のぞみ寮通信

みぎわ館

2015/06/29

みぎわ館 第223号(6月10日)

自分の姿

 「せんせ~、ランチの時、ちゃんと肘つかないようにできました~」と、ニコニコした笑顔で近寄ってきたのは、1年生女子。

何か、と言いますと……。

 その日の朝食の時です。私は、みぎわ館の朝食の様子を見渡していると、美味しそうに食事をしている姿は勿論なのですが、残念な事に美人顔も子供に逆戻りとまでは行かずとも、その姿は残念な肘をついた食べ方でした。あまりにその食事の様子が楽しそうでしたので、食事を終え館に戻った時に、コソッとアドバイスしておいたその時の話です。

 加えてアドバイスをしたのが「ランチの時もきっとそんな事になっているだろうから、気を付けてね~」と、登校する彼女に伝えたのです。

 そして、その日の夕食前です。

「先生―!ランチの時、きちんとできました!」と、まるで、小さな子どもが嬉しそうに成長を報告してくれる姿の様でした。私も嬉しくなり、二人で、ガッツポーズをして喜びました。

しかし、その後の食事の時間~。

ふと、見てみると、あらら、両肘が付いておしゃべりの花が咲いているではありませんか。少し離れた所から、合図を送ると、「あ!!」という表情にあどけない笑顔。頑張りましょう!!(榎本)

 

 

 

 

イゴコチ良く過ごすには…

 先日、一人の1年生と話しをしました。「先生、私、みぎわ館でよかった。この部屋でよかった!」と。この言葉を聞いた時、私はとっても嬉しくなりました。2年生も3年生も、1年生が一日も早くのぞみ寮生活に慣れ、居場所を見つけ、居心地良く過ごせるようにといつも願ってくれています。そのために自分たちに何ができるのか、いっつも頭を悩ませ、時にはそれで涙することもあります。そんな先輩達の想いがしっかり1年生に届き、願った環境作り・関係づくりが出来ているからこそ口にしてくれた言葉なのだと思います。そんな部屋作りが出来るなんてステキだなぁ!みぎわ寮生!

 この1年生、1年生にしてはやるな~!と思う程、表現がとっても上手です。ありがとう、ごめんなさいも、嬉しいも、寂しいも…、しっかり表現することが出来ます。自分の気持ちを正直に表現するって実は難しいはず。でも、こんなにかわいく、気持ちよく、素直に、こんなに早い時期から表現できるってたいしたものだなぁ!と感心していました。しかし、よくよく考えてみると、元々そんな気質の持ち主だとしても1ヶ月共に暮らした程度で、自ら正直に自分を表現する事は出来ないんじゃないかな、と思う私がいました。彼女をマジマジ見ていると、そこには寄り添い、彼女にも周りにも素直に感情を表現し笑い転げている同室の先輩たちがいました。あぁ、そうか!彼女たちが、素直でいいんだよ~と、近くで過ごして見せてくれているから、この1年生も安心して自分を表現できているのだと気付くことが出来ました。

 のぞみ寮生活、居心地良く過ごすには、心の鎧は不要です。でも安心できない場所では誰しも鎧を着てしまうものでしょう。緊張や不安や恐れがあれば、脱ぐことはできません。しかし、たった1ヶ月程で脱ぐことが出来た人がいました。そのサポートをしてくれた人たちがいました。あったかいなぁ、そう思います。心と心の繋がりが強くあるからなせる業なのだと思います。1日も早く、みんなが鎧を脱ぎ去り、イゴコチ良く過ごせるようになりますように!(森口)

 

 

 

礼拝の話

「やりたいことを見つける大切さ」

3年 K.A

 私はお菓子を作る事、食べる事がとても好きです。作る場合は大体、クックパッド等からの引用が多いですが、「一から作る」という作業がただ単に好きなのです。出来上がった時の達成感はとても満足できるものです。食べる場合は、色んな種類があると、何種類か別のメーカーを選んで、味比べ等をしています。勿論「新発売」と書かれたものがあれば、即刻買います。

 ここで、私の中で疑問が出てきました。「何でここまで執着することが出来るのだろう」と。私自身結構飽きやすい人なので、ここまで執着する事は今まではありませんでした。このお菓子作りをいつから始めたのかは、今となってはわからないです。何故?と考えてみたものの、何も答えは見つかりませんでした。ある日、無性にお菓子を作って食べたくなった時がありました。「作りたい、食べたい!」という願望がとても大きく膨らんで作れる時の事を考えていると、とても楽しみで仕方なかったのです。

