のぞみ寮通信

光風館

2014/11/27

光風館通信 第435号(11月26日)

< 今を生きる力 >

 テスト週間を迎え、光風生は勉強に励んでいます。しかし、大学受験を終えた3年生は気が緩んでいるせいか、前回の定期テストよりもやる気に満ち溢れているようではありません。3年生にとっては、あと2回しかない定期テストです。本気になって勉強し、高校生活最後に最高点を叩き出す程の成果を出してほしいものです。

 ここで自分自身の寮生活をもう一度振り返ってみましょう。自習時間中、サボっていませんか?寮生活でメリハリはつけていますか?今、やらなければならないことは何ですか?

 私も敬和学園でみんなと同じ高校生活を送ったので、みんなの楽しみやしんどさは理解出来ます。私自身を振り返ると、部活を引退し、大学受験を終えた3年生のこの時期は少しだらけていたと思います。分かり合える仲間と過ごす時間がとても楽しかったし、居心地が良かったです。大学進学への不安は確かにあったけど、目の前の楽しみばかりを選んでいました。そのため大学へ進学し、ものすごく苦労しました。周囲との基礎学力の違いや要領の悪さを痛感させられたのです。「3年生のあの時期にもっと準備しておけば…」と後悔したことや「俺は今、何を学びたいのだろうか」と何度も悩んだことを憶えています。自分の経験を通して、「あれこれしなさい。」と私が一つ一つ教えることは出来るけど、3年生のみんなには今、やらなくてはいけないことを自分で気付いてほしいなと思います。

 小西校長が「敬和学園の行事は楽しい想い出作りのためではない。今日や明日、今を生きる力を身に付けるためだ」とフェスティバルの時に全校生徒へ伝えていました。フェスティバルの時期を思い返すと、毎日やることが多く、〆切に追われて、次に何をしなくてはいけないのか?と意識していたことでしょう。目の前にある課題と向き合い、全ての力を注いでいたことでしょう。あの大規模なフェスティバルをはじめ、様々な行事を成し遂げたのだから「今を生きる力」は君たちに備わっているはずです。今、自分に与えられている課題に気付き、真剣に向き合ってください。

 ここまで3年生に向けて伝えましたが…3年生に限らず、1・2年生はこれからたくさんの経験を通して、さらに力を付けていくことになります。楽しいことだけじゃなく、しんどいこともたくさんあるでしょう。楽しいことよりもしんどいことの方が、人は成長出来ると考えています。全てに力を注いで、一回りも二回りも大きく成長していきましょう。でも疲れたら休んでいいし、仲間に頼ってください。仲間を支え、仲間に支えられること。それは寝食を共にし、楽しさやしんどさを共に経験しているのぞみ寮生・光風生だから築ける関係性だと思います。(片岡)

 

 

< 新企画!! 漢の料理教室 >

 以前から要望があった料理教室をテスト勉強の束の間の休息として、企画しました。今回のメニューは「ボンゴレ ビアンコ(あさりのパスタ)」です!参加者は5名と少人数でしたが、細かく丁寧に教えられるので良かったと思います。ニンニク・鷹の爪をオイルで炒め、パスタ湯を加え、あさりとイタリアンパセリを入れてソースを作り、味付けて一人ずつ調理しました。一人当たり200gのパスタを茹でて、ソースとからませて完成。全員が自分で作った料理を食べて、「美味い!」と絶賛していました。

 同じ食材を使っているけど、オイルとパスタ湯の割合を調節し乳化させたり、味付けが違ったりして料理に個性が出ていました。イタリア料理の漫画“バンビ〜ノ”の『料理は怖いもんだ。作る料理に人間が出ちまうんだ。作る人間の中身がな。言ってみれば自分を食べさせるわけだからな。』という名言を思い出し、料理の奥の深さを感じました。

 今回はモテるためのオシャレな料理を紹介しました。次回は一人暮らし向けにどんぶりメニューを紹介したいと思います。乞うご期待!(片岡)

 

 

 

