のぞみ寮通信

光風館

2014/02/17

光風館通信 第407号(2月16日)

< 知ること >

 みなさんは、沖縄というと何をイメージするでしょうか?青い海、南国、観光地など温かい南の島というイメージをもっているのではないでしょうか?確かに、そのイメージ通りです。私は北海道出身なので、北海道と真逆に位置する沖縄に昔から興味を持っていました。私が初めて憧れの沖縄へ行ったのは大学生の時です。大学の夏休みを利用して、那覇市にある国際通り(観光地)の近くの安いゲストハウス(1泊素泊まり1,500円)で2ヶ月間住み込みのアルバイトをしました。それから沖縄の気候、食べ物、音楽、人柄、雰囲気などに魅了され、毎年、1年に2,3回は沖縄へ行くようになりました。主に観光したり、スキューバダイビングをしたり、バイクで沖縄本島を1周したりしていました。毎回、沖縄を満喫していましたが、私は肝心なこと、むしろ一番大切なことに目を向けていないことに後々気付きました。それは何かというと、日本が沖縄に背負わせている米軍基地の問題や過去に沖縄が経験させられた地上戦についてです。

 私が大学院を卒業し、西宮にある教会で伝道師をしていた時、私は沖縄交流委員会のメンバーとして沖縄へ行きました。基地問題や戦跡をめぐり、それまで私が体験したものとは全く違う沖縄に私は出会いました。その時、私たち沖縄交流委員に話をしてくださった平良修先生が印象深い話をしてくださいました。沖縄が舞台となっている「男はつらいよ」の第25作目『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』という映画があります。平良修先生は、その物語の中で、沖縄の国道58号線を寅さんがバスに乗って移動するシーンに注目していたそうです。というのは、国道58号線沿いには、米軍の飛行場や基地などがあり、その金網で仕切られた沖縄独特の光景がそこにはあります。その金網をバスの窓越しに寅さんが見て、どのように反応するのかを注目していたそうです。実際、映画の中で寅さんは、ずっと寝ていたそうです。なぜ山田洋二監督は、バスの中で寅さんを寝かせたのでしょうか。バスの窓から米軍基地だらけの沖縄の風景を見れば、「なぜここにこんなに金網に覆われた基地があるのか」という疑問が湧いてくるはずです。ある記者から山田洋二監督が寅さんがバスの中で寝ていた理由を聞かれると、「寅はバカだから」と説明されたそうです。「男はつらいよ」という映画に沖縄の基地問題は重たいテーマだったのかしれません。この話しを平良先生から聞いたときに、何度も沖縄に訪れていながら沖縄の基地問題などに目が向いていなかった私は、寅さんと同様、目をつぶってその重たい、そして大切な事柄から目を背け続けてきたのだと気づかされました。

 私たちが知っている事柄はほんのひとにぎりです。何かを知ること、何が大切なことなのか見分けることは若いうちから経験してほしいなぁと思います。そういう想いがあり(野間先生から以前、敬和生有志数名で沖縄に行ったと聞いてこともあり)、「いつか敬和生と一緒に沖縄に行けたら」と思っていました。とは言え、生徒にしっかりとした意識がなければこのツアーは実現できません。昨年度の終わり頃に44回生の数名と「平和」や「沖縄」について話す機会があり、沖縄スタディツアーの話をしたところ、「行きたい!」という声があがりました。そして実際にツアーを企画することになりました。今回、ツアーに参加したKくん、Sくん、Tさん、Sさん、Yさんの5名は本当に意識が高く、事前学習をしっかり行ったり、沖縄へ行くために定期的に新潟教会で昼食やデザートなどを販売して献金を募りました。

 3泊4日の中で、沖縄観光をするのではなく、現在、沖縄、日本で大きな課題となっている米軍基地問題や過去に地上戦が行われた沖縄戦について知るという平和学習をしっかりと行うことができました。その内容はまたいつか光風館内で報告会を行いたいと思います。