 ここで私は気付きました。私は「楽しい」気持ちが何よりも大きく、執着が強くなったのかと考えました。楽しく続ける事で自分自身の執着が強くなって、「これだけはやめたくない!!」という強い意志も生まれて来ました。よほど、辞めたくなかったのでしょう。これを書いている今もお菓子を作りたいと思っています。

 皆さんは、夢中になっている事、またはなろうとしている物はありますか。自分自身が楽しいと思える事、ものを探して少し、挑戦してみてください。

 カチッとハマるものが出て来るかもしれません。

 

 

 

礼拝の話 

「多文化の出会いを通して」

2年 N.T

 私は去年、初めて外国の文化に触れる事ができました。場所はアメリカのニュージャージー州で、海外教室で行くカリフォルニアとは反対側にある東海岸のニューヨークの近くの州です。

 今日はそのアメリカで体験した事をお話しします。私は、滞在中、千葉ティーコーナーという所に泊まりました。そこには、私が東京に住んでいた頃、家の隣にある教会の知り合いが、そのリバティーコーナーのキャンプ場の様な所の大きな施設の責任者なので、遊びに行きました。でもそこはホームステイではありません。リバティーコーナーには泊まる宿泊施設は勿論、チャペルやゲームルーム、バスケットコーナー等何でもありました。周りは自然ばかりで、リスがそこらへんに普通にいました。滞在している中で、私が一番英語に触れる事ができたのは、リビングにいる時でした。リビングというのは、食堂の隣にソファーや、テレビ、机やピアノがある大きな部屋です。そこには、そこで働いているボランティアの人たちなど、みんなで共通で使える部屋です。私が行くとたくさんの人が笑顔でゆっくりと話しかけてくれました。まるでファミリーのようでした。そこで私はあるおじさんと仲良くなりました。彼はピアノを聴かせてくれたり、一緒にハリーポッターを見たりしている内に仲良くお話できるようになりました。

 私がある時、「帰る日まで毎晩お話をしに来てもいい?」と聞くとおじさんは「イエス、イエ~ス!!」と喜んでくれ、それから毎晩アメリカの事についてお話をしたり、日本についてお話して、お互いの文化に触れあう事ができました。因みにそのおじさんは「侍」と書かれたTシャツを着ていました。

 また10日目くらいに私たちは、NYとタイムズスクエアに遊びに行きました。皆さんはタイムズスクエアは御存知ですか。NYはオシャレで茶色の建物が多く、馬車なども走っており、落ち着いた印象で、それとは対照的にタイムズスクエアはとにかく刺激が多い街です。タイムズスクエアについた途端、私は初めて日本に帰りたいと思いました。タイムズスクエアは電子広告(渋谷にあるようなものより、もっと派手な)が立ち並び、ギラギラとしていて、M&Mの本社もあり、道端にはスーパーマンや、自由の女神、クッキーモンスター等、有名なキャラクターの着ぐるみを着た人たちが、あちこちにいたり、上半身裸の黒人が歌って踊っていたりと、この町を一言で言うなら、「自由」でした。私はエルモと写真を撮ったのですが、よく見ると、そのエルモは片手に札束を持っていて、撮り終わった途端、「マネー、マネー、プリーズ!」と言われて、ダッシュで逃げたのが一番思い出に残っています。子どもは行く場所ではないな、と思いました。日本ではあり得ないこの様な光景、文化の違いを感じました。

 違う日には、アーミッシュの村と言う所に行きました。そこは自動車や、電気を使わず、独自の生活を保持している村です。私たち観光客は決して、その場所で写真を撮ってはいけませんでした。そこの村には電柱もありませんでした。住民は馬車を使い、服はまるでハイジの中の世界の様な手作りのものでした。そして、私たち観光客に手作りのものを売っていました。

 ここまで長々とお話してきて、皆さんもお気づきだとは思いますが、リバティーも、ニューヨークも、タイムズスクエアも、アーミッシュ村も、アメリカという一つくくりの文化ではなく、それぞれ同じアメリカでも全く別の国の様なものです。

 他の地域の文化に触れるのはとても楽しいことです。時には不安や恐怖も付き物です。しかし、その経験は一生ものです。

 私たちは幸せな事に色んな都道府県から集まった仲間と今寮生活をしています。これをきっかけにもっと他の県など外の世界に出て行ってはいかがでしょうか。きっと、ステキな発見がありますよ。個人的には大阪がおススメです。