のぞみ寮通信

みぎわ館

2013/10/21

みぎわ館 第173号(10月21日)

< テスト終わりました! >

 修養会が終わってホッとする間もなく(?)、第3定期テスト1週間前に突入しました。修養会の疲れもあるし、ちょっとダラダラもしたいし、テスト勉強を本格的に始めるのは週末からかなぁ…なんて思っていた私ですが、みぎわっ子よ、ごめんなさい。10月入った途端、みんな勉強モードにしっかり切り替えていましたね。さすがです。「なんかやる気しないんだよね~。」とか「今回、マジでヤバイ!」とか叫んでいたりもしましたが、それでも何とか机に向かい、短時間でも集中して取り組もうとするみんなの姿勢に頭が下がりました。

 「先生、こんなのさぁ、将来何の役に立つの!?大学行っても社会に出ても使う事なんかないじゃん!やる意味ないじゃん!」とちょっとヒステリー起こし気味に言ってくることもありました。でもこれって、ちょっとしたストレス発散方法のようだったのです。「うん、うん。」と話を聞いていると、話をし終った途端に「わかってるよー!本当は!視野を広げることにも繋がるんでしょ?いろんな角度から物事を考えられるような頭作りと体験作りに勉強がなったりもするんでしょ!」なんて、まるで自分に言い聞かせているかのような口ぶりで、勉強する意味を解いて見せたりしてくれていました。分かってはいるけど、文句言わずにはいられない。そんな心境に私だってなる時ありますから、みんなだって言っちゃえばいいのです。でもみぎわっ子のすごい所は文句だけで終わらせない事。「そっか。言いたかっただけなのね。」と思えれば、聞いているこちらもホッとします。そんなところにもしっかり配慮してくれながら、自分たちのストレス発散も(少しであったとしても)上手にするのですから、大したものです。

 今回、テスト週間に突入してすぐ、みぎわホールで勉強していた一人のみぎわっ子が「先生。勉強頑張るから。だから、おいしい差し入れ作ってよ。そしたらもっと頑張るからさぁ。」と声を掛けてきました。なんとかわいい、しかも上手な甘え方。「え~。どうしよっかなぁ~。」なんて言いながらも、心の中では「よし!頑張るか!」なんて思ってしまう私達。乗せられています(笑)。でもこんな乗せられ方は「よし」としましょう。時々はね!(森口)

 

 

 

 

☆台風の日☆  

 「明日、台風来るって!学校休みになるかなぁ?」とみぎわっ子全員からだったのではないか?と思うほど、たくさん声を掛けられた夜がありました。私の答えは決まって「どうだろうね~。休みにはならないだろうね~。」と。すると子どもたちの反応は「え~!休みになって~!!お願い~!」(笑)。私にも覚えがあるこのやり取り。みぎわっ子たちの気持はよ~く分かります。それにしても例外なく、みんなが同じお願い事をするのがあまりにも可愛くて、「ね~!」と始まるたびにクククっと笑ってしまいました。

 

 翌朝目を覚ますと外はビュービュー、強い風が吹いていました。雨もいつもより強く、大粒でした。カッパを羽織って朝食のため友愛館に向かった私は、みんながこの雨・風の中どうやって友愛館に来るのだろうと興味津々でした。通常の雨だと、みんなは傘も差さずにダッシュでやって来るのですから。窓の外を注目していたら、なんとそこにはやはり傘もささずに、いつもより強い風に心なしか流されながらダッシュしてくるみぎわっ子たち…。「おい~!こんな日くらい~!」と一瞬思いましたが、傘をさすのは危ないですから、ある意味理にかなった行動だったのかもしれません。逞しい!

 雨に打たれ、風に吹かれてギャーギャー言いながら朝食にやって来たみぎわっ子たち。「こんな風だもん!休みだよね!」と。「いや~。そんな連絡きてないから学校はあるよ~。」と私。「も~!なんで~!」と叫ぶみぎわっ子たち。すると一人が「でもさ、私達朝ご飯食べに友愛館に来れてるんだもん、学校にだって行けるよね。。。」と。それを聞いて周りの子たちも「確かにね~。」と笑いが起こりました。潔い事!素敵だなぁと思いました。

 

 さぁ、なんとか気持ちを学校に向け、登校準備。「あ~、もう!台風!なんで~!」とついつい文句は出てしまいますが、それでも通常通りしっかり登校していくみぎわっ子たち。「行ってらっしゃい!気を付けて~!」と雨と風の音に消されないように大声でみんなを送り出した私はその後の館内の見回りで衝撃を受けました。なんと、各階の廊下の窓に、雨漏り防止として新聞紙が詰められていたのです!前の晩まではありませんでしたから、朝食後みんなで協力して行っていたのです。なんてステキ!なんてけなげ!

朝の支度は時間との闘いです。そんな中でさえも、こんな協力が行われていたなんて…。台風の日でさえ、ステキな一日にしてくれるみぎわっ子たち。さすがだね~!(森口)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 > 

T.A(1年生)

 私はこの夏休みに、広島碑巡りの旅へ参加してきました。なぜ碑巡りの旅に参加しようと思ったかと言うと、今までテレビでしか見たことのなかった平和記念式に出てみたいと思ったからです。私は小学校の修学旅行でも広島の原爆について学んだのですが、今回の碑巡りの旅はもっとずっと刺激があり、よく詳しく学べ、考え方にも影響を受けることが出来、参加して本当に良かったと思えています。

 数人の被爆者の方から直接お話を聞くことも出来ました。その方たちの自宅は原爆の影響で跡形もなくなっていたり、1階部分しか残っていなかったという方ばかりでした。原爆が投下されたその時刻、その方々は偶然爆心地から離れたところに行っていたので助かったのだそうです。その話を聞いて私は、もしその方たちが自宅にいたり、爆心地に近い所にいたら助かってはいなかったのだと思い、恐ろしくなりました。そうなると、その方々のお子さんやお孫さんもこの世に存在することはなかっただろうし、その方々の周りの人たちの人生だって大きく変わっていたに違いありません。そう考えて行くと、それはある意味私たちにだって言えることなのかもしれないと思えてきました。

 例えば私の祖父は第二次世界大戦中にはもう兵隊にならなければいけない年齢だったのですが、祖父の身長は140センチと、とても低かったので兵隊になれませんでした。もしその時に祖父が兵隊になっていたら、私の父も私の兄弟たちも私自身も生まれることはなかったのでしょう。私だけでなく、みんなに同じことが言えるのだと思います。当たり前に隣にいて、一緒に笑ったり泣いたり怒ったりしてくれる仲間が、もしかしたらいなかったかもしれない…そう思うと、この世に存在し、ここで集っていられることは奇跡と言ってもいいんじゃないかな、と思います。

 上手くいかない事があったり、友達とケンカをしたり、いっぱい我慢をしなくてはいけなかったり、いっぱい悩んだり、誰もがいろんなことを抱えて生きています。私も嫌だなぁと思う事もあるけれど、ここに自分が居ることも、仲間と出会えたことも全てが奇跡なのだと気付けたから、一瞬一瞬を大切に毎日を過ごしていきたいと思えるようになりました。広島碑巡りの旅は、自分の歩み方をも見直させてくれる素晴らしい機会となりました。思い切って参加して、本当に良かったです。