毎日の礼拝

毎日のお話

2013/05/29

鈴木明香(国語)

マタイによる福音書 4章17節

 私が初めてクラス担任をした生徒が、卒業する時に私に贈ってくれた「初心忘るべからず」という言葉は、私の支えだ。その意味は、物事に慣れると慢心しがちだが、最初の謙虚な気持ちを忘れてはいけないという事だ。元は、能を大成させた世阿弥の書に出てくる言葉だ。彼のいう初心とは、初心者の頃のみっともなさだ。それを思い出す事により、あのみじめな状態には戻りたくないと思う事で、精進できると世阿弥は説く。みじめな姿や失敗こそが、長い目で見た時に大切という事だ。