労作日記

被災支援活動

2012/10/01

第11回 被災者支援労作(2012年9月26日~28日)

 敬和学園は東日本大震災被災者のことを常に意識しながらすべてのことに取り組みたいとの願いを持っています。そこで具体的な活動の一つとして、被災地支援労作を2011年5月から始めました。

 

第11回  (2012年9月26日~28日)

2012年度修養会の一環として2年生の有志25名と引率教師3名が参加

1日目:七ヶ浜へ到着後、ボランティアセンターへ移動→現状視察
2日目:浜辺のガレキの撤去、清掃
3日目:田畑のガレキ除去

 

 

 

< 参加生徒の感想文から抜粋 >


2年浅間クラス I.K

 二日目と三日目はガレキの分別と撤去の作業でした。そこでは本当にたくさんのガレキがあり、復興したようでもまだ全然普通の状態ではないのだとわかりました。たくさんの木やビニール袋、スポンジ、伝票、本、包丁、ズボンなどがあって、これらは震災前に誰かが使っていた大切な生活の一部だったのだと思いました。そう思うと悲しくなり、震災は本当に恐いものだということが改めてわかりました。

 今回一番強く感じたことは、一人ひとりが助け合っているということです。大変だった東日本大震災から復興しようと住民の人やボランティアの人が同じ目標に向かって力をあわせるのを見てすごいと思いました。たくさんの人が助け合って七ヶ浜が復興しているんだということを強く思いました。助け合うということは本当に本当に大切なことだと思いました。

 

 

2年浅間クラス M.M

 講師の先生のお話もすごく衝撃的なことばかりでした。特に「震災を震災のままに、地震を地震のままに、事故を事故のままにしない」という言葉がすごく印象に残っています。地震を地震のままで終わらせるのではなく、何か次の新しいものへと生み出していくことが求められるそうです。私たちに今何ができるのか考えさせられました。

 今回の修養会で他の人のために働くという、学年テーマのDo for othersが少しはできたのではないかと思います。私たちが二泊三日で行ったボランティアは本当に小さなことだけれど、この小さなことの積み重ねが大切なんだと思いました。これからも被災地のことを忘れずに、Do for othersを心がけていきたいです。

 

 

2年鳥海クラス T.K

 そこにいた見知らぬ誰かの生活の一部を見たとき、何も考えられなくなりました。

 なんでここなのだろう、と思いました。何で被災をしたのが、ここだったのだろう、と思ってわけがわかりませんでした。そして何で私は知らなかったのだろう、とも思いました。食器やマフラーは私の胸に刺さって離れないのに、そのことに気づいたのは震災から一年半も経った今なのです。

 遅すぎやしないか、と思うのです。あの地にいる人は毎日切なさを感じているのに、私はこの三日間で少し感じたにすぎなくて、きっと私の周りにいる友達や寮生の、被災地に行っていない人は、以前の私同様、何も感じていないのです。

 もしかしたら、メディアの人たち自身が被災地でボランティア活動をしてニュースを報道するなら、私はもっと別のことを感じていたかも。新潟の高校生が全員かわりばんこに支援に行ったら、何かが変わっていたかも。

 未来に向かうのは私たちなのに、今ここで私たちが何かを感じておかなければ、日本はこのまま滅びてしまうかも。

 未だに気持ちがまとまらないけど、多くのことを考えさせられた修養会でした。