自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2014/01/14
< HERO >(全体礼拝の話より)
恐らく、3年生のみなさんにお話するのは今日が最後の機会になると思うので、大切にしてほしいことを話したいと思います。もちろん、1・2年生にも伝えたい事なので聞いてください。
みなさんは、マーベルコミックというアメリカのマンガに登場するヒーロー『アイアンマン』を知っているでしょうか?2008年に『アイアンマン』が映画化され、『アイアンマン2』『アベンジャーズ』『アイアンマン3』とどんどん続編も公開されています。私はこのアイアンマンが大好きで、アイアンマンの看板を先日アメリカでわざわざ買ってきました。思い起こせば、私は小さい頃からテレビの“ヒーローもの”が大好きで、仮面ライダーやウルトラマン、戦隊ものなどをテレビで観ていて、よく友だちと“ヒーローごっこ”をして遊んでいました。そんな私の小さい頃の将来の夢は、「ヒーロー」でした。この中でそんなことを考えた事がある人も大勢いると思います。
小さい頃から月日が経ち、今の自分を見てみると、ヒーローとは程遠い中年オヤジがここにいます。小さい頃に夢に描いたヒーローは、どこからともなく現れて、悪と戦い、困っている人、苦しんでいる人、悲しんでいる人を救い、世界を救うカッコいい存在でした。それに比べ、今の自分は空を飛べるわけでも、特別な必殺技があるわけでもありません。少しでも気を許せば、すぐに悪い方に流されそうになってしまう弱さを持っています。自分に甘く、他人に厳しかったりもします。どこからどう見てもヒーローではありませんし、むしろ悪役がハマるような気さえします。
みなさんは、困った時、苦しんでいる時、悲しい想いの時に誰かにそばにいてほしい、誰かに救ってほしい、そう思ったことはないでしょうか?私はアメリカの大学から日本の大学に編入して、6年間京都で学生生活を送りました。その学生生活の中で、楽しいこともありましたが、些細な悩みから大変な事までがいっぱいありました。バイクで事故って大怪我をしたこと、趣味のスキューバダイビングの機材やバイクにお金をかけ過ぎて借金の返済のためにバイトばかりしていたこと、勉強嫌いなのに大学院まで行き、修士論文に苦労したこと、失恋や人間関係、仲間の死、自分が進むべき道に悩んだ事など苦しんだ事や悩んだ事を挙げればきりがありません。そんな時に心の底から思いました。「救ってほしい。」「誰でもいいから助けてほしい。」「自分のことをわかってほしい。」「悩んでいるものに対するアドバイスや答えがほしい。」「誰かにそばにいてほしい。」それまで気ままに生活してきて、そんなことを思ったことがなかった自分がそういう想いになったのは自分でも意外なことでした。今思えば、誰にでもそういう悩みや苦しみは与えられるのだと思います。そういう経験があったからこそ成長できた部分もあります。とは言え、その状況のただ中にいる時の苦しみは相当なものでした。
私は大学で神学部だったので、講義を通してイエス・キリストが聖書の時代にどのような働きをしたのか、どのようなことを人々に伝えたのかを深く学んでいました。講義を聞いていると、聖書の時代にも心の底から「救ってほしい」、「誰かに話を聞いてほしい」、「心も身体も癒されたい」そう思っている人が大勢いることを知りました。それを知った時に、今から2000年前から人間って同じことを考えていたのだと思いました。聖書の時代、そのように悩んだり、苦しんでいる人たちのところにイエス・キリストが現れたのです。
上記の聖書箇所に「イエスはガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた」とあります。何気なく、短い文章で書かれていますが、これはすごいことです。イエスさまは出会ったひとりひとりとゆっくり話し、その人に必要な言葉をかけ、その人に必要な助けをしたはずです。その数は1人、2人ではなく、何百人、何千人といたはずです。それでも、イエスさまはたくさんの人を一気に癒すわけでなく、自分の前にいる1人の人のために時間と労力を惜しまずに寄り添うのです。そのことはなんとなくは知っていましたが、あらためて考えてみるととてもすごいことだと思ったのを覚えています。
そんなことを考えていた大学時代にある曲に出会いました。丁度その時、Mr.Childrenが出した『HERO』という曲です。この曲についてMr.Childrenの桜井さんがあるラジオ番組で話をしていました。この曲を発表する前、桜井さんは小脳梗塞という病気で静養中だったそうです。その闘病中に大きかったのは子どもの存在だったといいます。この曲はそんな我が子への想いを歌にしたそうです。この曲の歌詞に「ヒーローになりたい、ただ一人、きみにとっての つまずいたり、転んだりするようなら、そっと手を差し伸べるよ」とあります。親、お父さん、お母さんが自分の大切な子どもにとってヒーローのような存在でありたい。「子どもが困っている時、悲しんでいる時、助けが必要な時にはどんなことがあっても助けてあげたい」そう想う気持ちを歌っています。私も自分に子どもが産まれ、父親になり、大切な家族が出来、この曲の歌詞が前よりもよりわかるようになりました。今では娘だけではなく、44人の息子たちがいます。その子どもたちに何かあった時、すぐに手を差し伸べてあげられる自分でありたいと思っています。確かに、自分は完璧な人間ではありません。むしろたくさんの欠点や弱さのある人間です。まして世界を救えるようなヒーローにはなれません。でも、少なくとも自分の周りにいる大切な人たちがもし困っていたり、苦しんでいたり、助けが必要な時には、寄り添ってあげられる、少なくともその人にとってのヒーローでありたいなぁと思います。
みんなにも大切な人がいると思います。これからもたくさんの出会いの中でたくさんの大切な人ができると思います。そんな大切な人にとってのヒーローになれる、そういうみんなであってほしいと願います。また、これから、苦しいこと、悲しいこと、辛いことが必ずあります。そんな時には、助けを求めてください。あなたたちは一人ではありません。少なくとも、ここにいる仲間、家族があなたに手を差し伸べてくれるはずです。そういう繋がりを大切にしていきましょう。(三浦)
< 連休の様子 >




<礼拝のお話し>(12月のお話です)
A.T(2年)
こんばんは、14室のAです。冬の寒さももうすぐ本番を迎えますが、みなさんは体調管理をしっかりしているでしょうか。テストも近いです。体に気を付けて生活しましょう。
今日は、つい最近雪が降ったので、「冬の過ごし方」について話そうと思います。まず、「冬にすること」と言ったら、みなさんは何を想像しますか?スキーやスノーボードはもちろん、かまくら作りや雪合戦をする人もいるのではないでしょうか?中には、「寒い日に毛布にくるまって、その上にふかふかの布団にくるまる」なんて言う人もいると思います。みなさんは今年の冬の予定は決まっているでしょうか?「スキーに行く」でも「かまくらを作りたい」でも、何かしら予定をあらかじめ決めておくことで寒い冬も有意義に過ごせるのではないでしょうか。せっかくの冬も寒いから何もしないのではなく、冬にしか出来ない事をしてみるのはどうでしょうか?何か新しい発見などがあるかもしれません。