私は、そんな彼女に問いかけてみました。
「満足というものを数値で表すと最高が10なら、今は、どれくらいの数字になる?」
具体的に聞くと、入寮して来た時が「3」で、1年生の時の終盤には「7」、でも学年で何か行事に取り組む時には、自分の癖もあって、「6」くらいに下がっている。2年生になってからは、「6から8」。満足感は、ある程度安定している。だが、新たに次なる課題に取り組むべき時が来たと思ったのでしょう。彼女は具体的な話をしてくれました。
今の課題がはっきりと感じるのは、自分の話しやすい人がいない席「食事テーブル(座る席が決まっています)になると、『居心地が良くない』」と言うのです。そんな自分を客観的に見た時、このままでは折角寮生活しているのに、人間関係が広がらないのは勿体ない、そんな自分をなんとかしたいと言う話でした。
この悩みを聞いた私はこんな提案をしました。「以前、自分に話しかけてくれた人の部屋に今度は自分から行ってみる」、と。取っつきにくい人に、いきなり話し掛けるのはハードルが高い。ならば、自分が話してみたい、何とかできそうな人の所に行ってみると言う事、です。
最初は、なかなか気持ちが進みませんでしたが、やってみました。週末、夜の自由時間に、新たな友達関係を築くべく他の部屋に遊びに出かけると言う一歩を踏み出しました。
その後、消灯の見回りで様子を聞いてみると、「楽しかった!」と笑顔で返事を聞かせてくれました。こうしたチャレンジは、勇気がいることです。
勇気をたたえつつ、次なる目標が見えてきた時、今回得た「勇気」を思いだして、これからも沢山、チャレンジしてください!応援しています!!!(榎本)
※この記事を記述する際、本人の了解を得ています。
< 貢献することの喜び!!! >
いよいよ、待ちに待った夏休みがやってきます!1ヶ月少々の休日を有意義に過ごせますように。部活動がある人たちは、とことん自分に向き合うべく練習に打ち込めますね!
さて、そんな夏休みですが、今年も夏のオープンスクールの季節がやってきます。皆さんに、「中学生の頃に敬和に見学に来た時の想い出」を聞くと、誰しもが間違いなく言います。「案内してくれる先輩たちが格好良かった」と。そんな憧れの気持ちから、オープンスクールのボランティアにみぎわ館からは13人の人たちが立候補してくれました。他にも、是非ボランティア労作をやりたいけれども、どうしても都合が付かず、かなえられない人が5人いました。(3年生は、進路を考える時ですので、労作には基本的に参加しません。)彼女たちは「参加したかった~!」と泣く泣く自分がその場に立てない事を悔やみながらの不参加を嘆くほどに、残念がってくれました。
貢献できる喜び、そしてその貢献する気持ちを表せられないと言う悔しがる表情、どちらも、キラキラとその人を輝かせています。自分が受けたその姿が余りにも輝いて映った先輩達の姿だったのでしょう。心細い瞬間に希望の光となってくれたのが、先輩だったのでしょう。ハキハキと誘導してくれた姿がステキだったのでしょう。笑顔で接してくれた事が、勇気を持たせてくれたのでしょう。きっと一つ一つの瞬間がキラキラと目に焼き付いたのでしょう。
今回のボランティア募集の呼びかけに「自分にも貢献できるかな」と、はにかみながら、声を上げてくれました。普段の寮生活には無い新たな出会いが待っているでしょう。すべての時が豊かなものとなって実りある時間が重ねられますように。(榎本)
礼拝の話
「中学生でみつけた大切なこと」
2年 H.M
今日は、私が所属していた卓球部の事についてお話します。
私は卓球部に入りたくて入ったわけではなく、何となく楽しそうだから、という軽い気持ちで部活に入りました。今までは男女合わせて5~6人くらいしか入らなかったのですが、私の代は男子6人女子7人計13人も入部しました。それまでは朝練はなく、夏休みは、あまり部活がなかったのですが、私の代からは、週2日の朝練、土日はほとんど9時~17時の1日中練習。遠征もとても多かったです、休みがないのが辛くてやめたい時もありました。しかし、試合で沢山勝てるようになった時は嬉しくて、もっと強くなりたい、そう思うようになりました。団結戦では県央大会で優勝して県大会に出場して1回戦突破。これを目標にして練習に取り組みました。団体戦とは、シングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合。6人で戦って3ゲーム先取した方が勝ちとなります。県大会に何度も出場できるようになったので、もう一度目標を考え直しました。すると、先生に「中3の夏に、市大会優勝し、県大会でベスト4に入って関東出場を目標にしてみれば、と言われました。その時、その場にいたみんなが関東大会出場なんてできる訳ないと正直思っていました。それでも、ほとんど無理矢理でしたが、関東大会出場を目標に一生懸命にやりました。目標が決まってからは、練習量が増えて朝練が週4日、夜連もしました。その結果、中2の秋季大会で市大会優勝、県大会3位で関東大会に出場することができました。少し早かったのですが、目標を達成できたときは、すごく嬉しかったです。
目標を達成してからは気が緩んでしまい、伸び悩んだ時もありましたが、中3の夏でもう1回市大会、県央大会優勝県大会3位で関東大会出場を決めました。しかし、練習が辛くて、みんなとぶつかって泣いた事もありました。でも、みんなの想いが一つになってからは、嫌な事があっても、練習が辛くても、夏の大会まで一生懸命練習をやりました。その結果、市大会は優勝したのですが、県央大会で優勝する事はできませんでした。しかし、県大会3位で目標であった2回目の関東大会に出場することができました。この3年間一緒にやってきたメンバーはみんな中学で卓球を始めた人ですが、初心者でも、基礎からの練習をしっかりやれば、こんな短期間でも、このような結果を出すことができるのだと感じました。私は最後の夏の大会の県央大会で優勝する事ができなくて悔しい思いをしましたが、2回も関東大会に出場する事ができたのは、すごく嬉しくて、やり切ったなと感じました。
皆さんも、絶対に出来ないと思うような事があっても、いっぺんにやるのではなく、少しずつ努力すれば、それが出来るようになり、達成感を味わうことができると思います。



