のぞみ寮通信

みぎわ館

2013/06/03

みぎわ館 第166号(6月2日)

< 夜の点呼で… >

 みぎわ館で夜の点呼を、館担任の森口先生と一緒に廻らせてさせてもらいました。夜の点呼では、非常灯の明かりを頼りに各部屋を訪ね、ノックをして真っ暗い部屋に「おやすみ~」の声を掛け、各部屋見回ります。そんな眠りに入るほんの少しの時間でしたが、とても和んだ雰囲気を覗かせてもらうことが出来ました。

 森口先生が点呼で訪れる部屋ごとに、「どう~?」だったり、「今日、がんばってたやん!」など、お部屋の人、一人一人に声を掛けていて、みんな心地よく寝られそうか様子を見ながら廻られていました。そんな森口先生を、お部屋で待っている人、眠りに入っている人、森口先生の言葉かけを待っていた人はホッとした様子で嬉しそうに、そして一生懸命に、「今日の出来事」や、「今日の面白い話」などを報告する1・2年生たち。そうかと思いきや、3年生はそっと大人っぽく静かに寝る支度をしている姿もあり…。森口先生はその盛り上がっている1・2年生の話題にしっかりと応えておられ(鋭いツッコミでした!!!)、はたまた部屋を出る時には、そのひっそりとたたずんでいた3年生にも「○○も、今日ようやってたね!」とそっと声を掛けられていました。

 そのやり取りは、普段の学校生活には無い、何とも言えない優しい雰囲気がありました。部屋の住人みんなが、そして側で聞いていた私もとってもホッとさせられた「おやすみなさい」の瞬間…。

 「おやすみなさい」、そのたった一言が明日の元気に、そしてきっと、そんなおやすみなさいがあるから、おはようの挨拶も心が通って「目に見えない」心の繋がりが生まれているのだなぁ。こういう何気ない1瞬1瞬を通して、のぞみ寮で、‘みぎわっ子’と言う家族が育っているのだなあ、とジンワリぬくもりを感じさせてもらった消灯のひと時、素敵な時間を味わせてもらいました。  (榎本)

 

 

 

 

< みぎわ館での1週間を終えて >

 みぎわ館に教育実習生が3名も来てくれています。「今日から実習生来られますよ~!」のお知らせに、「嬉しい!」「実習生部屋は何室?」「何週間いてもらえるの!?」「何回生!?」「教科は!?」と次から次へと浴びせられる質問たち。みぎわ館に年に2回だけ来てくれるお姉さんたちを、みぎわっ子がどれだけ楽しみにしているのかよくわかります。かわいいねぇ~、みんな。

 ドキドキしながら実習生の到着・初対面を待っていたみぎわっ子たちでしたが、ドキドキしていたのは実習生も同じだったようです。高校生たちとの寮生活が一体どんなものなのか、知っているはずの寮生だった実習生も、初めて目の当たりにする実習生も、そろって緊張した面持ちでやってきていました。もしかしたら心のどこかでは、みぎわっ子に「ふん!」なんてされちゃうかも…という不安もあったかもしれませんね(笑)。でも、そんな心配や緊張はみぎわ館に足を踏み入れた瞬間から溶けていったのではないかと思います。だって、本当にみんな待ちに待っていましたから!

 実習生が到着する前にみぎわ玄関に届いた実習生用のお布団たち。私がお布団を実習生部屋まで運んでほしいなぁと誰かにお願いしようと思った時には既に運び終えてくれていたり、「実習生の荷物が本部にいっぱいあるんだけど…」と言い終わらないうちに「運ぶの手伝う~!」と駆け出してくれていたり…。なんて優しくて、気持ちのいい人たちなんだろう!と私が嬉しくなったほどでした。もちろん実習生たちも「みぎわっ子の気持のよさにびっくりしました!嬉しい!」と初日から笑顔で感想を聞かせてくれ、ステキな共同生活(寮生と実習生の)がスタートしました。