< 礼拝のお話 >

T.H(3年) 

 カードゲームには様々な種類があり、男の子は見たこと、遊んだことが一度はあると思います。私はつい最近、自分の持っているたくさんのカードは一体いくらで売れるのだろう、と調べる機会がありました。すると私は一つのことに気付いたのです。いかにも強そうでキラキラと輝いているカードよりもノーマルであまり目立たないカードの方が、値段が高いものがいくつもあったのです。カードゲームというのは、大半はデッキというカード一枚一枚のまとまりを作らなければ、ゲームとして遊ぶことはできません。もしこのデッキを自分が作るとしたら、皆さんはまず、どういったものにしたいと考えますか。私は小学校からこのカードゲームをしていたのですが、その頃の自分に同じ質問を聞いたら、きっと私は「デッキ全てのカードをレアカードでギラギラにしたい」と答えていたと思います。確かに誰が見てもインパクトも見た目も強そうだと感じるでしょう。ですがこのデッキ、そうは見えても実際にはとてもバランスの悪いデッキとなってしまうのです。

 カードの世界にもバランスは存在します。みなさんはデッキを作るなら、切り札を入れたいと考えますよね。今このデッキは、その切り札だけで固められてしまっている様な状態です。このデッキを一つの団体、身近なことで例えれば、私たちの住んでいるこの光風館がブロック長・副ブロック長・寮務教師の方々のみであるような状態です。この場合では、個々の能力自体は優れていても、想像通りまとまりがありません。私は今、レアカードではなくても、いかにパワーが少なくても、様々な能力をもつノーマルカードにとても関心をもっています。時には、レアカードよりも価値のあるカードだってあるんです。

「自分はレアカードの様な存在ではない。」「自分に自信がない。」などと思っている方はいませんか?そう考える必要はまったくありません。今ここに集う私たちは、それぞれ一人ひとりが光風館というデッキの中の大切な一枚だからです。これは一枚でも欠けてしまってはいけないものです。 人とカードゲームでは違うところがあります。カードゲームでは、最初から能力が決められています。ですが、私たちには自分で能力を変えることができます。自分次第でより良いものに、より価値の高いものに変わることができます。

 来年、新しい1年生として48回生が入ってきます。残る46・47回生はまた新しい光風館というデッキを思う存分楽しんでもらいたい。そして自分たちで、より良いものにしていってほしいと思います。そこがカードとの違う大事な部分です。これは、三年生にも同じことが言えます。ですが、卒業の近い私たち三年生は、ピカピカの一年生たちとは違い、飽きてダンボールの箱にしまわれたカードの様なものでもあります。ですが私たちが三年間を通して、寮生活でこの敬和学園での学びを通して積み重ねてきた能力は、箱にしまわれて終わるようなものでは決してないはずです。卒業をすればまた新しい道にすすみます。また何らかの形でその箱が開けられたとき、またその違う環境で自分の価値を生んでいくのだと思います。その思いを誇りに私は卒業を迎えたいと思っています。

 

I.H(3年) 

 今日は「くだらないこと」についてお話ししたいと思います。みなさんはくだらないことは好きですか?寮の中で訳も無く大騒ぎしたり、些細なことでケンカしたりすることも見方によってはくだらないことだと思います。

 そもそもくだらないとは何でしょうか?くだらないことを辞書で引いてみると「取るに足りないこと」と書いてあり、よくわからなかったので…これも引いてみると「取り立てて言うだけの値打ちがない」と書いてありました。くだらないことというのは値打ち、つまり利益がないことのようですが…本当にそうでしょうか?私はそのようには思いません。くだらないことをしているのは楽しいし、さらに周りの人を「バカだなぁ」と笑顔にさせる力があると思います。本当にくだらないことでも、それを心から楽しめば周りが何と言おうとくだらなくはないと思います。何かとつけてくだらないと言う人はくだらないことの楽しみ方を知らないだけだと思います。