 是非、みんなも自分の興味があることだけではなく、今知っておかなければいけないことが何なのか、何が大切なのかを考えてみてほしいと思います。今回、行ったようなスタディツアーは、もしみんなから声があがれば来年度も実現できるかもしれません。想いがある人は動いてみてはどうでしょうか?(三浦)

 

 


 

< 今回の部屋替えの意味 >

 部屋替えの季節がやってきました。寮では1年の中に部屋替えが3回あります。フェスティバル後の最初の部屋替え、10月頃の秋の部屋替え、そして3年生が自宅学習期間に入った後の冬の部屋替えです。部屋替えで新しい部屋を決める時には、今まであまり話したり、交わったことがなさそうな人同士を同じ部屋にしたり、逆に仲の良さそうな人同士を同じ部屋にして、互いに励まし合えたり支えあえる部屋にしたりと、何らかの意図をもって部屋を決めてきました。たまに神さまに委ねて“あみだくじ”で部屋を決めたこともあります。

 さて、今回の部屋替えですが、どんな意味があると思いますか?今回の部屋は2人ずつになっています。つまり、そこに来年度、新1年生が入ってくるわけです。今回の部屋は、新しい光風館の仲間を迎え入れるための部屋ということです。「どの部屋にどんな新しい光風館生が来ても大丈夫なように」と考え、今回の部屋を決めました。新入寮生を迎えるまでの1ヶ月半、まずは部屋のメンバーとしっかりとした関係を作り、先輩としてしっかりと新1年生をサポートできる体制作りをしていきましょう!

 

 

 

< 今週の1枚+2枚 ~ 2年生ドッキリ企画の様子 ~ >

 

1枚目(上左):ネタバレ前の様子。みんな深刻そう?笑いそう?みんな名演技です!

2枚目(上右):みんなからクラッカーを鳴らされネタばらし。茫然とするMくん。

3枚目(下):だまされたMくんをみんなで胴上げ!Mくん&2年生、お疲れさま!

 

 

 

<礼拝のお話し>(1月のお話です)

T.T(1年) 

 皆さん、こんばんは。9室のTです。今日は有名な昔話「ウサギとカメ」の話についてお話します。きっと多くの人がカメを甘く見て、手を抜いてしまったウサギが、コツコツと頑張ったカメに負けただけの話だと思っていると思います。ところが、私の知人がこう言っていました。「カメがウサギに勝った本当の理由は何か?それは競争する前にウサギはカメを見ていた。それに対し、カメはゴールしか見ていなかった。」

 多くの人が、人と自分を比べ、優越感を感じ、ウサギのように何も考えずに過ごしていると思います。逆に、劣等感を感じ、自己否定の中から自分の人生を諦めてしまう人も多くいます。カメのように、自分の目標を定め、自分自身を信じてコツコツと頑張る人は必ず成功し、幸せになれると思います。人に何を言われようと、時には自分を信じ、ゴールに向かってコツコツと努力を重ねるカメのように、努力できる人はカッコいいと思います。

 

S.H(1年) 

 皆さん、こんばんは。10室のSです。今日は「食事」について話をしたいと思います。

 みなさんが毎日とっている食事は、基本的には、生命を維持し、活動し、成長をするために必要な栄養素を摂る行為です。ただし、栄養を摂るためとは言うものの、実際には、人は栄養素の摂取のためだけに食事をとるのではなく、味を楽しむため等、様々な目的や意味を込めて食事をしています。生活の中でも食事に関すること全般を食生活と呼びます。食生活には、常に食べること以上の社会的意味が込められています。「同じ釜の飯を食う」という慣用句にみられるように複数人で食事をとることは、共同体として帰属意識を持つこと、あるいは、それを強化する意味があるようです。食費を誰が出すかで上下関係が表されたりもするそうです。みんなで食事をするときに、そういう事も考えて食事をしてみてください。