 実習期間は2~4週間もある!と互いに思っていた私達でしたが、毎日は本当に早く、残された時間はわずかとなってしまいました。なんだか、寂しいですが、心残りの無いようにしたいと改めて思わされました。そして、共に過ごすみぎわ館での生活を通して、感じた事などを実習生の先生が通信に載せて!と、記事を書いて下さいました。ありがとうございます!!先生に素敵だね!と思ってもらったみぎわっ子のステキさをこれからも毎日どんどん磨いて、もっともっと素敵になって行きましょうね!(森口)


 『教育実習期間中、みぎわ館でお世話になっています実習生のI.Hです。2週間の教育実習の半分がもう終わってしまって、皆さんと一緒に過ごせるのも、あとわずかと思うと寂しいです。

 入寮する前は、卒業生でもない私が寮生活をきちんと過ごせるのかという不安を抱えていました。しかし、そんな不安も、皆さんの元気なあいさつと笑顔で一気に吹き飛びました。荷物を運ぶのを手伝ってくれた人もいましたね。ありがとう。みぎわ館のみなさんの、人に手を差し伸べることを決してためらわない姿、私も見習いたいです。

 私たち実習生3人の部屋に遊びに来てくれたみんな。ありがとう。本当に嬉しかったです。みんなの笑顔を見ると、私たち3人は、その日1日の疲れが癒え、沢山の元気をもらえました。学校で教壇に立つときも、みぎわっ子を見ると勇気がもらえました。

 ここでの出会いは、私にとって宝物です。皆さんと過ごせる残った日を、一日一日大切にしていきたいと思います。 I.H』

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

*O.A(2年生)

 皆さんは今日1日でどれだけの人に感謝の気持ちを伝えましたか?感謝の気持ちを伝えることって簡単そうで、意外と難しい事だと思います。私は感謝の気持ちを伝えることが少し苦手です。心の中では、思っていてもいざ伝えるとなると照れくさくなってしまうからです。でもきっと感謝の気持ちを言われた人の中には、その言葉に励まされた人や優しい気持ちになる人がいるはずです。私も人に感謝されると、幸せな気持ちになります。些細な事でもいいので、感謝の気持ちを伝えてみませんか?きっと、言った人も言われた人も嬉しい気持ちになるはずです。

 そして私たちはたくさんの人たちに支えられて寮生活を送っています。楽しい事や嬉しい事を感じることが出来るのは、その人たちがいるからです。感謝することを恥ずかしがらずに、心こめていろんな人に言ってみてください。きっと言葉にした私たちの心も豊かになるはずです。私自身もこれからは恥ずかしがらずに、色んな人に感謝をして寮生活を送りたいと思います。

 

 

 

*T.M(2年生)

 「目に見えないもの」、例えば微生物。ミジンコくらいなら目を凝らすと何とか見えますが、彼らのほとんどは小さすぎて、私たちの目には捉えることが出来ません。目に見えないがゆえに日常生活の中で忘れてしまいがちですが、彼らは確かに存在していて、生まれ・呼吸をし・死んでいくと言うドラマがあるのです。また、「色」は少し見渡すだけで赤・緑・水色など濃淡様々な色彩が見られます。とても鮮やかな世界ですが、実は私達には見ることのできない色がある事を知っていますか?電磁波の一種である光が目に入ることで引き起こされる「色」という感覚ですが、数ある電磁波の中で人間の目に見える可視領域は極めてわずかなものなのです。例えばトンボは私たちには見えない紫外線を見ることが出来るのです。自分には見えていない色がたくさんあると知った時は衝撃的でした。このように、私たちの視野は決して絶対的な物ではなく、目に見えないものの存在を認めざるを得ないのです。

 他に、目に見えないものとして「人の気持」があります。心は目に見えない上、複雑な物なので、他人の気持ちを理解するのは難しいです。しかし、私たちは毎日苦労しながらも互いにコミュニケーションをとり、意思疎通をはかります。なぜなのでしょうか?もしかしたら、目に見えないものは、目に見える物よりも大切で、むしろ物事の本質とは簡単に目にすることのできない、言わば秘められたところにあるからなのかもしれません。

 人は目に見える物、触れられるものなど、単純で分かりやすいものばかりを信じてしまいがちです。しかし世の中には私たちの鈍い感覚器官では感じることのできないものたちが確かに存在しています。見えない存在に心を留め、自分の視点を過信するあまりに、大切な事を見逃してしまわないように生活していきたいと思います。