のぞみ寮通信

光風館

2013/12/02

光風館通信 第397号(12月1日)

< 熱くアンパンマンについて語らせてください >

 今年も残すところあと1ヶ月になりました。12月は学校で賛美歌発表会があったり、寮で寮クリスマスや各館クリスマスがあったりとなにかと忙しい月です。毎年12月になると、私はその年がどんな1年だったかなぁと(光風館について、私自身について、世の中の出来事についてなど)振り返ることにしています。2013年も本当にいろいろなことがありました。

 2013年の出来事の中で、10月13日に漫画家、絵本作家、イラストレーター、作詞家として長く活躍されてきたやなせたかしさんが亡くなるということがありました。やなせたかしさんと言えば、誰もが一度は観たことのある『アンパンマン』の生みの親です。

 アンパンマンが誕生した背景には、やなせさんの戦争体験があったといいます。やなせさんは21歳で軍隊に召集され、26歳まで軍隊で過ごしました。終戦間際には、上海決戦に備え1000キロという距離を隊列をつくり行進し、移動したそうです。その過酷な生活の中で飢えに苦しむという経験をしました。戦中、戦後の深刻な食糧事情もあり、当時からやなせさんは「人生で一番つらいことは食べれないこと」という考えをもっていたそうです。こういう事情から「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」という発想が生まれたそうです。やなせさんはあるインタビューの中で、「究極の正義とは、ひもじい者に食べ物を与えることである」と述べています。それまで漫画で描かれるヒーローは「正義」こそ口にしていましたが、飢えや空腹に苦しむ人に手を差し伸べることはしませんでした。アンパンマンはそれまでのヒーローとはまた違った新しいタイプのヒーローだったのです。

 絵本の『アンパンマン』は当初、貧困に苦しむ人々を助けるという内容であり、「絵本を読む未就学児には難し過ぎる」と編集部、批評家、幼稚園の先生、などから酷評されたそうです。しかし、子どもたちにたちまち人気になり、絵本の『アンパンマン』が発行された1973年から40年経つ今でも子どもから大人にまで人気の作品になっています。今年、私は娘を連れて仙台に新しく出来たアンパンマンミュージアムに行ってきました。娘に負けないくらい私も大興奮しました。

 アンパンマンの魅力はどんなところにあるのでしょう?それはたくさん出てくる個性的で愛嬌たっぷりのキャラクターやわかりやすいストーリーもそうですが、私的にアンパンマンの魅力は他にもあります。それは、アンパンマンが“強くない”ということです。確かに、アンパンマンは早く空を飛んだり、“アンパンチ”や“アンキック”、“アンパンサイクロン”というとてつもない必殺技もあります。でも、アンパンマンは顔が欠けていたり、顔が変形したり、顔が濡れていると力が出なくなってしまいます。「そんな理由で弱くなっちゃうの?」と思ってしまいますが、それらの理由でバイキンマンに追いつめられることは多々あります。そんな時、必ずジャムおじさん、バタ子さん、チーズがやってきて新しい顔をつくってくれます。また、ピンチに仲間が駆けつけて助けてくれます。アンパンマンは決して一人で強いわけではないのです。仲間と支え合い生きているのです。決して強くはないけど、目の前にある問題に立ち向かう、弱い人を助ける、そこに力を注ぐ姿に教えられることが多いのです。

 また、アンパンマンは自ら困っている人、助けを必要としている人のところに出向いていきます。よくアンパンマンがパン工場から「パトロールに行ってきます」と言い残し飛び立っていくシーンがあります。アンパンマンは自ら困っている人、助けを必要としている人に出会いに行くのです。そして、自分の身体の一部である顔を与えることと優しい言葉がけで空腹の人、弱っている人を元気づけるのです。そのアンパンマンの積極的な姿勢は、イエス・キリストの生き方に重なります。力の強さより、愛の深さで本当の意味での強さを示したイエス・キリストの誕生、クリスマスの出来事はまさに聖書の時代のヒーロー誕生の瞬間でした。もうすぐやって来るクリスマスはそういうことも考えながら過ごしてみてはどうでしょうか?