 しかし寮生のみなさんは、くだらないの中に愛があり、笑顔があり、喜びのある楽しみ方を知っていると思います。本当のくだらないの中には、値段に表すことの出来ない大きな価値があることを心に留めておいてほしいと思います。

 

O.N(3年) 

 みなさんは今が好きですか?人生で後悔したことはありますか?「あの時、どうしてああしなかったんだ」という後悔をしたことはありますか?私は人生で何回も数え切れない程、後悔したことがあります。そしてふとタイムマシンがあったらいいなと思う時があります。タイムマシンとは映画やアニメでも知られているように、未来や過去にタイムスリップして、その時代での出来事に触れようとするために開発された架空の機械です。タイムマシンがあれば、過去の自分を変えられる、ミス・失敗を変えられる、失敗寸前の自分に教えてあげられる。こう思いタイムマシンがほしい、あったらいいなと何回も思いました。

 ですが私は、タイムマシンが絶対にあってはいけないとも思うようにもなりました。映画の作品の中でもあるように、過去を変えるということは今が変わってしまうからです。もし仮にタイムマシンが開発されてしまったら、過去のミスが変えられるかもしれない。しかし、今の自分は消えてしまうかもしれない。そして世界規模でタイムマシンが普及すれば、人類・生物の神秘や存在はおろか、地球というものが滅びてしまうのではないかと思います。私はこのことを危惧しており、タイムマシンという存在が孕む危険性が強くなると思います。確かにタイムマシンがあれば、過去は変わるでしょう。

 ですがそれが本当に正しいことでしょうか?あの時のミスがあったから、「あの時、ああしてなかったら今の自分はなかったのかもしれない。」という考えにもなれます。過去にどんな過ちを犯しても、今の自分が好きならそれでいいんです。人生は一度きりです。過去は戻ってきません。だったら今、生きている人生を楽しみましょう。そして挑戦しましょう。そして自分を好きになりましょう。もし今が楽しくなくても楽しむために生んでくださった神は必ずチャンスを与えてくれます。そのチャンスで出来る限り、楽しみましょう。そして、今の自分が好きになれたらタイムマシンなんて、ちっぽけな考えだったと思いませんか?

 

T.Y(3年)

 みなさんは「ウルトラQ」という特撮を知っていますか?おそらく知らない人が多いと思います。ウルトラQはウルトラマンやウルトラセブンなどのウルトラシリーズの第一作目で毎回遭遇する不可思議な事件を描く一話完結の物語です。ウルトラQの中で傑作である第一話「バルンガ」を話したいと思います。

 土星ロケット・サタン一号に便乗したパイロットは、風船を見たという謎のメッセージを残して墜落します。主人公の乗るセスナのガソリンが無くなるという惨事に合い、セスナに潜んでいた謎の生命体バルンガが周囲のエネルギーを吸い、風船のように大きくなっていき、東京はパニックに陥ります。バルンガは石油や電気を吸い、大きくなっていくためやむを得ず、送電をストップすることになってしまいます。最後は人工太陽によって、バルンガを宇宙外へ連れて行き、話は終わります。しかし送電をストップした時に電車は動かない、新聞は発行出来ない、テレビは付かない、病院で手術は出来ないなど、東京はパニックだらけになってしまいました。

 当然ですが、バルンガは架空の怪獣です。しかしもし突然ここにバルンガが現れていたら、どうなっているでしょうか?電気が使えないためパソコンやテレビは付けられず、冷蔵庫は冷やすことが出来なくなる。お湯を沸かすことが出来ずカップラーメンを食べたり温かい飲み物を飲んだりすることも出来ない。ドライヤーやアイロンで髪を乾かすことが出来ない。風呂は冷たい水で洗い、洗濯機は使えない。一日中電気がつかないため夜になるとずっと真っ暗になってしまうなど生活はめちゃくちゃ不便になります。私たちが当たり前に使っている電気は生活の土台として役立っています。もしそれが使えなくなったらイヤですよね。この話を聴いて、電気に対するありがたみを感じてくれたら嬉しいです。みなさんも電気を節電するなど大切に扱ってみてはどうでしょか?