自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2015/07/01
弱さに寄り添うこと……
偶然にも同じ話しについて、違う観点から、率直な想いを述べてくれた人たちがいます。2人の話を紹介しましょう。
始めに、めぐみ館の3年生の話です。彼女は私を友愛館で見つけるなり、咳を切ったように話しだしました。「先生!街からの帰るバスでみぎわ館の1年生の姿に感動しました!」と。聞くと、街から帰るバスの中でみぎわ館の数人の1年生たちが、バスで乗り合わせた目の不自由な人のために、席を確保してあげるべく、座っている若い人に席を譲ってくださいとお願いをし、付き添いの人と2人が座れるようにしたと言う話です。
一方、1年生のミーティングでの「ある言葉に傷ついた人がいる」との発言について、思うままにディスカッションしている時の事でした。彼女の話は……。「私は、人とうまく交わるのがとても苦手です。でも、だからと言って特別扱いを受けたくないです。優しさということで援助をしてくれたとしたら、私ならそういう扱いをされた方が傷つきます。なので、ある言葉に傷ついたからといって、その都度、言葉を投げ掛けた人が謝ることはどうなんだろう。」彼女の話は続きました。「この前、バスに乗った時、みぎわ館の数人の1年生が声をかけて目の不自由な人に席を確保すべく、座っている人に『譲ってあげて』、と言う場面があったけど、私が譲られる人だったなら、嫌だと思ったの」と。
その1年生は、先のバスに乗り合わせていて、譲ることの良さも十分理解した上で、一概に善意としての行為を一括り正しい、とは言い切れないのではないか、と言う話でした。自分の弱さを自覚している立場として、受け取ることを当たり前に思いたくない、と言う気持ちを語ってくれたのです。
先の3年生の話は、「素直に善意を表現している姿」に感動した話。そして1年生の話は、「善意」や「思いやり」の行動に付いて、その場に居る者たちへ問いかけでした。二人共、「人に添うこと」、「思いやること」を、真剣に考えての話です。
どちらの話からも他者の「弱さに添う」と言う事を改めて考えさせられる機会になりました。(榎本)
4月に植えた「とうもろこし」いよいよ収穫の時がやってきました!!
苗をくださった施設の海老名さんにご指導いただきながら、畑チームリーダーにはK.Mさん。途中、まだ実もなっていない頃、カラスや野生のタヌキの襲撃に合い、危うく全滅したのかと絶望的になったこともありました。幸い、多くは無事でした。網を掛けねばと思案していると、買い出しに出た間に、何と建て替え工事業者のYさんが柵を作って下さっていました。お蔭で、カラスや、タヌキの被害からも守られ、順調に収穫まで育つ事ができました。更に水やりが大変な季節になってきたと思っていると、今度は施設の平松さんが、スプリンクラーの具合を調整してくれ、自動水撒きを整えてくださっていたりと……。 みぎわ館の庭は、愛情一杯!です!ご協力頂いた皆様方、本当にありがとうございます!!!
さて、みなさん、この庭ですが、決して個人の趣味思考のものではありません。
是非、皆さんも参加ください。
みぎわガーデン作りではこんなことを毎日しています。
1・朝夕の水やり、周辺の草抜き、石拾いなど。
2・生ゴミコンポスト……友愛館で出た生ゴミを発酵させて、土に返します。
3・囲いの修理。
4・穴掘り……生ゴミを埋める事で使います。
以上の内容を出来る人が有志で集まって続けています。是非、一度足を向けてみてください。
また、7月10日にはガーデンパーティーを企画してくれています。アイデアの持ち寄り大歓迎です。みんなでステキな夕暮れ時を楽しみましょう!
という事で、とうもろこしの収穫と美食会は無事に終わりました。因みにどんな風に頂いたかと言いますと。湯がいた物を塩味で頂くと言うスタンダードな味。もう一つは、湯がいた物をバターと醤油で香ばしく焼いて頂きました。まだ収穫されていない物もありますので、第2弾が用意されています。今回召し上がれなかった方々、是非次回、ご賞味ください!(榎本)




礼拝の話
「自己ベストを見出して!」 3年 T.A
皆さんには、熱中して取り組む事はありますか?例えば、絵をかくことや歌を歌うこと、ピアノを弾くこと、演技をする事、お菓子や料理を作ることなど、パッと思い浮かんだと言う方も少なくないと思います。ですが、一方では熱中できるものがないと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?私には、ずっと熱中して本気で取り組む事がありませんでした。それでいて、少し飽きっぽい性格だった私は、何かを極めると言う事が難しく、何かを始めてもある程度まで出来るようになるとやめてしまうことが多くありました。
私が小学生の頃が特にそうでした。小学生にあがった私は、兄と姉が習っていた事もあり、スイミングに通いたいと親にねだり、通わせてもらえることになりました。ですが、ある程度泳げるようになると、つまらなくなって、自分で行きたいと言って通わせてもらっていたのに、最後には、「行きたくない」と言って2年間続けた後、やめてしまいました。それから私は、やめた理由は様々で仕方なくやめざるを得なかったものもありましたが、そろばん、柔道、バイオリン、ヒップホップダンス、塾、習字等、様々な習い事を習って、そしてやめていました。ただ、ピアノだけは7年間習い続けていましたが、あまり好きではありませんでした。当時の私は特に何も感じていなかったのですが、年が経つにつれて、後悔は大きいものとなっていきました。私には、自信を持って「これだけは出来る」というものがなかったのです。確かに、どれもある程度までは出来るようになっていますが、どれも中途半端で終わっていました。
ですが、私はこの事に気付いたからこそ、物事に対しての姿勢が変わりました。中学生にあがり、私は陸上部に入部しました。私の中学では全国まで行く人が毎年数人は必ずいるような部活だった事もあり、とても厳しい練習メニューでした。とは言っても、毎日続けていると、慣れてくるもので、その部活の楽しさや本質が見い出せるようになって行きました。タイムも記録も大会に出る度に、自己ベストを更新し、それがばねになり、もっと練習を頑張れるようになっていきました。
そんなある日、突然に記録もタイムも延びなくなり、ついには自己ベストにも届かなくなりました。一般的に言う「ブランク」に私は陥りました。私はとても焦りました。毎日必死に基礎練習や、筋トレを続けました。出来ることは毎日やりました。でも一向に伸びません。本気で辞めたいと言う考えが私の頭をよぎりはじめました。でも、その時、私は小学生時代の後悔を思い出しました。今ここで止めてしまうと、また同じことの繰り返しで後悔してしまうだろう。そう思った私は、やめたい気持ちをおしのけ、続ける事を決意しました。
それからも、前向きな姿勢で毎日練習に取り組みました。すると中学3年生になり、初の大会、一年ぶりに私は自己ベストを更新しました。苦しんだ分、喜びも大きく、そして、心の底からあの時やめなくて良かったと思うことが出来ました。
そうして私は自信を持ってあの頃は本気で部活動に取り組み、やり切ったと言い切る事ができます。そしてそれは、今の私の自信にもつながっています。
最後にもう一度聞きます。
みなさんは熱中して取り組む事ができる事はありますか?そしてそれと納得がいくまでとことん向き合った事がありますか?最後まで何かをやり通すことは自分の成長や自信に大きくつながります。何かを諦めてしまいそうな時、後悔する前に、しっかりそのものと向き合ってみて下さい。きっと達成感だけではなく、新しい自分に出会えるかも知れません。そしてそれは決して無駄にはならないはずです。