自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2013/10/28
寮体験プログラム
10月20日(日)から1週間、通学生が寮生活を体験する「寮体験プログラム」が開催されました。のぞみ寮全体では12名もの通学生が参加をしてくれ、みぎわ館にも2名が来てくれました。
この2人がみぎわ館で体験入寮してくれるのを、みぎわっ子たちはとっても楽しみにしていました。プログラムが始まる数日前に、1階から館内放送で2人の参加をお知らせしました。すると、「ヤッター!」と上から(2階か、3階か、4階か…その全てからか!?)たくさんの叫び声が。その後、2人に暮らしてもらう部屋を発表すると、「ギャー!ギャー!ギャー!」。一体何と叫んでいたか分かりませんでしたが(笑)、嬉しすぎての大興奮であったことは明らかでした(笑)。きっと通学生は楽しみと同時に不安も抱いてやって来るでしょう。しかし、こんなに楽しみに待っているみぎわっ子たちがいることを知ったら、大きな不安もちっちゃくなるのではないでしょうか。それほどまでに本当に楽しみに待っていてくれるみぎわっ子たちのステキさ、頼もしさ、優しさに、より一層体験プログラムが楽しみになった私もいました。
いよいよプログラムの開始を翌日に控えた夜の点呼で、通学生を受け入れる部屋のメンバーはそれぞれにウェルカムボードを作ってくれていました。ウェルカムボードは入寮の時に先輩が自分の部屋の後輩のために作るもの。入寮する人しか貰えないもので、もらったウェルカムボートはみぎわ館の中で3年間お部屋の表札として活躍します。またそのボードには先輩たちの想いがたっぷり詰まっているのです。それを知っているからこそ、みんなは貰ったボードを大切にします。卒業する時も持って出る人が大半であることも、それを物語っています。そんなみぎわっ子にとって宝物の一つをSさんとNさんにも!と、とっても手の込んだウェルカムボードを作成してくれていました。「喜んでくれるといいなぁ!」「どう!?このボード!」と見せてくれるみぎわっ子。やっぱりステキ☆
プログラム開始の日の夜、みぎわホールではウェルカムパーティが行われました。みぎわっ子もNさんもSさんも私達も、全員が一人ずつ前に出て、名前と好きな事などを披露し、みんなの意外な面や、知ってるよ~!なんてことを改めて発表してもらい、大盛り上がりの自己紹介となりました。その後は、みぎわ館恒例のゲーム、なんでもバスケットと爆弾ゲームを行い、スリル満点で笑いの絶えない楽しい時間となりました。
ウェルカムパーティ終了後、「どう?みぎわで楽しく過ごせそう?」と二人に聞いてみました。元気いっぱい満面の笑みで「はい!とっても!」と返してくれました。1週間、たった1週間でもきっといろいろあるでしょう。慣れない家を離れた生活自体にしんどさを感じることもあるでしょう。そんな中でも寮でしか体験できない、ステキな出会いをたくさんたくさん得ていってほしいと思いました。
1週間が過ぎ、もう早寮体験プログラムが終了の時となりました。「この1週間、どうだった?」と聞いてみると、「すっごい早かったです~!楽しかった!」と。いつの間にか…というより、あっという間にみぎわっ子に溶け込み、染まっていた二人。まるで、以前からみぎわ館に住んでいたかのようでした。短い時間でも、みんなと一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、一緒に寝て、語り合い、お菓子を食べ、笑いあったりと、寮生にとっては日常の出来事ですが、きっと二人にとっては非常に忙しい1週間だった事でしょう。ここでの生活が、これからの敬和生活へのエネルギーへとなってくれることを期待しています。
二人が去った後、みぎわ館玄関前にあるホワイトボードには「ありがとうございました。みぎわ館、大好き!」とメッセージが書かれていました。それを見て、みぎわっ子みんながもっと笑顔になり、幸せな気持ちになった事は言うまでもありません。みぎわっ子にとってもステキな出会い満載のプログラムでした。(森口)







礼拝のお話
*H.M(1年生)
私には4つ年上の兄がいます。よく最近人気のアーティストの事や流行の服の事など教えてくれたりするので、流行にいまいち乗り切れていない私にとってはありがたい存在です。時々ショールやベルトなどをプレゼントしてくれることもありますが、そのほとんどが間違えて買ってしまった女物だったりして、ちょっと変わった人でもあります。
私はよくいろんな人から「お兄ちゃんっ子」だとか「ブラコン」だとか言われることがありますが、それは大体あっています。その通り、私は兄の事が好きです。しかし、私もずっと兄が好きだったわけではありませんでした。小さいころはケンカになるとすぐ手を挙げたり、屁理屈で言い負かそうとする兄のことが嫌いだったりもしました。今思えば色々とわがままを聞いてくれていて、優しかったと思うのですが、その頃はひどい所しか私には見えていなかったようです。
中学校に入った後も兄の事はあまり好きにはなれませんでした。しかし、それが変わりました。2012年12月のある日がきっかけでした。私が学校から家に帰ろうとしていた時、珍しく迎えに来てくれた母から伝えられた出来事がありました。「お兄ちゃんが交通事故で意識不明の重体。最悪、植物状態になるかもしれない。」と。朝、学校に遅刻して慌てて自転車で出て行った兄が、家のすぐそばの曲がり角で車と衝突してしまったのだそうでした。今まで嫌だ嫌だと思っていた兄がそんな状況になり、私は初めて兄に対しての自分の想いを考えてみようと思いました。
事故から1週間たち、兄の誕生日である12月26日の翌日、兄は目を覚ましました。衝突の際頭を強く打っていたそうなのですが、幸い後遺症もひどいものではありませんでした。兄が目覚めてから、私は今までのように兄を嫌う事はなくなりました。一度失ってしまえば、命は戻ってきません。後から後悔しないように、今、好きでいることが大切なのだと気付けたのです。
私は兄を例にお話ししましたが、これは家族だけに限りません。友達との会話が適当だったり、小さな事でケンカをしたりした時、私はいつも兄の事故の直後に母が言っていた「お兄ちゃんが出ていく時、叱ったりなどしなくて本当に良かった。」という言葉を思い出します。そして、その度に兄に感謝します。今の私があるのは、あの時目を覚ましてくれた兄のおかげでもあるのです。たくさんの人たちとの一つ一つの奇跡の出会いを大切に出来る人でありたいと思います。