のぞみ寮通信

大望館

2014/02/21

大望館通信 第214号(2月16日)

<変化>(寮全体礼拝より)
 

 聖書 ローマの信徒への手紙 8章18節

 「現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、取るに足りないとわたしは思います。」

 

 こんばんは。今読んでもらった聖書の箇所は私の好きな箇所で、何か困った時やしんどい思いをしている時によく頭に浮かんできます。今しんどい思いをしているのは、自分が成長するために必要なものなんだと、自分なりの解釈をして気を落ち着けることができるのです。

 皆さんはどのような時に困ったりしんどい思いをしますか。人それぞれで全く違う場面を想像するかと思いますが、私が特にそういう思いになる時は、何か新しいことを始めようとする時です。

 1年生は先週スキー教室に行ってきましたが、初めてスキーをした人も多かったと思います。初めてスキーをした人はどうでしたか?初日から本気で楽しめましたか?うまく滑れずこんなのやってられるかと思いませんでしたか?スキーに関わらず、何かを新しく始める場合、大抵は苦痛や困難が待ち受けていることが多いです。しかし、そういうことも含めて克服した時には、自分が思ってもいなかったような何かが生まれてくることもまた多いです。そしてその何かと言うのは、多くの場合は、自分にとってプラスのものであると思います。

 私自身もそのようなことを経験したことがあります。その中でも印象的だったことを紹介します。

 

 私は大学時代野球部に所属していました。大学ではピッチャーをしていました。もちろん大学4年間をピッチャーとしてやっていくんだという意気込みで入部しました。しかし2年の冬、肩を故障してしまい、ピッチャーを続けることが出来なくなってしまったのです。私は外野行きを命ぜられました。外野とはピッチャーの後ろで、球場の一番広い場所を守っている3人のポジションです。それまで私は外野を守ったことがありませんでした。また、ピッチャーをやっていた頃はしなくてよかったバッティングの練習も2年間のブランクがありました。初めてのポジション、2年間のブランク、この二つの穴を同時に埋めることは想像以上に厳しく、打てない、守れないということが、それまでの私の野球に対するプライドを深く傷つけていきました。特に初めて守る外野の出来なさ加減にショックを受けていました。もう野球部を辞めようかと思った時期もありました。

 ただこのまま終わりたくないという気持ちもあった中、それを後押ししてくれたのが、周りの友人でした。敬和でお世話になった石川学先生にも相談しました。いろんな人と話をする中で、今の状況はどう足掻こうが変えられるものではない。それなら今、自分が出来る最大限の事をしてみれば、それは必ず自分に返ってくるものなんだということに気づかされました。

 そこからの私は自分でいうのもアレですが、頑張ったと思います。特に試合に出ようとか、1軍に上がりたいとか、そういうことは考えず、ひたすら毎日の練習を黙々と続けていきました。引退する頃には、最初から外野をしていれば1軍に入れただろうと言われるまでになっていました。私はその言葉が当時の自分にとってとても嬉しかったのを覚えています。肩の故障から初めてのポジションでの挫折を経験し、その苦痛や困難から逃げ出しそうになりながらも、周りからの支えのおかげで踏みとどまることができ、それを克服しようと自分がやってきたことは間違っていなかったのだと、自信を持つことができました。

 この経験は、今現在の敬和の野球部を指導する上でもとても役立っています。ほとんどピッチャーしかしてこなかった私にとって、他のポジションを経験できたことは、より広い視野から野球を見ることができたり、その時々で誰がどんな事を考えているのかということを想像できるようにもなりました。もちろんこのことは野球だけでなく、今の生活をする上でも生かされていることでもあります。

 話は変わりますが、今まさに自分たちの成長のために、苦痛や困難を乗り越えようと頑張っている人達を紹介します。それは、大望館の住人達です。この2月、3年生の自宅学習期間を機に、大望館の様々なルールの変更をおこないました。他の館から見ればそんなことと思うようなものもあるかと思いますが、大望館を変えたいという思いを秘めていた、ブロック長の菅田君や各委員長を中心に、ミーティングの中で意見を出し合い、決定をしました。新しくなったルールのほとんどは、自分たちの生活を以前よりも不自由にするものです。それでも、自分たちの成長に繋がるなら、よりよい大望館を作れるならと立ちあがってくれた大望館生達。あえて皆がいるこの場で言わせて頂きます。今後の君たちの行動と成長に大いに期待しています。

 困ったことやしんどい思いをしている時、誰もがそこから逃げ出したいと思うものです。しかしどこかに、このままではいけないとか、自分を変えたいという思いがあるのなら、目の前の事に向き合って見て下さい。また、それを支えてくれる人も必ずいるということも忘れないでください。苦痛や困難の先には、何事にも代えがたい経験という宝が待っているはずです。

 最後にこの言葉を紹介して終わります。ノーペイン・ノーゲイン。痛み無くして、得るものなし。(堀越)

 

 

 

<2013年度 大望祭> 

 少し日は経ちましたが、丁度1ヶ月前に大望祭が行われました。既に毎年恒例となっている大望館主催・主演のイベントで、3年生にとっては寮生活最後の行事となっています。私はこの大望祭を見るのは初めてで、どんなものなのかと楽しみな反面、担任としては少し不安な気持ちがあったのも正直なところです。しかし、途中でおきたハプニング(?)のようなものもありましたが、それぞれが考えて、盛り上げて、大望らしさがたくさん詰まったイベントになったのではないかと思います。(堀越)