 決して強くはないけど、仲間のために愛と勇気で困っている人、助けを必要としている人に寄り添うアンパンマンの生き方は、是非光風館のみんなにも心に留めておいてほしいと思います。寮生活、学校生活の中で、また敬和を卒業してからも私たちは支えあわなければ生きていけません。3年生は残り少ない寮生活・学校生活の中でそういう生き方を実践してほしいと思います。それができる光風館の3年生14名です。1・2年生はそんな3年生の背中を見て大切なことを得てほしいと思います。私もアンパンマンの生き方を見習い、光風館生に寄り添う歩みをしていきたいと思います。冬休みまでの残り約3週間、みんなでしっかりとした生活をしていきましょう。(三浦)

 

 

 


< 今週の1枚 >

 週末に友愛館でテスト勉強をするHくん。テスト期間になると、光風館のホールはもちろん、友愛館もテスト勉強する人でにぎわいます。日頃の勉強も大事ですが、テスト期間にどれだけ自分の苦手なところを勉強できるか、またテスト範囲を復習できるかでテストの点が変わってきます。テストも残り2日間。気合入れてラストスパートしてください!!(三浦)

 

 

 


 

<礼拝のお話し>(11月のお話です)

O.N(2年) 

 みなさん、こんばんは。13室のOです。みなさんはピンチの場面を目撃したり、体験をしたことはありますか?実は、先週の3連休に東京に帰る途中、新潟駅前の道路で子どもが車にはねられそうになったのを目撃しました。車側の信号が赤になり、歩行者側が青になって僕も横断歩道を渡ろうとした時、黒いミニバンが赤信号を猛スピードで突っ込んできました。でも奇跡的に子どもの1メートル手前でその黒い車は急ブレーキで止まりました。本当に奇跡中の奇跡だと思いました。このような場面を目撃してしまい、心臓が止まりそうになったのを今でも鮮明に覚えています。僕も昔、交通事故に遭い、奇跡的に助かった一人なので、命の危険は常に隣り合わせということを知っています。皆さんもいつどこで命が奪われるか分からないので、毎日気を付けましょう。

 

N.H(2年) 

 みなさん、こんばんは。14室のNです。今日は生活規律委員になって驚いたことを話したいと思います。それは各館のルールの違いです。今、光風では私物チェック、登校チェック、電気チェック、そして新しく増えたピアスチェックなどがあります。大望館では、最近まで土足チェックしかなかったようです。女子寮では、登校後に各部屋の見回りや、自習時間中の見回りもあるそうです。

 来年度から各館のルールを最低限のところで統一しようという話が生活規律委員会で出ています。ですから、みなさん、最低限のルールは守るようにしましょう。

  

T.H(2年) 

 みなさん、こんばんは。7室のTです。いきなりですが、みなさんは子どもをもったらどうやっておもちゃを買ってあげますか?僕は今、彼女がいないので、先のことしか考えられなくなり、このような問題に頭を悩ませています。もし、自分の子どもが「おもちゃが欲しい」なんて言ってきた時に、まず自分の中でそのおもちゃが自分の子どもに対して適しているかなど自分で判断すると思います。自分の中で趣味はたくさんもってもらいたいのですが、親の判断のために買ってあげる物を縛ってしまい、簡単に子どもの価値観を変えてしまうのではないかと不安になってしまいます。自分の子どもの考えは尊重したいし、できることなら自分の子どもに喜んでもらいたいです。でも、自分は子どもに欲しい物を我慢するということも覚えてほしいのです。最初は、子どもに嫌われてしまうかもしれません。でも、そこには我慢するということによって、忍耐力とそれを求める努力がその子のためになると思います。なので、たまたまデパートに行って目についた物を簡単に買ってあげるのではなく、その場は我慢してもらい、誕生日やクリスマスまで待つような強い心をもってほしいと思います。

 なので、自分はそういう部分では心を鬼にし、子どもに接することができるようになりたいと思います。でも、その前に彼女ができるように頑張りたいと思います。

 

T.R(2年) 

 みなさん、こんばんは。12室のTです。今日は「捨てる事」について話そうと思います。

 みなさんは何か自分にとって大きなものを捨てた事はありますか?捨てる、と言ってもたくさんの捨てるがあります。持ち物を捨てる。プライドを捨てる。希望を捨てるなど。私もこれまで数多くのものやプライドを捨ててきました。捨てる事は辛いことです。捨てるものへの思い入れが大きいほど、その時のショックは大きいです。でも、捨てることで見えてくる何かもあるのです。“断捨離”という言葉を知っていますか?はっきりと取捨選択して物を捨ててしまうことで、新しい気持ちで日々を送ることができるという意味らしいです。皆さんも、要らない物を捨てて、清々しい気分で毎日を過ごしてみませんか?