敬和の学園生活

日常の風景

2014/01/27

『生命倫理』を学ぶ (社会科 石川 学)

 3年間の終業を間近に控えたこの時期、「生命倫理」を学ぶ3年生の倫理aでは、1月23日(木)3限と1月24日(金)6限の2時間続きで「生と死を考える授業」を組んでみました。

 

【1時間目】は、人の死について石川が話しをしました。家族3人を連続殺人犯によって殺され、その犯人は死刑判決を受けたが、被害者の家族がその死刑囚の減刑を願うようになったという韓国のクリスチャンの話が書かれた新聞記事をみんなで読みました。ディベートで「日本は死刑制度を廃止すべきである」に賛成か反対かというディベートを以前に行っていたこともあって、生徒は真剣に読んでいました。その後で、石川が中学の頃に同級生が亡くなった話、八甲田山スキー場で経験したホワイトアウトの話、山形蔵王の山道のカーブで転倒した話、両親が亡くなった時の話。結局、人は誰でも、明日の命の絶対的な保障はない、すべてが「一期一会」(今日が最後かもしれない)という話をして、人の生き死について考えてもらいました。

 

<生徒の感想>

①死に対してこんなに深く考えたこと今までなかったような気がします。なぜか涙が出そうになりました。/私が初めて死を身近に感じたのは、高1の頃でその時初めて身内が亡くなりました。言葉にならないなんとも言えないような、初めて体験する感情でした。今でもなんか会えるような気がしています。/本当にいつ死んでしまうか分からない家族、常日頃から大切にできたらなぁと、改めて思いました。(EM)

②まず、韓国の殺人事件。家族が自分以外全員殺され、殺しかえしてやりたいという感情は人として当然出てくる感情だと思います。にもかかわらず、その人をゆるそうとしていいる…。自分には思いつかないことだと感じました。/中学の時、友達が亡くなりました。そいつはいつもどおりだめなやつでしたが、いきなり死にました。学先生が言ってたとおりすごくあっけなくて、命の軽さにぞっとした記憶があります。(ON)

 

 

 

 

【2時間目】男子寮の寮務教師、澤野先生の子どもの誕生と子育てに関わる話をしていただきました。4人の子ども(男二人女二人)を授かった先生ですが、それぞれの子どもたちの出産の時の様子。どんな思いで名前を付けたのか。どんな思いで子育てしているかなど、石川がインタビューする形で話をしてもらいました。最初の子が男の子だと聞いた時にお医者さんの前でぼろぼろ涙を流してしまった。子どもが生まれてから、自分は子供が好きだということに気が付いた。それは4人の子どもと一緒にいて全くストレスを感じないほどである。自分にとっては児童虐待など考えられない。24時間一緒にいる母親は本当に大変。自分にできることはやっていきたい。子どもは小さい頃はとことん親に依存していい。抱き癖がつくほど親は子供を抱きしめていい。それからほんとに自立していく。などのお話を聞くことができました。澤野先生自身が本当に親から愛されて育てられたことがすごく伝わってくる内容でした。

 

<生徒の感想>

①色々、納得することが多かったです。お母さん(親)の心の病は、子どもにも伝わる。依存があって自立がある。子ども=自分の時間が無くなる。本当にその通りだなと思いました。命を授かるには覚悟は必要。子どもを育てるのは、お母さんだけではなく、お父さんの助けも必要なのだと分かった。でも、どんなに大変そうでも、子どもを愛して、可愛がってて、親ってそういうもんだな~と思った。いいな~って思いました。でも、まずは自分からだなとすごく思いました。(WM)

②今日の話を聞いて、本当に両親(とりわけ母親)に感謝の気持ちがこみ上げた。赤子のときは母に自分の時間がないという話も、母に苦労を掛けたなと思う。それなのに、心にもないことをつい母に言ってしまった自分に激しく後悔している。……母の分まで生きる これが私が母から望まれている事だと思っている。(KK)

③今は子供が生まれて、母親と一緒に帰ってくるのが当たり前と思われているけれど、本当は生まれる、産むということは大変なことだとわかった。子どもが生まれて楽しいこともつらいこともあるのだろうけれど、生命が生まれるということを大切にしていきたいと思った。(SK)